パソコン自作の為の基礎知識(その7)

                ベンチマークテストーーハードの構成と性能

 PCを動かしているものは、各部分の情報をコントロールするソフトです。
ソフトが機能しないPCは「ただの箱」にしか過ぎません。したがって、どんなソフトでも、それを動かす最低の機能(スペック)はどの位かということが書いてあります。

OSの場合は、「必要なハードの構成」を、アプリケーションソフトの場合は、「ハードの構成とOSは何か」が示されています。
 そうは言ってもそれは、最低条件であり、それが満足されていても、望みのスピードで動く訳ではありません。それを有る程度知ることが出来るのがベンチマークテストです。

1. OS動作の必要条件

 現在使われているOSでの必要なハード条件は、次のようなものです。一見、ハードルは低いように見えますが、ここに書かれているハードでは、たとえ動いても速度は遅く、アプリケーションソフトなどによっては、まず、使えないでしょう。
したがって、世代の違うPCに新しいOSを適用するのは、大抵は無理と言うものです。

 

 この表の中でUbuntuとあるのは、最近、海外でWindowsに変わるLinux系のOSとして注目されており、日本でも解説書なども増えてきました。
高性能な為、ハードにはKnoppixなどよりも高いスペックが必要ですがフリーであり、半年ごとにきちんとアップデートされ、オフィスソフトほか様々なフリーソフトがあるため、これから増えてくると思います。

2. ハードの構成を知る

 メーカー製のPCは、ブラックボックスですが、これを解析するソフトを使えば、どんなハード構成化を知ることが出来ます。私は、Sis Sandra Liteと言うフリーソフトを使っています。

パソコンで問題が起こった時、製作したメーカー以外に質問する時には、どんなパソコンがを相手が理解できないと正しい回答は期待できません。
少なくとも、次のデータ位は知っておきましょう。

 1.メーカー名、製造年
 2.オペレイティングソフト(OS)とサービスパック(SP)
 3.CPUは何かと出来れば取り付けるソケット名
 4.メモリーの容量と種類
 5.ハードディスク(HDD)の容量
 6.その他(トラブルによっては) OFFICE、メール、グラフィックカード、USBの種類など

1〜5が分かっていれば、トラブルの内容はかなり正しく推定できるでしょう。

3. ベンチマークテスト

 ベンチマークテストとは、専用のソフトで、演算やグラフィックスの性能を調べるものです。幾つかのソフトがありますが、最近は Crystal Marksというフリーソフトを使っています。

現有のPCのハード構成ベンチマークテストの結果を並べてみました。

 時代と共に、明らかな進歩が有ります。この中でYK−2PCのHDDの数値が悪いのは、古いHDDを使っている為です。また、グラフィックの成績は画面サイズでも異なってきます。

今回作成したVistaPCの性能は、現状では、最高速に近い所まで来ているでしょう。