嚥下体操とアイウエオの歌

 この体操は、高齢者の30%ほどが誤嚥下を起こすと言うことで、考えられた上半身首、咽喉、舌に関する運動である。

我々の身体の運動は、筋肉と骨で行われている。年を取って、が脆弱になり、骨折するのは、単に骨が原因だと言うことだけでなく、それを支える筋肉が弱っており、なんらの衝撃力を筋肉が支えきれないから起こるといえる。

咽喉の周りは、気管食道が複雑にいり込んでおり、骨があまり寄与していない。ここの筋肉の劣化は、誤嚥下の原因になり、起こりやすいものなのだろう。

 同様のことは、この周辺の筋肉が麻痺する球麻痺でも起こる。 ALSなどでもこれが起こりやすい。

 嚥下体操は、咽喉の周りの強化のために作られたものである。

その中で、声を出して、舌や咽喉を動かすことも含まれ、主として「パ、タ、カ、ラ」と言う発音の練習をする。

小生が入手したDVDには、下記の歌の一部を夕焼け小焼けのメロディーで歌う下りがあるが、アイウエオ、カキクケコの辺りまで知っていたが、北原白秋の作詞と言うことは知らなかった。ネットで、その全文を調べてみた。

 

あめんぼ赤いなアイウエオ

浮き藻に小えびも泳いでる

柿の木栗の木カキクケコ

きつつきコツコツ枯れけやき

ささげに酢をかけサシスセソ

その魚浅瀬で刺しました

立ちましょラッパでタチツテト

トテトテタッタと飛び立った

なめくじのろのろナニヌネノ

納戸にぬめって何ねばる

鳩ぽっぽほろほろハヒフヘホ

日向のお部屋にゃ笛を吹く

まいまいねじ巻きマミムメモ

梅の実落ちても見もしまい

焼き栗ゆで栗ヤイユエヨ

山田に灯のつく宵の家

雷鳥は寒かろラリルレロ

蓮華が咲いたら瑠璃の鳥

ワイワイわっしょいワヰウヱオ

植木屋井戸替えお祭りだ

 

小生の場合、咽喉が一番やられている。嚥下体操を始めて、良くなったが、時と共に筋力が落ち、ものを食べるのが億劫になり、
噛む回数も増えて疲れる。

咽喉の奥に、ものがつかえるようになって、歌の効果も減りつつある。