トヨタ、お前もか!! 自動車には、色々とリコール問題がつきもの、パソコンのOSやソフトには修正がつきものであるが、今回のトヨタプリウスのリコールにいたる過程は、ついにトヨタもかと思わされる所がある。 自分も開発に携わり、新製品を開発してきた。その仲で、トラブルを起こさないよう、色々と気を使ってきた。 基本的な研究開発、部分的な試作、これらを組み合わせた部分モデルの検証、そしてゼロ号機の作成と検証といった幾つもの段階を経て製品化がなされることは、どのような製品でも同じである。 過去の実績などが多ければ、それは比較的容易に進む。 トヨタなどでは、このような手法は、確立されているはずであり、その通りに実行したはずである。 では、なぜ、問題が起こったのか? その最大の理由は、販売期限が決まっていたことによると思われる。 何回かモデルチェンジを繰り返し、基本的な技術が確立されたと思われるプリウス。 それを更なる改善とコストダウンをし、何月何日に販売を開始する。そこに落とし穴があったと思われる。検証すべきことが完全いなされていなかったのではないか? 自分の経験から言うと、トヨタと日産や今乗っているスバルなどでは明らかにアクセル、ブレーキ、ハンドルなどの感じが異なる。それは、プリウスということでなく、以前の車でそう感じた。そして、そこにコンピュータ制御が入ってきた。 このような微妙な違いを、俺はトヨタがいい、俺は日産がいいという人達がいて、それに甘えていたのではないか? それがメカであった時代は良かったが、ソフトが動かすとなるとーーー運転者の意思は伝わらない。 期限のあることだし、このぐらいは良いだろうと思ったとしたら問題である。 もう一つは、問題が起こってからの対応である。 このような問題は、何段階上の人まで第一報が伝わったのであろうか? 社長が言っていた言葉は、重大な内容を含んでいる。いわく「自分で運転してみて、そう感じた」ということは、社長に第一報が届いたのはずいぶん後になってからと推定される。社長までいかなくても担当役員、或いはもっと下の段階まで、何時情報が上がったのか?それを徹底的に調べておく必要があろう。 情報を共有化することが、問題解決のための重大な一歩であるということが、失われつつあるのではないか。 トヨタもまた肥大化してしまったということなのだろうか。 自動車は、それ単独で独立した製品である。すこし勉強すれば、トップまで基本的なことは、十分に理解できるはずだったと思うのだがーーーソフトという化け物が自動車を動かすようになって、ついにメカではなくなったと言うことなのだろうか。 一般の人達は運転やエンジンの制御に、何100万ステップもあるプログラムが使われているなどと言うことは知らない。 自動車会社の幹部は????? |