スパリゾート・ハワイアン

石炭が石油におされ、各地の炭坑が閉山する中で、常磐炭坑も閉山に追い込まれつつあった。

ここで、町おこしの為、炭坑から出る豊富な温泉を使った歓楽地を作ろうとして、出来たのが「常磐ハワイアンセンター」である。

 戦後、日本人のあこがれの地の一つが、ハワイであったこともあるのでしょう。「常夏の島ハワイ」「あこがれのハワイ航路」など、ハワイに行くと言うことが、一つの夢でもあったのでしょう。

その疑似体験を、この常磐の地ですることができるようにと言うことで、完成したのが昭和41年です。

 炭坑の跡にドームを作り、全体を温室として、南国の木を植え、海に見立てたプールを作り、フラダンスを踊る。

常磐ハワイアンセンター時代

高度成長の始まる時代に出来、多くの人たちが訪れたのです。その後、各地にリゾートが出来、経営も苦しかったでしょうが、2006年「常磐ハワイアンセンター」を始めて時のフラガール養成を中心とした映画「フラガール」日本アカデミー大賞となり、その効果もあって、再び、勢いを盛り返してきました。

 自分としては、30年以上前に一度行ったことがありますが、その後、行くことも無く、「フラガール」を見て、もう一度行ってみようかとも、思っていたのですが、格安チケットを入手し、行こうということになり、出かけて見ました。

 常磐道を約60km北上し、常磐湯本ICで降りるとすぐ近くが「スパリゾート・ハワイアン」です。

来たのは、はるか昔、思い出すことも出来ませんが、今は大きなホテルが併設された立派な設備です。週日にもかかわらず、多くの人が来ていました。「フラガール」効果が続いているのかもしれません。

  

スパリゾート入り口                           併設ホテル

 入り口は2階、出口は1階。いずれもみやげ物店となっていて、ドーム内は大プールとビーチシアター、それを取り囲む流水プール、子供プール、売店、食堂、ゲームセンターなどがあり、その外側に温泉と露天風呂、屋外プール公園などがある。

 ドーム内は、ハワイを模して気温が高く、裸でも寒くない。

      

    大プール                               流水プールにて

プールに入って、飯を食って、温泉につかり、フラダンスのショーを見て、約4時間ほど過ごした。

温水にすみ、皮膚の角質を食ってくれるというトルコの小魚の足湯にも入ってみる。これは珍しかった。

皮膚をつつく小魚

   

現在のショー

結構子供連れが多く、一日を過ごすのには、良いだろうが大人には、いささか退屈。

食べ物の店が多すぎるから、こいつを潰して、麻雀部屋とか、ボーリングとか運動器具とか遊び道具を置いてくれると、もっと時間つぶしが出来るのだがーーなどと思い帰路につく。