ケララ州にて(その4)

 最初の頃、泊まったシーサイドホテルには、土産物屋があって、宝石なども売っていた。

当時、安くて、これがインドだと言うものはやはり紅茶(Chai)である。紅い四角い12、3cm角のパッケージの紅茶を買ってきたものである。すぐ近くに、名のみ立派なブロードウエイと言う通りがあり、ここに行くとそれ以外にもインド産のコーヒーなども売っている。

 すこし、高級なものと言うと象牙の加工品などもあるが、表立って売ってはいない。

しかし、歴代のテクニカルアタッシェが色々と買うので、そこに来ている細工物屋は、象牙や紫檀、白檀、黒檀などの細工物を持って尋ねてくる。

大物は買う気も無いので、象牙の細工物などを買って帰った。買ったのは、持ち運びが簡単(ということは、小さくてあまり高くないもの)である。

真ん中にある象牙から掘り出したものが、一番高かったが、これの数倍大きなものも、売っている。今では販売は出来ないであろう。

 細工がそんなに立派ではないが、木彫りの像の目つきが優しく、いかにもインドと言った感じがする。

 

1980年代の三国の比較

 1.中国  貧富の差は少ないが、心持の差は大きい。

 2.インド 貧富の差は大きいが、心持の差は小さい。

 3.日本  貧富の差も、心持の差も小さい。

 

今は、どの国も、貧富の差も、心持の差も大きくなってしまった。