名古屋の思い出(2)
奥琵琶湖周辺
名古屋から琵琶湖へは名阪高速道の米原JCTから北に行き、木の本ICで下りて、東岸を南下し彦根、近江八幡、草津と下るか、西岸を大津に南下するということになります。西岸は、山が迫って平地が少なく、あまり大きな町がありませんが、東岸は、古代からの京への重要な戦略拠点で、長浜、彦根、小谷、安土などの城が造られ、北国や東国への拠点となっています。
これらの名所旧跡を何回かに分けて訪れましたが、地域別に繋いで書いてみようと思います。
「余呉湖から竹生島、長浜まで」
北陸自動車道を木の本ICで降り、北上すると余呉湖があります。余呉湖と琵琶湖の間が静ヶ岳で標高421mですが北国への咽喉元を押える拠点でもあり、秀吉と勝家の合戦の場としても有名です。
余呉湖から賤ヶ岳、竹生島を纏めて書いて見ます。
奥琵琶湖の地図
余呉湖――初めて行ってえらい目にあう。
それは、桜咲く春のある日。女房の姉さんが遊びに来ていて、女房と二人、名古屋のあちこちに行って、こちらが土曜になったので、何処かにドライブに行きたいと言う。
1月に免許を取り、3月に車を買った頃である。近場が良いと言う事で、した道の少ない余呉湖に行き、賤ヶ岳に行こうということになった。
名古屋高速で名阪に出て、北陸自動車道で木の本まで行くと一本道、下道と違って信号も無く、初心者には安全である。距離的にも、2時間もかからない位。
余呉湖に着くと、特に何もなし。ワカサギ釣りの名所だとそばにいた人が言う。そして、湖を一周する道路があるというので、奥に国民宿舎があり、桜が咲いているようなので、そこまで言ってみることにした。
狭い道だが、対向車も無く、誰もいないので初心者でも問題なし。国民宿舎の所に着いたが、駐車場は閉まっているいる。入り口の壁の所に何台か車が止めてあるので、そこに止めることにし、これでよいかとエンジンを切ろうとすると女房がもう少し前が良いんじゃない?と言うので、ついアクセルを踏んだら、建物の支柱に衝突。ここは、下が舗装も無い泥道であっと言う間にぶつかった。
JAFFを呼んで、女房達は電車で、自分は車と一緒に名古屋の店まで帰る羽目になった。
余呉湖の桜(暗いのはお天気だけではありません)哀れな車の姿
竹生島から賤ヶ岳
1年後位だろうか、竹生島に行こうということで、これまた女房と出かけた。
竹生島は西国三十三ヶ所の第三十番札所「宝厳寺」のある島として、古来より人々の厚い信仰を集めてきた、周囲2kmの小島である。
島全体は針葉樹を中心とした木々で覆われ、丁度、桜の季節で美しい姿を見せてくれている。また、国宝の宝厳寺唐門や都久夫須麻神社本殿、重文の船廊下などの見どころも多い。
長浜ICで降り、長浜港から船で行くが、午後から賤ヶ岳に行こうということで、港の傍には秀吉の居城をかたどって、長浜城博物館などがあるが、前に行ったことがあるので、長浜の町を見ることも無く、渡ってしまった。
竹生島の寺社 神社
港から見た竹生島 本殿
日帰りの予定なので長浜に戻り、昼からは8号線で木の本に向かい、賤ヶ岳に行く。ケーブルがあり、これで戦場跡まで行くことができたので楽である。
山頂からは、琵琶湖、木の本、余呉湖方面を見ることが出来で、いずれもすばらしい眺望であった。
余呉湖の方向
木の本側(正面は伊吹山)
琵琶湖側
「国敗れて山河あり、城春にして草木深し」と言った風景であった。