予測

 「ゴルフどうなっている? 三打差で不動が一位、じゃ、優勝だろう」―――

「一位がさくら、二位が一打差で三人いる、おもしろいね、誰が優勝するかな、放送時間は?あと10分?
じゃさくらが優勝で決まり!!」

「Nさん、次は松井ですが打ちますかね?」「まあ、一球目は外角にはずしてくるでしょう」「ピッチャー投げました、外角のストレート!おっしゃる通りでした。二球目はどうでしょう?」「今度は、内角のカーブですが、うまく引っ張ってショートの頭越えのヒットを打つと思いますよ」「松井、打ちました!ショート頭上を越えるヒットです!!」

 ゴルフの場合、皆さんはテレビの放送時間を見て、誰が優勝するか予測をすることが多いと思います。

 この野球のような場合は実況放送ですから、解説者の予測が当たるということは、すばらしい解説者ということになるでしょう。

しかし、これからの実況放送の中での解説は、本当なのか疑わねばならないことが起こってくるでしょう。この分野ですばらしい解説者がいると言うことが視聴率を上げるとなれば、こんなこともありうるでしょう。

それは、実況放送を一分間遅らせて放送することです。その中で、ここはと言う所で結果を見てから解説することです。一分の時差があれば、いくらでも結果論で予測?ができるでしょう。スコアボードの時計を見ても一分なら気がつかないでしょう。

そこで、上記のような予測が出来ると言う訳です。

これは極端な例で、そのうちばれるでしょうから実際には難しいでしょうが、これに近いことは、いくらでも出てくるでしょう。

 新聞やテレビなどの解説もかなり問題です。何か問題が起こる。大抵の場合、起こる前に予測をする人がいるのですが、起こった結果で予測の当たった人を中心にしてマスコミが議論をしていくなどということも多いのです。

あたかも、多くに人が北朝鮮はミサイルを発射すると言ったかのごとき報道も多かったのですが、発射するとは思ったがあれだけ沢山のミサイルを撃つとは思わなかったというと実にもっともらしく聞こえます。

発射する方も、これだけやれば相手もびっくりして交渉に乗ってくるだろうと思ったかも知れませんが、その後の国際世論の反発は予測していても、大雨が降って、大変なことになるとは、予測できてはいなかったでしょう。
今回も、北朝鮮はミサイル発射の準備をしているようですが、なんと予測するのでしょうか?

自分に利害関係が少ないことを予測するということは面白いものです。

そして、結果がどう出るかをいくつも予測し、そのそれぞれに解説を考えるというのも面白いでしょう。囲碁を横で見ていて解説するのを岡目八目と言いますが、こんな訓練も何かの役に立つかもしれないですね。