0x80070643(魔のエラーコード)

 12月のある日、タスクバーにアップデートを促す、黄色い印が出た。これは時々現れるもので、普通は、クリックしてインストールとするとアップデートされる。

普通、バックでアップデートしている時にPCを止めたりすると現れるものであまり気にもしなかった。今回、アップデートしようとしているものは、Office2003のOutlookにセキュリティに関するものを追加しようと言うものである。

                       

 しかし、その後、何回インストールしようとしても、「インストールに失敗しました」で終る。そしてPCを止めようとすると「更新をインストールして停止します」と言う文言がでて、しばらくするとPCが停まるが、やはりインストールされない。

ネットでMicrosoft Updateの更新履歴を見ると毎日バックで自動アップデートを試みているが失敗しており、赤に×印が羅列されている。

              

これをクリックすると、次のような文言が出る。ここに現れたのが0x80070643と言うエラーコードである。

                       

 Outlookは使っていないので、あまり問題ないが、毎回出てくるのがうっとうしいので、何とかしようと思いまずは、ネットで調べてみた。すると同じエラーコードで大勢の人が悩まされていることが分かった。それも、色々なアップデートで起こっている。

 これは結構面倒と、Microsoft サポートオンラインにアクセスし、問い合わせを行うことにした。すると、サポートオンラインでは、電話での問い合わせの受付はやめたとある。メールでの、問い合わせについて、アップデートに関する問い合わせに限り無料だとある。

そこで、msnのIDとパスワードで問い合わせを行った。

最初に来たのが、受け付けましたと言う文言らしいが、完全に文字化け。この問題は、最近のVistaでOutlook Expressに送信すると、言語設定の関係でおこることがあるらしい。(友人からのメールでもあった)

 しかし、天下のマイクロソフトがこれでは困ったものである。文中にある下記のURLにアクセスせよと言っているらしいので、ここにアクセスしてSigninすると、質問の中身が表示されていた。

   https://support.microsoft.com/viewincident

 そこで文句を言ったら、今度は英文で返事がきたりしたが、最後は担当者が決まり、色々といってきた。

 最初の指示の作業をやってうまくいかなかったので、どうせ、再インストールと言ってくるだろうと思ったら、最後は案の定、そうなった。
しかし、途中での処理が悪かったのか、アンインストールも出来ない。「致命的なエラーが起こりました」となる。

 ネットで同じような問題を起こしている人達の話や、Microfoftの記事など調べてみると、様々なケースがあり、簡単ではない。

そこで、最後の解決策によることとした。それは、OSまで含めた全く同じクローンHDDをいつも準備しているので、それを使うことにしたのである。

1.おかしくなったHDDのデータと取っておいたクローンとの間に数週間の時間差があり、この間のデータ(メール、日記、HPとか写真)を別に保存。

2. おかしくなったHBBの中身を消去し、フォーマット、取っておいたクローンをコピーする。

3.ここに、数週間分のデータを追加。

4.このHDDのOfficeを削除。これは、何もしていない状態だから削除できた。


5. これにOfficeのWord,Excel、Powerpointを個別に再インストールした。

6. そして、最初のHDDの中身を消して、最新版のクローンとする。

これで、とりあえず一件落着だが、クローンを持っていなかったらもっと大変だったろう。

それにしばらくぶりに、メールデータの移行などもやって、ずいぶん手間がかかった。 それにしても、この0x80070643では、世界中で色々な問題があるらしく、アップデートに関する問合わせは無料と言うのも、背後にそれがあるからかもしれないと思った次第である。

どうもこのエラーコードは、かなり面倒なものであるらしいが、公表されていないので、何時何に起こるのかがはっきりせず、困ったものである。

 

「追記」クローンの作成

 クローンの作成は次のような方法でやっています。コントロールパネルのコンピュータの管理ツールは色々と役に立ちます。これもその一つです。

まず、クローン化するHDDをUSB接続します。これには図のようなツールを使って接続しています。これもまた、色々と役に立つツールです。

                     

 USBでPCにつなぎ、コントロールパネルを開いて、「コンピュータの管理」を開きます。

               

そして、記憶域の「デスクの管理」を開きます。

これを開くと、OSの入ったHDD(基本的にはこれが(C)デスクで、パーティションが分けてあると図のようにボリューム(D)と組み合わせで示され、これが一つのHDDです。
クローン化するHDDは、別のデスクで示され、この場合は、(E)と(F)になっています。

               

ここでボリューム(E)を右クリックすると、「パーティションを削除しますか?」の窓が開き、OKとして、中身を削除し、続いて(F)の中身も削除すると、全体が未割り当てとなります。

                

ここでデスク3をクリックすると「新しいパーティションウイザード」が開きます。

                     

次へをクリックすると「パーティションの種類と選択」の画面となり、普通は「プライマリパーティション」を選択、次にフォーマットの種類を聞いてくるので、NTFSとし先に進むと、フォーマットが開始します。

ここまで行けば、勝手にフォーマットさせ、別の作業をして完了を待ちます。何%まで進んだかを時々見れば進行状態も分かるでしょう。

                     

                     

                   

 フォーマットが終ったら、Acronis(ソフト)でこのデスクをクローン化して、クローンが完成です。