避難訓練
災害無線放送があり、9時に花火がなった。
天気はよいが、寒そうなので厚いジャンバーを着て、集合場所の公園に行くと、みな集まりつつあり、9時5分には大体集まったが、会長が出席予定者名簿と照合すると、一軒来ていない。家まで行って見ると返事もないとの事で、すでに死亡か?
本当に死んだり、行方不明の時などの非常時の連絡先はどうしたら良いんだろう?
個人情報保護とかで子供や親戚の住所、電話も分からないのは困ったものだなどと言いつつ、訓練場所の中学校に向かう。
我々は、近いので数分で着いたが、遠い所の人もいて、9時半の目標時間ぎりぎりの人達もいる。
準備係がマイクなど準備している。「後ろが聞こえないぞ」などと偉そうな幹部らしいのが言うので、あわててマイクを集団の近く持ってきたりして、「マイクが近くにあっても聞こえないぞ」などと冷やかされ、今度は、マイクのボリュームを最大にして、「後ろの方の人、聞こえますか?聞こえたら手を上げて下さい!」などと言ってまた冷やかされている。
何のためのマイクかと言えば、支部長他の挨拶のためのマイクで、進行は、横の方の進行係が、ハンディマイクで声を上げている。
ここでも、550名集合予定が、538名とかで、団地と同じ死亡率?である。
何人も出てきて挨拶をしたが、中学校校長、消防署幹部は短くて要領がよいが、地区の支部長なる人物の挨拶はやたら長い。
さて、実演が始まった。
先ずは、地元消防分隊の放水のデモである。「後ろの方が見えないので、前の方の方はしゃがんでください」などと言っているが、かなりの人達が、数分としゃがんでいることが出来ないのには驚いた。単に、年寄りが多いということでもなく、畳の生活が無くなって、椅子でばかり生活しているからかも知れない。
続いて、消火器の使用法では、実際に家庭の消火器が完全になくなるまでにはどの位の時間かという実験。煙道の中をくぐって通る体験。最後に体育館で、人工呼吸、心臓マッサージ、AEDの使い方などを見せてもらった。
これらは、教える側も真剣であり、面白かった。
最後にまたまた、ご挨拶で「今回は、高齢者も増えたので、その様な方にも出来るだけ参加して頂きありがとうございました」などと言っている。
そんな年寄りを2時間以上も立ったりしゃがんだりさせ、救急車は来ていたが椅子の準備も無い。
何年かに一度の訓練で、不慣れの所もあろうが、折角、一生懸命にやってくれた人達には申し訳ないが、地区幹部の人達への非難訓練にもなっているようであった。