パソコン自作の為の基礎知識(1)

                         パソコン筐体(箱)の種類

 パソコンを作ると言う事になると、どうしてもマニアックな所があり、中々、内容を理解してもらえません。まずは、その形から見てみましょう。

パソコンが本格的に普及し始めた頃、その基本構成は「碁盤」位の大きさの本体(横や縦)、ブラウン管モニター、キーボード、マウスと言うのが基本形でした。
そして、スピーカー、プリンター、インターネット接続、デジカメ接続と付属部分が増えていきます。
この途中で、液晶モニターが普及してくると、本体の形状が様々に変化してきました。

今日のパソコンの形状(筐体)は大きく分けると次のようになります。

 

1. 本体独立型      
        1−1 タワー型(フルタワー、ミニタワー、スリム)
       1−2 横型
       1−3 キューブ型


        これらは、基本的に、本体、モニター、キーボード、マウス、から構成されています。
        これに音楽を聴くならスピーカーを付けます。(モニターにもついていることもありますが)
        スリム型が一般的になってきましたが、部品の増設などは出来ないものが大半です。

  2. モニター一体型
          2−1 モニター一体型
          モニターの後ろなどにPC部分が一体になっているもので、キーボード、マウスは別置きです。

          2−2 キーボードまで一体型
          マウス以外、一体となっているもので、ノートと似たようなものですが卓上配置です。

  3.ノート型
           マウスを使わなくても使えますが、USB接続のマウスを使う人も大勢います。

 今、自宅にある幾つかのパソコンの例を出してみました。自作をするということは、ばらしたり組んだいが便利なようにと言うことで場所を食います。

   

  タワー型(一階PC、何回も改造)         キューブ型(昔、組んだが今は使っていない)

                            

       横型(古い日立筐体を利用 中身は全く違う。 2回全面改造し今は使っていない)

                  

                      裸のVistaPCとXpPC

ハード自作派が使うのは、主としてタワー型です。部品の組み合わせで高速のスポーツ車を組むような人、車にデコレーションを付けて走る人などがこのグループです。

キューブ型など半完成品に自分の好みの部品を組み込むキッドも売られていますが、よほど面白い所がないとやらないでしょう。作るのは簡単、出来ても性能はたいしたことは無いからです。

スリム型は、メーカー製のパソコンで拡張性が無く、自作派向きではありませんが筐体を利用し、ノートPCの中身を組み込むなどと言った人も出てくるでしょう。(あまり意味ありませんが)

モニター一体型も、ノート型を除いては興味が無いでしょう。

ノート型は、それだけの自作キッドなどは殆ど有りませんが、アキバなどで、動かないノートの同じ型式のものを買い集め、ニコイチ(2個から1個作る)などということをやって楽しんでいる人もいます。5年ほど前から中古PCの量が大幅に増え、このようなことが可能となってきました。

これらはあくまでもハード派の領域です。小生などはこのハード派に属します。

ソフト派では、更に専門的になると、OS(オペレーティングソフト)もWindowsではなくLinuxなどを使って、自作した古いPCでも十分な機能を出すと言ったことをやります。しかし、使いこなすには、専門的な知識も必要です。

自分でソフトを作り、フリーソフトとして公開すると言った人も多いのですが、何と言ってももっとも面白いのがウイルスソフトだと言うことが困ったものです。

私などは、ハード派で趣味と実益で、部品を使いまわしして、PCの寿命を長くし、時には光物などをつけ、余った部品で使いもしないPCをつくってみるなどと言った初歩的なことを楽しんできました。

これだけでも、ハード、ソフトの変化が激しいので、いつも色々なことができるのです。