しいたけ(Shiitake Mashroom)

              西塩子の紅い着物を着ていた女の子から

 

11月初め、常陸大宮市西塩子竹を使って作られた日本最古の回り舞台を見に行った。ここで歌舞伎の練習をしていた子供達がいて、その写真を撮って、学校は?と聞くと教えてくれたので、何日か後、学校に電話し校長宛に写真を送り、本人達に渡してくれるように頼んでおいた。

しばらくして、女房が聞いたことがない女の人から宅急便が着いたというので、住所を見ると常陸大宮市で、多分そうだろうと思い、あけてみると立派なしいたけと手紙が入っていた。

次の公演にも手伝い、一生懸命やるのでまた来てくれと書いてある。

若いのに立派な考えだ、あの紅い着物の女の子だろうと、お礼の電話をすると、やはり、その子で、しいたけは自分の家で採れたものだという。

もらいっぱなしではと思い、最初に電話にじいさんが出たので、皆で食べるようにと大甕饅頭などお礼に送っておいた。

 

 さて、沢山の生しいたけなので、例によって女房が「干ししいたけにしたい、ネットで調べて」との御宣託である。

調べてみると、簡単。しいたけの90%は水分である。したがって干せばいい。日向に干すと水分は数日で飛んでしまう、軽くなるので風で飛ばされないように、ネットなどかけたほうが言いとある。干すと成分がビタミンDに変化し、10倍にもなるという。

 なるほど、干してみると数日でからからになった。

        

     原木のしいたけ(Wikipedia)                    乾燥後

 昔は、しいたけと言えば干ししいたけであり、乾物屋で売っていたもの。
学名は、Wikipediaによると次のようなもの。江戸から来た???

Lentinula edodes (Berk.) Pegler

 英語でも、Shiitake Mashroom と言うとのこと。

ほだ木を使う、原木栽培は昔から行われてきたが、原木を乾燥し、傷をつけて菌がついてきのこが出てくるのを待つと言うのが昔のやり方で、今は、DIYなどで菌糸の付いた楔と原木をセットで売っているように誰でも作れるようになった。

おがくずなどによる菌床栽培も広く行われるようになり両者を区別する為、「原木栽培菌床栽培かを明記することが義務付けられているそうです。

 

 別の資料によると、次のように書かれています。

味の面から見ても栄養の面から見ても、千ししいたけのほうが、ずっと生のものを上回っています。
これは天日に干すことによって、ビタミンDの含有量が、生のときの10倍にも増えるからです。
また乾燥過程で香りやうまみの成分(グアニル酸)が作られるため、生にはない昧わいがかもし出されるのです。

ただ最近の製品は、天日でなく電気乾燥のためビタミンDが作られません。
買い求めた干ししいたけを、一度天日に干してから食べるようにすれば、ビタミンDを得ることができるでしょう。

その他、しいたけには、ビタミンB1、B2、C、アラニン、ロイシン、各種ミネラルが含まれています。
また特殊成分として、近年注目を集めているのが、レンチナンというキノコ特有の成分で、この成分には抗ガン作用があることが認められています

しいたけには、フィトステリンというコレステロールの沈着を防ぐ成分が含まれており、またビタミンB12、エリタデニンといった、血圧を下げる働きをする成分が含まれています。

 紅い着物の女の子のお陰で、勉強させられました。