パソコンソフトの様々(その4)
役に立つ「ペイント」
XPなどOSのアクセサリーの中にある「ペイント」は、単なるお絵かきのソフトだと昔は思っていましたが、画像処理の様々な場面で使えることがあります。
1.使えるファイルの種類
ペイントで画像などの加工の作業をして、保存するとします。
「ファイル」――「名前をつけて保存」とすると、保存する場所が開きますが、名称(図では無題となっている)の下に、「ファイルの種類」と言う欄が有り、ここを開くと、様々な拡張子で保存することが出来るのがわかります。
ぺイントで作業 保存できるファイルの種類(拡張子)
このことは、逆に、ペイントに貼り付けることが出来れば、それらは全て、最もよく使う写真などの拡張子(jpeg)にすることが出来るということを意味します。
拡張子の変換のフリーソフトなどもありますが、画像処理に限るならペイントのこの機能はきわめて便利です。
すでにご承知かもしれませんが、幾つかの例を示してみます。
2.パソコン画面のコピー
上に示したペイントの図は、パソコンの画面をコピーしたものです。
コピーしたいパソコンの画面の時に、キーボードの右上の「PrtScr/SysRq」のキーをクリックします。
次にペイントを開き「編集」をクリックし「貼り付け」をクリックするとパソコンの画面が貼り付けられます。この画面を「名前をつけて保存」で保存します。
ここで、「ファイルの種類」を開いて「jpeg」を指定すると、「jpeg」で保存されます。
後は、これを開いて必要な部分をトリミングして切り出し、「縮小専用」で望みのサイズに縮小すればよいのです。
3.PDF文書の「jpeg」化と切り出し
PDFの文書の図や表をコピーして使用したい時があります。PDF文書を開くのは、Adobe Reader 9(以前のバージョンでもかまいませんが)とします。
開かれたPDF文書の表示倍率を決めます。この図では100%となっています。
注意すべきは、後で決まる画像の倍率はここでの大きさそのものだということです。
したがって、倍率は、一般的には100%以上にしておきます。(大きいものは、後で縮小できますから)
PDFで倍率を100%とした所
次に「ツール」をクリックし、その中の「選択とズーム」をクリック、更に「スナップショットツール」をクリックすると、+マークがマウスポイントに出るので、これで必要な部分を暗転させます。
スナップショットツールを開く
範囲が決まると次のような確認メッセージが出るので、OKをクリックします。
右ボタンで暗転し範囲を確定
この状態で、ペイントを開きます。ペイントの「編集」をクリックし、「貼り付け」をクリックすると、画面が貼り付けられます。
ペイントに貼り付けたところ
以下、「名前をつけて保存」を選び、ファイルの種類をjpegとして保存すればよいわけです。
4.ワードやエクセルなどのjpeg化による切り出し
PDFと同様に、ワードやエクセルの一部を切り出して使いたい時もあります。
この場合、PDF作成のソフトを持っていれば、そのソフトで、原文をPDF化して、3.で行ったのと同じやり方をすると、必要な部分を切り出せます。
別の方法として、写真などの部分をマウスで反転させて暗転し、右クリックで「コピー」をクリックします。
ワードの文章を反転、コピー
そして、ペイントを開いて、PDFの時と同じように、「編集」――「貼り付け」と進み、結果に名前をつけて保存します。
この方法は、一旦、PDF化する必要がないので簡単なのですが、画像データの場合、画像が劣化することが多いのです。したがって面倒でもPDF化してから切り出す方法が良いと思います。
エクセルの表などでは問題がないでしょう。ホームページ作成で、エクセルの表などを直接、貼り付けようとすると、変な風にずれたり、寸法が望みの大きさにならないことが多いので、jpeg化して任意のサイズとして画像として貼り付けた方が簡単です。