双脚羊
水滸伝(第二十六回)
母夜叉が孟州道で人肉を売り
武松は十字坡で張青と出会う
西門慶と兄嫁が姦通、兄を殺された武松がこれに復讐し、奉行所に送られることになり、十字坡という所にさしかかる。炎天下、これ以上歩くのも大変と、そこに酒屋の旗が見えたので護送の兵卒と休むことにした。
この酒屋をやっているのが、後に108人の英雄に入る張青と母夜叉で、旅人と見ると毒を飲ませて金品を奪い、太っていればさばいて肉饅頭にして売る。
武松は策略で、二人をやっつけてしまう。
と言った話は、一つの例であり、宗教的な儀式や、飢餓などで無く、一番、人を食ったのは中国人でしょう。(まあ、歴史も長く、記録も古くからあり、人の数も多かった問い事もあるのでしょうが)
何処まで本当かは、分かりませんが、孔子は酒がすき、人間の肉のひしおも食ったとか、主君が何か珍しい料理はないかと言うので、子供を蒸し焼きにして出したとか。
最近では、文革の時に人を食ったとか、一人っ子政策で男子が欲しいので、生む前に性別を鑑定して、女と分かると堕胎させるので、その胎盤を薬膳として使うとか。
これと、死刑囚を銃殺(必ず頭を打つ)し、臓器を移植に使うのと大差ないのかも知れませんが(これまた、中国)
何といっても「双脚羊」と言う言葉がある位です。「羊頭狗肉」と言うように、羊の肉は高級品です。
二本足の羊、それは人間の事です。
「人を食う」と言うことは、人類の歴史の中で、様々な形で行われてきました。
しかし、食わなくても良い環境下で人を食うことが行われたて来たのは他にあまりないでしょう。
それに比べて、ビジネスや政治の世界は、環境が違っています。
人を食うのが当たり前!!