賞味期限

 またまた、そして、またまたまた、そしてーーーときりがない。

白も赤も無い。あるのは偽装で彩られたものばかりになってしまったようである。

何でこんなに、賞味期限を偽ったり、内容をごまかしたりするのだろうか?

お隣の中国のことを、さんざん悪く言っていたが、彼らから見れば、日本の方がもっと悪質だと言うことになるのではないだろうか。

 彼らの理屈は、悪いと良く分からずにやった、しっかりした所はそんなことはしない、やるのは金儲け主義の連中だ、安いものには悪いものや模造品があるのは仕方がないだろうと言う訳である。(更に表だっては言えないが政治的意図か個人的恨みかで毒物を混ぜたりすることもあるのだ。)

日本人は良いものと言っておきながら、悪いものを高く売る、同じ金儲け主義でももっと悪質だと言うことになる。

 確かに、中国人の何とかして金儲けをしようと言う考えは、昔から変わらない。それは、国家と言うものが信用できなかったかこの長い歴史があるからであろう。

日本には、江戸時代以降、政府の組織がしっかりし、武士の精神が戦後のある時期まで残っていた。

それが今は、お上は全く信用できない時代になった。それが原因とばかりは言えないが、今後、国が信用できないとなると、今の風潮はもっとひどくなるでしょう。

 しかし、こんなことは今に始まったことなのだろうか?と考えると、別の見方も出来る。ばれると言うことそれは悪事を考え、それを指示する側の人間が駄目になったと言うことである。

「悪事を働く人間が駄目になる」とはどういうこと??と疑問を持つでしょう。それは、悪事を働いて得た利益を独り占めしてしまうということである。

例えば、組織が悪事を働き、その利益を幹部が独り占めしてしまっている場合と、その利益が皆に配分されるとか、組織を支えるために使われている場合では、内部告発などで外部に悪事が露見するのは、前者の方が多いでしょう。

 今、露見している悪事の大半は、内部告発、密告などによるものと思われます。

泥棒などは、悪事を働く時に役割分担を決め、得た金は、働きによって分配するのが当たり前で、それでも、不満が出て悪事露見と言うことになるのです。

言うならば、今の社長や次官などなどは泥棒より質が悪いということでしょう。 この事は、悪事だけではなく、普通の会社の中でも同じようなことが考えられます。

困難な時、それを明らかにし、働かざるもの食うべからずと言うことを幹部が率先して実行することで困難を乗りきってきた所が強くなるのでしょう。

 困っているけれども、その中でやることをやってくれている、やっていると言う意識と実行が大切だと思います。しかし、悪事は駄目だと言うことは当然です。

 田舎のおばさんが作ってくれた梅干は、防腐剤など無くとも5年たっても、全く変化しません。今の日本、社会全体が賞味期限切れとなっているのではないかと心配です。