谷中七福神

    07年の正月のことです。

 名古屋に行く用事があり、1月20日に帰ってきたが、時間があったので、比較的簡単にまわれる谷中七福神巡りをやって見た。

七福神信仰は室町時代に始まったとも言われ、仁王経「七難側滅、七福即生」に発していると言う。どうせ参るならと調べて見ると、全国に七福神は沢山ある。ともかく、Googleで調べると数万件もヒットする。
 江戸で一番古いのがこの
谷中七福神だという。江戸時代、庶民が正月に福を授かることを願い参拝したもので、1月15日までご開帳をしている。
従って小生が行った20日は、七福神は拝めなかった。
七難は「日月」「星宿」「火災」「水害」「風害」「旱魃」「戦乱盗賊」で
七福は「寿命=寿老人」「裕福=大黒」「人望=恵比寿」「精錬=布袋」
「威光=毘沙門」
   「愛嬌=弁財天」「大量=福禄寿」となっている。

 
谷中七福神は、上野の山の北側から谷中墓地田端までに点在する。この辺は寺町で、沢山の寺が乱立?している。何とか参拝客を増やして稼ごうと考え、差別化するためにできた仕組みのようにも思える。
いま、歩いているのは老男女(若は無し)である。今日は大寒で寒く、途中で雨もぱらつきだした。

東京の下町の風情が残る狭い道を歩くのも良いが、トイレがつらい。何処にあるか分からない。(やっと一箇所!!)

   

 ルートは、上野駅から寛永寺横を通り山を降り、不忍池「弁天堂(弁財天)」から森鴎外が住んでいたという水月ホテル(鴎外荘)を経て暗闇坂という坂を上り、上野高校横の「護国院(大黒天)」谷中墓地の横の「長安寺(寿老人)」谷中墓地で五重塔跡を通って「天王院(毘沙門天)」日暮里駅の横を通って、七面坂を下り、谷中銀座の横の狭い道を通って「修性院(布袋尊)」すぐ横の「青雲寺(恵比寿)」ここから少し歩いて田端の「東覚寺(福禄寿)」そして坂を上って田端駅となります。

この間、約10000歩、2時間弱、それも迷ったり、七福神蕎麦という店で昼飯を食ったり、谷中銀座というマーケットを歩いたりしたのも入れてですから、おそらく6−7kmでしょう。

   

      清水観音から不忍池へ           弁天堂はあれ??

   

 不忍弁天堂(弁財天)屋根を改修中       不忍池の水鳥(野生とは思えない)

   

     五条天神社横を通って          水月ホテル鴎外荘

     

    幽霊坂を上がり護国院(大黒天)へ    このあたりの町の様相

   
      長安寺(寿老人)           曲がって進むと谷中墓地

   
  幸田露伴の小説にもある五重塔()      天王院(毘沙門天)

   
     戻って七福神そばの店         縁起を担いだそば

   
    少し横の四十七士ゆかりの観音寺     道を間違え経王寺へ(この辺寺だらけ)

  

   反対方向が七面坂       坂を下ると谷中銀座(懐かしい昔の風情)  
   

   角の飴屋(右に進む)           坂を戻って修性寺(布袋)

  

   すぐに青雲寺(恵比寿)      少し行くと古い銭湯の角から曲がって東覚寺

ここから坂を上っていくと田端駅です。

 これで天気が良く、もっとゆっくり歩けたら最高でしたが、柏で高校同期の新年会に出る予定があって時間も無く残念でした。