唾をつければDVDレコーダーも直る
娘は、S社のDVDレコーダーを買い以前からレコーディングした沢山のDVDテープをDVD―Rに書き換えていた。
数年たって、調子がおかしいと言う。この機種はHDD(ハードディスク)を2台内蔵し、それらを使って、録画やダビングが出来るようになっている。
買った時、5年保障と言うので店に持っていった。メーカーで調査し、回答しますと言う。結果、HDDと接続ケーブルが悪く、修理費が17000円なにがしかかると言う。
5年保障とは何だというと、それはHDD以外の部分だと言う。
確かにそのようになっていた。保険の例外事項みたいなもので、あまり納得行かなかったが、とりあえず、態度保留で帰ってきた。
あまり納得いかないので他に量販店も調べると、店によって様々である。
金を追加したり、ポイントを減らせば、全てを保障すると言う所もある。
いずれにしても、どうするか決めねばならない。ネットで調べると、同じような問題でHDDを交換したりしている
連中がいることが分かった。
問題はHDDである。このHDDメーカーはすでに他のメーカーに併合されている。
そのメーカーのHDDを使ってうまくいくか?HDDは160GBで。秋葉原で買えば、8000円もしない。
2台とも壊れることはないので、修理は高い。
駄目もとで自分で治すことにして、レコーダーを返却してもらいHDDを買ってきた。
戻ってきたレコーダーを開けてみると、IDEのHDDの信号ケーブルがやたらと薄い。
小型化するために、デスクトップPCのような頑丈なケーブルではない。
パソコン用信号ケーブル
1. 低速だった時代のもの(線間が広い)
2. 高速化されたもの(線間が狭く、アース線の効果を挙げる)
3. パソコン内の通風をよくする為、束ねたもの
ケーブルの比較(薄くて細い)
まず、2台のHDDを外してPCに繋ぎ、HDDのチェックをして、1台がおかしいことを確認した。
そして、おかしい方のHDDの所に新しいHDDを繋ぎ、スイッチを入れると、mastererrorとか言う
文字が出て動かない。
信号ケーブル異常と言う診断結果もあるので、信号ケーブルをチェックしてみた。
一箇所、微細な傷が見つかった。あまりに小さいので、其処かどうか不明である。
しばし、考えたがふと、信号を送るだけならなんでも良いだろうと唾をつけてみた。
すると、見事によみがえったのである!!!
当然、唾が乾くと元に戻ってしまう。信号線を外し、拡大鏡で見ながら少し削って銅線を磨いて乗せ、
粘着テープで抑えて問題解決である。
修理後の内部(梱包用のテープで止めた)
しかし、娘はポイントを払って全面保障の新しいレコーダーを買い、直したレコーダーは居間のテレビに繋がっている。
あまり、テレビなどから録画したり(やろうと思えば、テレビにHDDがある)、DVDを借りてきてみたり(見る時はPCで見ている)ましてやダビングなどしない我々夫婦には、無用の長物となっている。