仏はいつも生きて
- お釈迦さまは、八十歳でお亡くなりになったのでない。この世の人々を助けたいために、八十歳で亡くなって見せられたのである。この世にお生れになったのも、この世の人々を助けたいために、人間の相になってお生れくださったのである。そして人間の迷いの月日の中に苦しんで、そして目覚めるものに成って見せて、目覚めるということが、いかに尊いことであるか、それを人々に充分納得させるために四十幾年の努力をして、そして八十歳を一期として死んで見せてくださったのであって、お釈迦さまはいま現に生きていらせられる、私たちの側に生きていらせられるのであることが、『如来寿量品偈』に示されているのである。
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