08年10月25日緊急検証!! タモリ倶楽部にHDは必要か?
ゲスト:ほんこん(進行)、光浦靖子、おぎやはぎ、西山巨(解説)、カメラマン中島、メイク安田、CA志村、音声高橋
地上デジタル放送の完全化まであと3年を切り、各番組もそれに対応した高画質なHD放送による番組制作を開始しているが、タモリ倶楽部はいまだ完全アナログ放送。このままでは完全化したときに終わってしまう、とは極論だが、その可能性はゼロではなく、地デジ時代に生き残れるのか、という疑問はある。そこで今回は、番組にHD放送が必要なのか否か、さまざまな視点から検討する。

まずそもそもHDとは何なのかということだが、西山によれば高精細を意味する16:9の放送とのこと。一方で従来のものはSD(スタンダードの意)と呼んで区別しているようだ。画素数もHDはSDのおよそ6倍で、よりきめ細かい映像表現が可能。このため肌の具合もよくわかってしまうのが女性にとっては悩みの種だが、タモリによれば最近のHDカメラは肌色を感知してわざとぼかすようになっているとか? ただ西山も中島ちゃんもこのことは知らなかったようで、ホントかどうかは不明。

ということで、HDとSDとを比較。同じ対象物を同時にそれぞれのカメラで映してみる。テレビで見ている分にはいまいち伝わらないが、現場では両者の差がはっきり出ているよう。アップにするとその違いはいっそう際立ち、矢作を映した時は弁当の食べカスまで確認できるくらい。ほんこんもボロクソな言われようで、少々ヘコんでいた。ただ、それだけ精細になっているだけあって、かかる費用も変わる。レンズは高いしテープも高い。つまり面白さを待つことができなくなる、ということは収録時間が短くなるのでタモリにとっては喜ばしいことのようだが…。

続いてHD化による影響をスタッフ別に検証。カメラマンとしてはレンズやテープの価格のほかに、パンするときのピント合わせの厳しさを指摘。慣れれば何とかなるが、気を抜くとかなりボケるようだ。メイクにはHD用のものが登場しているらしい。試しに小木の顔半分に塗ってみるが、効果は歴然。影響はとくにないようだ。カメラアシスタントにとっては重労働。カメラのバッテリー消費が速いので、バッテリーを余分に持ち歩く必要があるとのこと。音声にも微妙な影響があって、縦横比が変わって相対的に縦幅が小さくなったので、ガンマイクをより近付けられるようになったらしい。実際に検証してみてもいまいちうまくいかなかったが、一応は影響があるようだ。

いろいろ見てきた結果、結論としてはHD化も悪くない、とのことなのだが、SDテープを大量に仕入れていることから、これを使い切ってからHD化、ということになった。


地上波デジタル放送の啓蒙番組といった趣で、メンバーも企画もかなり地味。映像比較がしやすい等の理由があるのか、壁が白いスタジオを使っているのが地味さに拍車をかけているように思った。アナログ放送だからか、HDとSDの比較で「全然違う!」と言われてもその違いがさっぱりわからないのがいい。オーディオ関連の企画で音の違いを比較するときもそうだよな…。実際どこまでSDテープで行くかはわからないが、自分の場合は録画機器が地上波デジタルに対応していなさそうだし、テレビはデジタル対応だけどオンタイムで見ることはまずないし、どちらでもいいといえばどちらでもよく、むしろ地デジに対応せずに終わってしまうのも番組らしいのでは、とちょっと思う。16:9で放送されるタモリ倶楽部というのも変な感じに思えて。D

空耳アワーの結果

安斎、髪をバッサリ。2本目・3本目はいずれも高橋力。2本目のあとにはヤマダの居直りが。

ミュージシャン曲名賞品
アース・ウインド&ファイアーセプテンバー手ぬぐい
ソフト・セル汚れなき愛手ぬぐい
シーナ・イーストン9To5(モーニング・トレイン)耳かき

 

08年10月18日真・世界紀行 イヤらしいアソコに日本一イッた男
ゲスト:ガダルカナル・タカ(進行)、泉麻人、ふかわりょう、安居良基(解説)
エロマンガ島をはじめとして、世界には日本語でいやらしい意味にとれなくもない地名がたくさんあるが、国内外問わず、そのようなところだけに行っている人がいる。安居がその人で、今回は彼が行ったイヤラシ地名の写真、様子をたっぷり見聞きする。普段はテレビの半導体の研究を行っているという安居は12年ほど前からイヤラシ地名を周っているらしいが、そのきっかけは大学の卒業旅行でオランダはスケベニンゲンに行ったこと。時間を見ながら年に一度は行っているらしい。また、行って空しくなることもないとのこと。

さて、最初のイヤラシ地名は中国の北端にあるチンポー湖。チンポー湖の周りにはふさふさとした森が生い茂り、ホテルはケ小平も泊まったことがあるという由緒正しき場所だ。また、湖に流れ込む瀑布があり、夏場の一ヶ月だけ様相が一変するのだそう。次はインドネシアのバリ島北部のキンタマーニ。泉も夫人の友人を頼って行ったことがあるそうで、そこに至るまでの道がきれいらしい。

マレーシアの半島先端にあるパンティは国内では有名な観光地で、パンティの中には森がある。パンティの入口に差しかかっている写真などを見た。ペルーの港町のチンボテはなかなか大きな街で、鉄鋼所などもあるらしい。さらにペルーにはマラという街もあるそうで、安居はそこも訪れていた。安居は国内のイヤラシ地名も訪れていて、下井尻、乳房橋、股毛、金玉落しの谷、珍小島(ボウボウに生い茂っていた)、漫湖といったあたりが制覇済み。泉も対抗して安居も行っていないという浅立の写真を持参。

オーストラリア北東部のエロマンガは、アボリジニ語で熱い強風の平原、という意味らしい。砂漠の中にポツンとある人口55人の小さな町のようで、やっぱりエロマンガを持参して読んだようだ。100年以上の歴史のあるエロマンガロイヤルホテルやエロマンガカフェもある、完璧な街。そして真打、バヌアツのエロマンガ島。電気や水道はないが、自然が豊かな島とのこと。最後はロシアはモスクワ内のヤキマンコ通り。雨の日はビショビショにぬかるんで大変な通り、というわけではなく、片側4車線ほどの大きな通りらしい。

タモリも番組でここまで下の言葉を連発したことはないそうだが、イヤラシ地名はまだあるようで、安居が最終的に行きたいのは中央アフリカのチンコ川らしい。政情不安がなくなれば、とのことだ。


この手の地名ネタは男子なら中学生の頃に一度は通っていそうだが、実際にそこまで行くというのだから恐れ入る。しかもコツコツと12年! ツアーが組まれていないところがほとんどだろうし、とにかく感心するしかない。自分も行きたいか、となるとまた別だけど。既に行くこと自体が目的になっているようで本当に楽しいのかなと思わないでもないが、写真を見る限りは楽しそうなので良いのだろう。何ということのない表現をわざとエロ方面へ想起させるように話すことは好きなので、下ネタと普通の会話とのギリギリのせめぎ合いがけっこう良かったと思う。いい年したおっさんたちが輪を作ってニヤニヤしながら下ネタ風トークをしている感じで、女子がいなくてよかったと思うし雰囲気も良かった。C

関連リンク:ANKYO's HOME PAGE


空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
メタリカメタル・ミリティア手ぬぐい
ミムズドクター・ドクター手ぬぐい
ウラジーミル・ヴィソーツキイ奴は戦闘から戻らなかった手ぬぐい

 

08年10月11日さよなら夏、今年もお世話になりました。 茹でろ!日本枝豆大賞!!
ゲスト:ビビる大木(進行)、渡辺えり、六角精児、児島啓介(解説)
ビールに合うつまみといえば枝豆。この夏もビール党はたくさん食べたはずだが、一口に枝豆と言っても数百にも及ぶ種類があり、味もそれぞれ微妙に異なる。そこで今回は全国から選りすぐりの枝豆を集め、茹でたてを食べながらビールに合う枝豆を選ぶ。

児島の枝豆に入り込むきっかけを聞きつつ、まずは枝豆の種類を勉強。大きく分けると4種類あり、標準的な青豆に加え、茶豆、だだちゃ豆、黒豆がある。さらに、青豆に茶豆を掛け合わせたもの、青豆に黒豆を掛け合わせたものもあるようだ。また、最初のエントリーである新潟の青豆・雪娘では茹で方も教わる。枝豆は軽く洗って大さじ1杯の塩で揉み、沸騰した湯(湯3リットルに大さじ4の塩を入れている)に入れ3分茹でる。茹で上がったら氷水に1秒くぐらせ、仕上げに小さじ1/4の塩をふりかけできあがり。さて雪娘は枝豆らしいスタンダートな味わい。ここで六角はビールを所望するが、空のジョッキが出てきただけだった。

2種類目は大阪の青豆・八尾市の枝豆。癖のない甘味が好評で、雪娘とは確実に味が違うようだ。3つ目は山形の早生甘露だだちゃ豆。「だだちゃ豆」の名前の由来については児島がそれっぽく語りながらも矛盾を突かれてタモリのフォローを得ていた。味については渡辺が出身地だけあって絶賛。4つ目は新潟のくろさき茶豆。甘味が少ないながら、かえって酒に合いそうとの評価を得た。5つ目は新潟のしろね茶豆。人気上昇中の豆だけあってか、噛むほどに甘味が出てくる豆のよう。

ここでついにビール(ただしノンアルコールビール、六角だけ本物)が投入される。6種類目の新潟の青茶豆・湯上がり娘は掛け合わせの一品。噛むうちに味が出てくるというあたりはしろね茶豆と一緒か。7つ目は東京の青茶豆・練馬の味太郎。少量生産で出荷されておらず、直売のみの販売らしいが、一同手が止まらないおいしさのようだ。8つ目は群馬の青茶豆・天狗印枝豆味緑。かなり甘いようだ。最後は兵庫の青黒豆・丹波早生黒。唯一の黒豆系ということで味の傾向も異なっているらしい。そもそも黒豆の枝豆自体、百貨店では手に入ってもスーパーではなかなか手に入らない程度の普及度でしかないのだとか。

以上の9種類から大賞を決定するが、珍しく各人の個人賞という形になっており、タモリ賞がくろさき茶豆、渡辺賞が早生甘露だだちゃ豆、六角賞がしろね茶豆になった。そして最後は児島の本職であるミュージシャンの話題になるが、いまいち要領を得ない説明でグダグダのまま終わってしまった。


堺雅人の表情にふかわりょうの胡散臭さが加わったような児島。タモリらもやたら絡みづらいようで、ぎこちなさ爆発だったが、この人、いわゆる枝豆王子ですね。歌でようやくわかった。はなまるマーケットで見たときは普通だったと思うのに、何だろうこの挙動不審さは。バシバシスベるし、こんな人ではなかったはずだが。いつものことながら食べ比べ・飲み比べ企画は参加できないのが辛いが、枝豆食べたいと思わせるには十分。渡辺のだだちゃ豆絶対主義には少々引くが、六角もそこそこいいことを言っており、全体的にはそれなり。ただこの面子を扱うにはビビる大木では少々力不足の感。児島との息の合わなさもすごく、火傷してないだろうか(茹で上げ時に何度か熱湯がかかった)と心配になる。C。関連リンク:KOJIMAN.COM

空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
マライア・キャリーアイル・ビー・ゼア手ぬぐい
AC/DCホール・ロッタ・ロジー手ぬぐい
フランク・ザッパドント・イート・ジ・イエロー・スノー耳かき

 

08年10月4日10分間に全てを賭けろ! 手作りアンテナで宇宙からのメッセージを受信しよう
ゲスト:土屋礼央、おぎやはぎ、伊集院光(進行)、宮崎康行(解説)、黒崎祐一、学生一同
日本大学理工学部が人工衛星SEEDSIIを飛ばしており、そこから音声メッセージを発信しているという。その受信方法にはさまざまあるが、手作りの八木アンテナ(原理そのものは今でも使用されている)でも受信が可能なのだとか。ロケ日にちょうど人工衛星の周回軌道に乗るということもあって、今回は宇宙からのメッセージを手作りアンテナで受信する。

とはいえ受信可能な時間(SEEDSIIが東京上空を飛んでいる時間)は限られており、9時41分からの12分間のみ。このため、タレントの入りも7時半、ロケ開始が8時半くらいということになっていたようで、急いでアンテナ作りにかかる。アンテナ作りおよび受信は、タモリ・土屋とおぎやはぎの二組で行う。アンテナは電波を受けるエレメントが6本の高性能タイプ。角材に規定通りの間隔で穴を開け、規定の長さに切ったアルミ棒を角材の穴に通し、アンテナ角度を確認するための分度器とおもりをつければできあがり。何とか時間前に完成した。

アンテナができると次は受信ということになるが、時間がないのでぶっつけ(一応練習する予定ではあったようだが)。一人がアンテナを持ち、一人が周波数を調整して受信するという態勢。流れてくるメッセージは女性の声、子供の声に加え、アルファベットの暗号コードも含まれるという。これを聞き取り、それを報告すると受信証明書のカードがもらえるらしいので、今回はそれを貰うことが最大の目的になる。受信開始してしばらくは試行錯誤が続いたが、5分くらいでおぎやはぎ側が信号をキャッチ。聞こえてくる声におぎやはぎも大興奮。続いてタモリ側も信号をキャッチして、肝心のコード聞き取り、ということになるのだが、これが速さにあまり聞き取れなかった。

読み上げ速度のあまりの速さにブーイングが起きるが、受信のチャンスはまだ残されており、アンテナと周波数の調整をしながら次のチャンスへ。一度電波を逃しかけながらも執念で再キャッチし、何とか聞き取った様子。3回目のチャンスも受信しかけたが、これは軌道から外れてしまったようで無理だった。

最後に答え合わせ。これから受信しようという人のために、番組内ではコードを隠したうえで宮崎に確認してもらうという形での確認になったが、全9文字中、タモリ組は4文字、おぎやはぎ組は6文字合っていたとのこと。これでは証明書であるベリーカードはもらえないが、「受信している現場を見てないからその証拠でコードが必要」で、現場を実際に見てもらっていたタモリたちは十分に資格があるはずとの屁理屈で見事に一同カードをゲット。他にも東大の衛星もロケ時点で受信可能なところを飛んでいたようだが、電波受信のために何も遮るものがない、暑い場所でロケをしていたせいでタモリが音を上げそのまま終了。


「アンテナを持つ人、周波数を合わせる人、書く人が要る」「4人1チームの方がよかった」と言われていたように、チーム編成に難があって大成功といかなかったのが残念だが、企画自体はさすがタモリ倶楽部と言えるアカデミックな内容。学生が人工衛星を飛ばせるなんて、自分は大学で何やってたんだろうと思わんでもないが、それは措くことにする。メッセージを受信可能な時間が短いせいで、受信がオンエア上ほぼノーカットと思われる中で展開されるのがスリリング。やる気のなさそうだったおぎやはぎチームの方が好成績だったというのもかえって面白く、なかなかよかったと思う。まあ笑えるところは特にない(というか最近は笑える企画があまりない)けれど。C。 関連リンク:CubeSat Project

空耳アワーの結果

2本目は近田春夫からの投稿。

ミュージシャン曲名賞品
セリーヌ・ディオンイフ・ウォールズ・クッド・トーク手ぬぐい
マドンナキャンディ・ショップ手ぬぐい
アンダーワールドジャンボ手ぬぐい

 

08年9月27日潜入!タワーレコード本社!! 木村カエラの新曲ディスプレイを作ろう!!
ゲスト:マギー(進行)、木村カエラ、劇団ひとり、小田直哉(解説)、神田愛香、吉成仁志、牛木香織、高橋聡志
タワーレコードの本社には、商品ディスプレイの工房、アートデパートメントも存在する。タワレコ各店舗で見られる大型広告はすべてここで作られているのだが、今回木村カエラの新譜のディスプレイを本人が製作することになった。今回はそれにみんなで参加する。

ディスプレイの製作は店からリクエストをもらってレコード会社から紙資料(アー写とジャケ写)を貰い、曲は聴かずに作るというのが基本の流れ。スタッフの中で誰が担当するか、というのは立候補制だそうだ。今回も一から作る、というわけではなく、まずはスタッフが今回の両A面のコンセプトに沿ったデザイン構想を提示し、それを選ぶところから。デザイン案は精鋭3名による3案。「Jasper」を作った神田は二本足で自立する独特のデザインを持った「足付きカエラちゃん」、「BEST VIDEO 1」「Scratch」を作った吉成は主題歌となった絵本をモチーフにした「とびだせカエラちゃん」、スカパラ「BEST OF TOKYO SKA 1998-2007」や林檎×ネコ「平成風俗」を作った牛木はジャケにある洗面台・鏡台のようなデザインでつくる「カエラ万華鏡」を提示した。ここでは小物の髭でコラボできる、ということが決め手になり、「カエラ万華鏡」を作ることになった。

ディスプレイ作りは文字の切り出しからスタート。スチレンボードに貼り付けたミュージシャン名の「木村カエラ」を一文字ずつ切り出していく。牛木も含めるとちょうど5人いるので、一人一文字の担当で切り出しを実施。カッターナイフで切るだけとはいえ意外と大変なようで、苦労しながらも何とか完了した。次はパネルの切り出し。アー写を貼った発泡スチロールを、写真の輪郭に沿って熱線カッターで切り出していく。各自分担しながら最後はマギーが仕上げ、これも無事終了。

次がディスプレイのあちこちに散りばめる今回のキモ、髭作り。スチレンボードを好きな髭の形に切り出して、ファーを接着して整える。ひとりは「カエラのために」と用意されたファーではなく、自分の髪の毛を切って接着したが、不器用なのかアラアラな出来になってしまい、まるで毛虫のよう。そして最後はそれまでに仕上げたパーツを組み立てる。文字を貼ったり、パネルを立てたり、鏡を立てたり、カッティングシートで飾り付けしたり。各人が作った髭を思い思いのところに貼ってめでたく完成した。

完成したディスプレイは実際に置く新宿店の店長である高橋に確認してもらったが、やはり髭が好評だった。虫にしか見えないひとりの髭についても注意を喚起しておいて一安心。また、カエラが選ばなかったデザインも他店舗に置くということで各人が製作しており、これらもなかなかの出来だった。一同は自分たちのディスプレイの出来がどうも素人臭いことにやや不満のようだったが、完成したディスプレイは実際に店舗に飾られているとのこと。


平たく言ってしまえば工作しましょう、というだけの企画であるが、お世話になっているタワーレコードの裏側を知ることができたという意味ではよかったと思う。自分たちで作るよりいっそ裏方の仕事ぶりを見学しても、とは思うが、それでは番組にならないか。それにしてもどのようにすればあのようなアイディアが次々出てくるのか。鍛えられ方が違うんだろうなあ…。劇団ひとりの設定にブレがあるのがいまいちで、カエラのプロデューサー的立場を演じるならそのまま押し通せばいいのに。無理か。実際に店舗に飾られているところを見たい(というか触りたい)ところだが、それがなかなかできないのが地方の辛いところで…。D。 関連リンク:タワーレコード

空耳アワーの結果

安斎、「ホヤホヤラー」の時のPOPを自分で持っているらしい。

ミュージシャン曲名賞品
ケイジャン・ダンス・パーティーバターカップス手ぬぐい
ザ・ウォーカー・ブラザーズダンス天国手ぬぐい
ファイヤー・インク今夜は青春耳かき

 

08年9月20日安斎肇 サマソニ大反省会
ゲスト:安斎肇、みうらじゅん、クリス・ペプラー(進行)、ハヤシ、ダイスケはん、ナヲ
番組の収録前後はちょうど夏フェスの頃。国内最大級のフジロックフェスティバルなどが有名だが、サマーソニックもフジと並び称される夏の一大イベント。これに何をトチ狂ったか安斎も自身のバンド・LASTORDERZを率いて出ることになったのは、先日空耳で触れられていたとおり。これが成功したのかといえば、いろいろ問題があった模様。今回はその顛末を徹底検証する。当日の映像を見ながら、ゲストがダメ出ししたいところがあったらボタンを押して指摘する、というスタイルだ。

ハヤシやダイスケはんらからは「中途半端な気持ちで来られても…」「安斎さんのバンドが出ることで一つ若手のバンドが出られなくなった」と早速手厳しい言葉を浴びつつ、VTRは会場入りから。全員電車入りで、海浜幕張駅改札集合。遅れていないことにみうらからブーイング。徒歩で会場入りして関係者入口ではなく一般入口から入場し、スタッフにたらいまわしにされた挙句に30分道に迷った。

さてラストオーダーズは7会場中3番目に大きな会場でキャパ10,000人のソニックステージのオープニングアクトとして出演。朝から6、7割方入っているステージに淡々と現れ安斎が最初にやったのはなぜか土下座。「何だか責められているような気がして」との弁解ではあるが、タモリは苦い顔。最初は「間に合ってよかった」の声も飛んでいたが、安斎がMCをすると静まり返る会場にゲスト一同はやや引き気味。オープニングアクトなのに「楽しんでますか?」というMCにも大ブーイング。

曲が始まると会場の反応と反比例するようにツッコミが速度を増してゆく。やれ太り過ぎだ、やれ「チョベリグ」って何だ、やれ息切れてる、もう見たくないとダメ出しの連発。会場後方では客がぞろぞろ移動する様が映し出され、実に物悲しい。アンプインギターで出演したということにも、ミュージシャン側からは信じられないといったリアクションがなされた。曲が変わってもハムさん(メンバー)が唄ったほうがいいとか息が続かないならこういう曲を作るなとか締まりがないとか散々。しまいには安斎が唄い出す瞬間にボタンが押される始末。

最後の曲ともなると息が切れっぱなしでもう言葉が聞き取れない。もはや死にそうなほどヘロヘロな安斎。歯でギターを弾くパフォーマンスも「手でやり尽くして歯に行くのに」とすこぶる不評。そしてオーラスはまさかのずっこけ。タイミングも合わず、みうらは怒り心頭だ。さすがに最後は「長生きしてほしい」とフォローしてたけど…。


ハヤシもホルモンもスペ射の番組ではよく見るような気がするだけに、バラエティに出ること自体はさして驚くものでもないが、よりによってタモリ倶楽部とは! こんな旬の人たちが出てきていいんだろうか。みうらが明かしたように、出演オファーがあった時はサマソニ開催前だったのに台本時点から「大反省会」と銘打っていた潔さ、失敗を前提とした番組作りがいい。安斎だけはその期待に違わぬダメなパフォーマンスだったのもよかった。さらに言うなら、どれだけダメ出しされても彼自身にはあまり堪えてなさそうなのもいい感じ。今回のみうらはメンバーからして自分がしっかり突っ込まなければと思ったのか、容赦ないツッコミが全編通していい切れ味を持っていたが、そうした中にあっても(女子メンバー2人のうち)「どちらとヤッたのか」と身も蓋もない質問をするのはさすが。B

空耳アワーの結果

安斎が企画ゲストなのでみんなで鑑賞。

ミュージシャン曲名賞品
ザ・フーアウト・イン・ザ・ストリート耳かき
ディープ・パープルフライト・オブ・ザ・ラット手ぬぐい
コニー・フランシス可愛いベイビー耳かき

 

08年9月13日これが本当のマジック革命! セロ…じゃなくてエロ
ゲスト:浅草キッド、光浦靖子、ミスター・ザウバー
番組改編期におなじみのマジックもの。日本でもセロ・タカヤマやMr.マリックなどのマジシャン(マリックは超魔術師か)が有名だが、そんな中、下ネタマジックを披露して「エロ、サプライズ!」を決め台詞にするセロならぬエロがこの業界に登場。今回はタモリも「なぎらの次に胡散臭い」と評するエロことミスター・ザウバーの、ゴールデンタイムでは見られない、それでいてセロも認める技術を持ったマジックの数々を鑑賞する。

手始めにスプーンを使ったマジックを披露。トークに下ネタを織り交ぜつつ、光浦がスプーンを数回こすってエロが手をかぶせるとスプーンがペニスの形に! さっそく驚く一同。次はトランプを使ったマジック。その場でサインを書いたトランプの柄を白いカードに転写させた。一同「わからない」を連発。マジック自体にエロいところはないが、サインを書くマジックペンがマッキーならぬボッキーだった。

続いてもトランプを使った合体マジック。適当なところでストップさせた2枚のカードを重ねるとその和のカードが出てくるというもの。一度デモンストレーションを行い、次に出た2枚のカードは6と9。和は15なのでカードがない、と思いきや出てきたのはシックスナインの絵柄。次は拘束マジック。鎖と鍵で食い込むくらいに手首をきつく拘束したエロの脱出マジックだ。世界記録に挑戦、という触れ込みなのだが、説明中に既に抜けているというスピードで一同騒然。抜けるだけではなく、元にも戻っているというところが凄い。

トランプに戻って、数字の面にサインを書いたカードがあちこちに移動するマジックを堪能しつつ次に行うは亀甲縛りマジック。トランプと玉袋の人形とゴム紐を布袋の中に入れて、袋をバラ鞭で叩くとそれだけで玉袋人形が亀甲縛りになって出てくる。しかもトランプのカードを一枚背負っていて、それが何かといえばサインしたカード。タモリはきちんと亀甲縛りになっていることに感心していたが、他のメンバーはその場で書いたサインカードがきちんと背負われていることにとにかくびっくり。

最後はスケッチブックを使った大人の玩具マジック。鞭やボールギャグや低温蝋燭などが印刷されたスケッチブックから一枚破る。そこにはバイブレーターが印刷されていたのだが、それをエロが丸めるとそこから本物のバイブが。しかも印刷されていたバイブはなくなっているというもので、みんな最後まで驚きっぱなしだった。


マジックをこの番組で取り上げるのは非常に珍しいが(記憶にある中ではキッチュのテーブルマジック以来だろうか)、取り上げるだけあって見応えあるマジックの連続。ゴールデンタイムのイリュージョンものを見ないせいかもしれないが、新鮮な驚きで見ることができた。深夜番組の関係で派手な演出が一切なく(たまに映像切り換えがあるのが残念だが)、淡々とマジックを見られる流れなのもいい。トークも軽妙、さりげなくエロを絡めるところは見事でテレビ向き。普通のマジックもできるのだろうが、深夜しか本来の芸を見られなさそうなのがもったいない。一宮の人か…。名古屋近郊のどこかでショーをやらないのだろうか。見に行きたい。タモリをはじめとしたメンバーも素直に驚いてばかりで、企画を考えるとこの素直な反応もいい。楽しかった。B

空耳アワーの結果

タモリ、1本目のネタで「じゃ、次行きましょう」とマジボケ。また、3本目はエロが直々にマジックを織り交ぜて持ってきたネタ。手ぬぐいを希望して無事もらえたが、この関係で4本目は手ぬぐいを示せなくなったため仕方なく耳かきに。

ミュージシャン曲名賞品
パール・ジャム手ぬぐい
アース、ウインド&ファイアーイマジネイション手ぬぐい
イエロータイド・アップ手ぬぐい
ロス・デル・リオ夢で逢いましょう耳かき

 

08年9月6日二度と聴けない!? 裏・昭和歌謡の世界
ゲスト:近田春夫、半田健人、渡辺祐(進行)、サミー前田(解説)
中京では2本連続放送の2本目。
近田と半田が歌謡曲イベントを開くそうで(架空イベントっぽいが)、その選曲作業中。ここでスーパーバイザーとして参画しているのがサミー前田だ。もちろん、近田や半田とも旧知の仲。今回は彼の膨大なコレクションの一部を拝聴し、知られざる昭和歌謡の世界を堪能する。もちろん、「裏・昭和歌謡」と銘打っているだけあって、一筋縄ではいかないものばかりで…。

最初に聴くのはジョニー誠「ボウリングで行こう」。ジャケットや中ジャケのビルの写真に半田が食いつくなんてこともあったこの曲は能天気なボウリング賛歌。スタッフについても談義に花が咲くが、タモリは全くついていけない状態。続いてアイ・アバンティとそのグループ「アイム・ショックド」。サイケインストで、番組では「実験音楽のよう」と評されていた。こうした曲で果たして若者が盛り上がるのかどうかということがタモリの疑問ではあるが、その様子をVTRで見たところけっこう盛り上がっている。

里見洋と一番星「新盛り場ブルース」は名曲のブルージーアレンジ。「(中略)最後に聴く人の心を奪いとってしまうグループ」ということだが、このグループってそんなグループだったかね…。潤まり「新小岩から亀戸へ」は中央線が開通した当時の曲と推測し、中央線の駅ばかりが取り上げられていることが話題になっていた。西郷輝彦「ローリング・ストーンズは来なかった」はグループ名を羅列するだけの歌詞だが、その前衛性にタモリは感心。半田は藤本卓也の名前に過剰反応。さすが。

近田春夫&ハルヲフォン「きりきり舞い」はご本人登場ということで恥ずかしいジャケに話題が及んだが、アレンジは真っ当。秀樹と影武者「夜……酒組」はタモリ作詞、小野ヤスシ作曲の企画もの。フジテレビの企画で団しん也に歌わせた曲(グランプリ受賞)のカバー。何の変哲もない歌謡曲。アラジン・スペシャル「がんばれジャイアンツ!!」はおなじみの超展開に一同爆笑。安田明とビート・フォーク「男と女の炭坑節」はそのファンキーアレンジが売りだったが、むしろ歌詞カード記載のメンバープロフィールに興味が行っていた。平岡精二「謎の女『B』」は大御所平岡先生の美声が炸裂。トンデモ歌詞世界に一同混乱していた。

最後はエンディングにふさわしいメロウな歌謡曲、ジンとガイ「モトマチ」。よこはまたそがれ風の外人歌謡という内容で、芸名のネーミングのヒドさも相俟ってボロクソに言われつつフェードアウト。


歌謡曲がテーマで半田健人! サミー前田!となると楽しみでないはずがないが、かかった曲は「幻の名盤解放歌集」を聴いていれば少なくとも半分くらいは知っている曲になるので、感動があまりなかったのが残念。結局おかしな歌謡曲ということになると名盤解放歌集周辺になってしまうのは致し方なしか。もっとも、さすがにこれだけの面子を揃えると言っていることは鋭いので、そのへんは楽しめると思う。最後のところで、当時の曲はけっこう無計画に出されていたということを半田が言っていたが、これには同意せざるを得ない。玉石混淆だからこそネタが出てきて面白くなるのに、いまはCDも売れないせいかなかなか変なのが出ないのが残念だ。B

空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
インキュバスペンデュラス・スレッズ手ぬぐい
エリス・レジーナ大切な愛手ぬぐい
シルフィア・テリストラ・ラ・ラ・ラTシャツ

 

08年9月6日北京オリンピックまっただ中! 潜入!!池袋チャイナタウン
ゲスト:ローラ・チャン、松尾貴史、山崎樹範、李衛民、綾川陽子(以上出演)、徐菊文、韓旭東(以上VTR出演)
中京では2本連続放送の1本目。
世の(正しくは、オンエア当時の)ペキンオリンピック一色ムードに乗って、今回のテーマは中国。急速に中国化し、70以上ものスポットが集まるネオ中華街・池袋北口の街を訪れる。

まずは本場中国の食材を取りそろえる知音食品店へ。山崎が籠持ち係で、一同が気になる食材を入れていく。ここは中国出身のローラも初めて訪れる(誰も教えてくれなかったらしい)という店だが、足を踏み入れてすぐに敏感に反応。見たことのないタイプのザーサイに食いついた。次はインスタントラーメン・香辣牛肉。ローラによれば忙しい時はカップタイプ、忙しくない時は袋タイプを食べるのだと。キッチュはスイカの種やヒマワリの種を見つけ出す。種モノは暇なときに食べるものだそうで、ローラは授業中に食べていたとのこと(授業がヒマだから)。種と一緒にココナッツミルクもやはり授業中に飲んでいたらしい。このように、日本ではなかなか見られない食材のオンパレードでローラのテンションは上がる一方。とくに揚げパンである油条では家族構成の質問をぶった切ってまで延々語ってしまい、オンエアでカットされていた。

知音食品店にはイートインスペースもあって、本場の味を楽しむことができる。ただし、メニューには日本語表記がなく、中国簡体字のみ。そこで、メニューを見ても意味がわからないものを注文して食べてみることに。呑みたいタモリが「青島啤酒がわからない」などととぼける一幕もあった(結局男性陣はみんな呑んだ)が、それ以外には辛いスープ春雨、水餃子、焼饅頭、トウモロコシが出てきた。スープ春雨はタモリが笑顔で「すっごく辛い…」と言うほどの辛さで、キッチュは涙目になるしローラも口内炎に沁みて大変だった。それに対して、最後に器を回され、真打登場とばかりにリアクションを求められた山崎は辛いのが平気で何もリアクションできず。

永安自動車学校、X'U美容室といったスポット紹介を挟みつつ、次に一行が訪れたのは知音中国書店。ここではちょっとエッチな恋愛小説コーナーでローラにあらすじを読んでもらったり本文を読んでもらったりとセクハラまがいのことをした。ローラはプンプン。ローラ以外にその場でただ一人意味がわかる李が、ニヤニヤしっぱなし。字幕も出てこないし、意味がわからないのが残念。

最後に訪れたのがカラオケボックス富麗華。中国直輸入のカラオケが楽しめる店だ。カラオケでもローラはトランプをしたりヒマワリの種を食べたりしていたそうだが、唄(アンジェラ・チャンの歌を唄った)はなかなか。この勢いで山崎が中国語のヒット曲を学ぶ。曲はマイケル・ウォンの「童話」がいいらしいが、おすすめというだけでメロも歌詞も教えられないままマイクを手渡されてしまった。仕方なく字幕だけを頼りにデタラメを唄う山崎を延々流して終了。


池袋北口のチャイナタウン化は何かで耳にしていたので、その様子がわかるという内容はいいと思われるが、もう少しいろいろ回ってもよかったような気はする。もしくは街並みにその面影を見るとか。山崎の「もはや風俗だけではない」がツボだった。そんなこと言ってしまっていいのかしら。いいんだろうなあ。あとローラの暴れっぷりが圧巻。馴染みの文化を慣れない言語で表現するのは難しいだろうけど、それにしても奔放すぎる。でもそれがけっこういい。イラッと来そうなもんなのに、そうならないのはなぜだろうか。C

空耳アワーの結果

安斎、実父と親子ヌード展を開くらしい。

ミュージシャン曲名賞品
ソイルワークフィンガー・ナンバー・ファイブ手ぬぐい
エミネムキル・ユー手ぬぐい
ヴァン・ヘイレンジャンプ耳かき