07年8月28日 | 五円玉アイドルが教える! 深遠なる五円玉アートの世界 | ||||||||||||
ゲスト:おぎやはぎ、鴻上尚史、ガダルカナル・タカ(進行)、山口典子(のりピー) | |||||||||||||
SuicaやPASMOのヒット、Edyなど電子マネーの浸透などにより、小銭の要らない世の中が近づいてきた。そんな小銭の中でも最も余りやすい?のが五円玉。それを使って作品を作り出しているのが山口だ。様々な手芸が好きで、その一環として五円玉アートの世界に入っていったのりピー。五円玉の芸術というより紐の芸術では?という一同の疑念もあるが、今回はさまざまな五円玉アートを見てゆく。 手始めに蛙(約80枚使用)を見たあと、本格的な鑑賞へ。また、並行して最近出番の多いAD川上が五円玉御輿をロケ部屋の裏で製作する。まずは五重塔(796枚使用)。ここから五円玉アートに入る人も多いという人気作だ。はじめは「これすごい」などと感心する一同だが、キットを使って金属板の上に五円玉を敷いているということが明らかになると何やらがっかりした風。テンションも下降気味だ。 次はのりピーのオリジナル作であるふくろう(120枚使用)。オリジナルということもあってかこちらは好評を得た。ただ、接着剤を使っていることが判明し、またぞろテンションは下がり気味。タカが必死に持ち上げようとしていた。続いて打出の小槌(500枚使用)と鼓(230枚使用)。打出の小槌は紐の結びを緩くして曲線を表現しており、適度な弾力があるようだ。一方鼓は、矢作が目ざとく鉄板を使っている(円形は五円玉だけで作れるけれど、それを平らにするには鉄板が必要なのだとか)のを見つけ、またぞろブーイング。 さらには鹿苑寺(553枚使用)。五重塔と同じように屋根は金属板に五円玉を敷き詰めているようだが、モノがモノだけに五円玉で作る必然性がある、となかなか好評だ。最後に見たのは大鎧(1400枚使用)。鉄板も使わないのりピーのオリジナル大作に、さすがにみんな驚いた様子。それでも紐の芸術という疑念はいまだ残り、タカはがっくりだ。最後には匙を投げる始末。 また、おぎやはぎ進行による「おぎやはぎが教える五円玉の歴史」も挿入。明治3年〜明治30年〜昭和23年〜昭和24年〜昭和34年(マイナーチェンジ)と変化していく五円玉のデザインや原材料を教えてもらうが、裏付けの取れていなさがなかなか凄い。敢えてスタッフがそういう用意をしなかったのかもしれないが、質問に対する受け答えがこの上なく雑になっていた。 最後にみんなで五円玉アート(10枚でできるわらじ)に挑戦。二枚の五円玉に紐を二度通して結ぶ、というのが基本の結び方。あとはそれを広げていくだけだが、みんなけっこう苦労しており、1時間半ほどかけてようやく完成。キーホルダーをつけてそれぞれなかなかの出来になっていたが、小木のものだけ不格好。川上の御輿も完成していたが、これも結局は五円玉を結んでキットに乗せているだけ、と最後まで五円玉アートの価値はいまいち認められないままだった。 のりピーにはかわいそうなことになっているが、作品を見るだけというせいか、五円玉アートのツッコミどころを見つけるような展開で、それで成り立ってしまっているのが面白い。作品の出来は悪くないのに不思議なことだ。矢作の突き放したようなツッコミがこの流れの中では合っていて、なかなかいいと思った。出演者ほぼ全員が否定し、タカのみがフォローに回るという構図もほとんどないはずで、そういう珍しさもある。オイパンク川上はセンスがタモリと相容れない異質さもあるのだろう、とみに出番が増えており、今後もしばらくは下働きになりそう。C。
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07年8月21日 | 地上で地下鉄の音を聴く!? 東京聴き鉄MAP | ||||||||||||
ゲスト:南田裕介、土屋礼央、真田喜延、勝田和宏(進行)、ダーリンハニー、豊岡真澄、伊原凛(オンエアテロップは井原) | |||||||||||||
代々木公園は駅も線路もないのに、電車の走行音が聞けるスポットがある。千代田線の路線上に公園があるため、通気口から音を漏れ聞くことができるのだ。今回はそんな聴き鉄スポットをめぐってゆく。メンバーのうち、豊岡と伊原は別働隊としてタモリらと違うスポットを訪れる(ロケ日も違うしカメラもハンディっぽい)。 まずはスタート地点の代々木公園でしばらく音を堪能。どこまで本当かわからないが、ダーリンハニー吉川の行きつけスポットだそうで、髪がなびくほど強く下から吹き上げてくる風、轟音に一同興奮。聴き鉄専用集音器と銘打たれた筒が一人一人に手渡され、風の動きがわかるように輪っかにビニールひもの吹流しをつけた風視覚化装置も携え、聴き鉄のための装備は万全。十分に楽しんでいた。勝田が集音器を倒しただけで一斉に冷ややかな目が浴びせられたのも、皆真剣であればこそだ。聴いた路線のシンボルカラーのテープを集音器に貼り(以降も同様)、次へ。 二ヶ所目は西麻布三丁目。日比谷線のカーブに相当するところだ。大きな道路に面しており騒音が大きいということで、わざわざガンマイクとヘッドホンを用意して聴く。カーブがきつく制限速度も抑えているので、独特の高い音が聴こえてきて一同悶絶。ただ、実際のところ、ヘッドホンより集音器のほうが音は聞き取りやすかったようだ。三ヶ所目は高輪公園。浅草線の換気口があるが、ここはこれまでの二ヶ所がグレーチングだったのに対し、建屋になっている(理由は不明。勝田が問うたが彼も答えを知って問うたわけではなかった)。したがって、集音器を耳にあてるよりもそのまま聴いたほうがいいスポットだ。 最後は泉岳寺で京急を聴く。最初に来た車両がつくりだした音と風がものすごかったせいで風視覚化装置が道路に飛び出してしまいそうになってしまう。タモリはそれを押さえた関係で聴きそびれてしまった。眉間に皺を寄せ、本気で口惜しそう。その後も聴くが、新型車両だからかやや静かでタモリ独りが残念がっていた。ただし、ただの大きな筒が集音器にしか見えなくなり、みんなが集音器に耳をあてる構図にとくに違和感がなくなり、と、聴き鉄というジャンルをここで確立した感がある。もう確立されていたのかもしれないけど。 なお、別働隊の豊岡と伊原の映像は、主力の移動の合間に流れた。訪れたのは青山二丁目(半蔵門線と銀座線)、芝公園二丁目(三田線)、国会議事堂前庭園(丸の内線)。電車でも芸能界のキャリアでも先輩である豊岡が伊原を引っ張るイメージで展開。すっかり電車アイドルになった豊岡はもちろんだが、伊原も「もう一回聴きたい!」などとけっこう楽しんでいたようだった。 テロップすら入っていないが一応電車クラブ企画なのだろう、しっかり会員証を提げてくる南田が律儀だ。電車と南田、となると安定した出来は約束されたようなものである。初出演の真田がほとんどいいところなく終わった(話題に加わりやすいように途中で立ち位置が変わったようだけど)のが残念ではあるが、土屋は出演2回目で早くも場に溶け込み、ダーリンハニーも諸先輩と互角に渡り合い、と、音を聴いている時はもちろん、合間合間の四方山話も盛り上がってよかった。とくにダーリンハニーは電車に興味がなく、今回唯一のツッコミ役であるはずの長嶋まで要所要所でいい発言をしており、今後も若手枠で呼ばれるのは芹沢教授でもななめ45°でもなく彼らかな、と思わせるに十分であった。別働隊はオンエアの時に挿し込みで入るという扱いのひどさに泣けるが、伊原がけっこういい。豊岡と身長差があるのに渡された集音器が一緒ということで、ふたりの聴く姿勢が全く違う。豊岡がガッついている感じなのに対し、伊原は妙に色気がある。身体が綺麗に伸びているから? こんなことにもちゃんと興味を示していた様子だし、この人は伸びそう。ズームインのお天気キャスターですか、なるほど…。B。 チョコベビーズのセカンドアルバム発売が決定。レコ発ライブもやるそうな。1本目ではカメラに見せるための賞品をスタッフが用意し忘れ、危うく賞品なしになるところだった。
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07年8月14日…放送なし
07年8月7日 | 縛った古新聞はなぜ解けるのか? 身近な疑問からはじめるロープワーク | ||||||||||||
ゲスト:マギー(進行)、宮川大輔、六角精児、半田健人、小暮幹雄(指導) | |||||||||||||
本日はロープワークに関する企画。タモリにとっては船舶で馴染みの深い分野になるが、ここへ強力なライバル出現。ボーイスカウト出身の宮川だ。ともあれ、船舶のみならず、建築、運送などにも大活躍のロープワーク(その数4,000〜5,000種類!)をいろいろ学んでゆく。 まずはタイトルにもなっている古新聞の縛り方について。六角が自分の縛り方としておそらく最も一般的な方法で結ぶが、小暮の反応は薄い。彼によれば、輪を3つつくり、その中に新聞をくぐらせてきつく縛り上げ、最後にロープを十字にクロスさせるのがいいのだという。輪を作るときは、端のほうを上に、長いほうを下にするといいらしい。これを受けてタモリが挑戦すると見事きれいにまとまった。 続いてロープワーククイズ。あらかじめ結ばれたお手本を見て、制限時間内にその通りに結ぶことができれば正解である。第1問(番組ではLEVEL 1と表現)は8の字結び。タモリのみが正解した。のっけから解けなかった宮川は唖然。第2問は巻き結び。制限時間内には誰も正解できなかったが、その後六角とタモリが正解した。六角は宮川に対して得意そう。続いてもやい結び。馴染みの深いタモリと宮川はあっさり正解(宮川は一度「違うでしょ」と言われていたけど)したが、六角と半田は正解できず。最後はテグス結びだったが、これは全員不正解。 応用編として、ドラマ「金曜ロープ劇場 その時縄で縛った」も放送。日常においてロープで結ぶことが必要な場面をゲストの俳優たちがドラマの中に盛り込み、どうすべきかを小暮から教えてもらう。必要な場面は、手早く梯子をつくること(連続止め結びを使用)、気絶した人を穴から引き上げること(足の付け根にスペインもやいを、胸の前で本結びを使用)。連続止め結びではあまりの鮮やかさにスタッフからも感嘆の声があがるほど。また、気絶した人は六角が演じていたのだが、吊り上げられる際は相当辛そうだった。その様子は「焼豚」とまで言われるほどの肉の食い込みようで、「助けられるといってもただでは済まない」とは六角自身の弁。 ロープワーク自体は覚えれば便利なのだろうけど、見た感じが複雑でいまひとつやってみようという気にならず、ただ感心するのみ。六角のように最初全く興味がなくてもやっていくうちに楽しめるようになっているのはよかった。「痛いっていうか縛られてる感じがいい」とは蓋し名言。箱馬のときにもやった小劇場風演技が相変わらずバカバカしいのもよかった。小暮は笑顔でなかなか厳しい人ではあったが、日中のロケにもかかわらず登場時に「こんばんは」と言っているあたり、ちゃんと放送時刻を考慮しているんだなと感心した。C。
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07年7月31日…放送なし
07年7月24日 | 秋葉原の穴場テーマパーク 計測器ランドで遊ぼう! | ||||||||||||
ゲスト:乾貴美子(進行)、山崎樹範、ほんこん、矢ア博章(ミッキーマウス) | |||||||||||||
秋葉原には20年の歴史を誇るテーマパークがあるという。それが東洋計測器のショールーム、計測器ランド。有名メーカーの計測器が約3,000種以上も取り揃えられている一大テーマパークだ。今回は計測器ランドで扱われているドリーミーでマジカルな計測器を使って、さまざまなアトラクションに挑戦する。 最初のアトラクションは「スイート・サンダー・ウォーターメロン」。要はいちばん甘い西瓜がどれかを当てるというものだが、その判定に糖度計を使用する。3人の挑戦者(タモリ・ほんこん・山崎)に3個の西瓜、選択は早い者勝ちだが、ほんこんが選んだものはタモリに強奪されてしまい、芸能界の力関係が如実に表れる結果に。ただ、このアトラクションを制したのはほんこんだった。僅差の結果で、甘さが違うものなのかと実際に食べてみたが、結論は「冷たい西瓜が旨い」というものだった。 続いて「ホット・シューティング・アドベンチャー」。放射温度計で表面温度を測り、一番温度の高いものを選んだ者が勝利。今回は選択肢が5つになっており、ほんこんは今川焼を、タモリはじゃがバターを、山崎はおでんをそれぞれ選択。これもほんこんが勝利した。放射温度計にはタモリが「一生遊べる」と相当な興味を示していた。 途中では計測器ランドのゆかいな仲間たちも紹介。電線を切らずに電流を測定可能なクランプメーター、ケーブルの長さを測るケーブル・レングス・メーター(ドラムコードリールも巻いたままで測定可能)、塗装の厚さを測る電磁式膜厚計、回転数を測るストロボスコープ、地中のケーブルを感知する埋設線探索機が登場した。 3つ目のアトラクションは「スペース・フラッシュ・ハンティング」。光沢計で光沢の度合いを確認し、一番光沢のあるものを選べば勝利。選択肢は9つ。タモリは碁石、ほんこんはさくらんぼ、山崎はレフ板をそれぞれ選択。レフ板は光の反射を抑えるためだろ、というツッコミに後悔しかける山崎だが、曲面の光沢が測れないという意外な弱点によりほんこんとタモリが計測不可、山崎が勝利を収めた(実質不戦勝)。 最後のアトラクションは「グレート・レーザー・ディスタンス」。レーザー光を照射して距離を測定するレーザー距離計を使って、的からできるだけ2mに近いところでレーザーを打つ(そのとき測定される距離で勝負)、というもの。これは公平を期して?全員同時測定。数cmのきわどい差でタモリが勝利した。この器械にもタモリは興味を示し、とくに安価な機種もあるということに俄然購入欲をかきたてられていたようす。なお、アトラクション総合優勝云々ということはなかった。 ショールームをテーマパークに見立てるしょうもない設定だが、ワンデイパス(最後まで首からさげているのがいい)を出したり、アトラクション名をそれっぽくしたり、「WINNERさ!」などと良い子に向けたふうなテロップを出したりと、それなりに工夫が見られ、単純な計測器の面白さも相俟ってなかなか。デイリーポータルZの企画みたい…と思いながら見た。乾ちゃんが無駄にアゲていた感じで、その寒々しさがけっこういい。一方で「3、2、1、シュート」がやたらキュートだったりブレーカーの存在を知らず?ヒューズの話をするという天然ぶりを見せたり、相変わらずいい。生き生きしてる。前回に引き続きAD川上が登場。向こうしばらくはオイパンクの彼がいじられキャラNo.2になるのかしら(No.1はもちろん中嶋ちゃん)。B。 関連リンク:計測器ランド 安斎、個展「キャラキャララー」の他にも、実父と一緒に回っている個展もあるらしい。
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07年7月17日 | バス停は昔の名前で立ってます | ||||||||||||
ゲスト:板尾創路(進行)、泉麻人、山田五郎 | |||||||||||||
開通当時についたものがそのまま残ることの多いバス停の名前。今回はそのような、現地には面影のないバス停の名前の由来を過去の地図等から探っていく企画。メンバーは地図に詳しいタモリ、街に詳しい山田、バスに(異常に)詳しい泉とのこと。 まずは小田急バスの「ウテナ前」。これはウテナ化粧品だ、とメンバーが口を揃える。地図を見てみると確かにその通りで、以前の地図に工場があった。その後、現場の映像を見たり補足説明をADから貰ったりするが、鈴木ADの説明では詰めが甘く、一同から総ツッコミを喰らう結果になってしまった。 続いて都営バスの「通三丁目」。以前は町名だったはず、という泉の記憶を基に地図を見ると、確かに以前は町名が「日本橋通」となっており、これに由来すると推察された。問題はなぜ「日本橋」を省いたかだが、これは川上ADの説明でも要領を得ず、結局一同で考えることに。至った結論は、周辺の町名にすべて日本橋とついているが、それぞれを呼ぶのに日本橋とはつけないだろ、通も同様だ、という非常にもっともらしいもの。 途中にはミニコーナーも2本。一つは「泉麻人の私だけが知っているバス停」。泉の知っている(実際に行ったことのある)バス停を紹介するコーナー。「沼入口」「水道タンク裏」「女の湯」「雲風呂」「雨降り」「下り」「区境」「雷」が紹介された。女の湯から下りまでは同地区に密集しており、特に雲風呂〜下りは連続したバス停。泉は「三題噺みたい」と主張するが、あっさり否定されていた。もう一つは「板尾創路の珍名・奇名おもしろバス停大集合!!」。「ガス会社」「十八才」「途中」「犬の墓」「儀式」が紹介され、関連して「十八女」の話題も出てきた。 最後の由来調査は国際興業バス「後」。これは由来が地図では見つからず、ビギン(山元D)の説明を聞くことに。それによれば、後とは仏教用語で寺の北側の意らしく、近隣にある寺の北にある地区なので後と名がついたとのこと。ここまでは完璧だったが、一同が気になった次のバス停「宿」については調査がなく、評価はガタ落ち。「ようやくマトモな奴が出てきたと思ったら…」とボヤかれていた。 ところでこの企画、バス停由来の箇所は「第○問」とされており、優秀な人には賞品が贈られる予定だったようだが、抜けた人がいなかったということで参加賞の「東京都内乗合バス・ルートあんない」が全員に贈られた(最初から参加賞しか考えていなかったっぽい)。ここでも泉は「分厚くなったね、最近ね」と、持っているからこそ言えるコメントを残していた。 タモリが東京のバスはかなり細いところもカバーしているという主旨のことを口にしていたが、奈良も相当だと思います。動きがほとんどなくて地味な印象を拭えない企画だが、メンバー・内容ともに濃く、楽しめた。変わった地名、と括ってしまえばありがちっぽいけど、泉のバスマニアぶりが自然かつ強力で面白い。タモリがぽろっと触れた路線に「一昨日乗った」と返すように、大げさに語ったりせず、淡々としているのだけど、その中に狂気がにじみ出ている感じが素敵。山田と泉の街の薀蓄は「おじいちゃんの会話みたい」と形容されたように度を越しており、それもまた素敵。板尾が進行を務めるというのもこの番組ならでは(しかも過去にも何度かあるというのが…)の印象で、そういう意味でも貴重かと。B。 泉、ある年の崖っぷちメンバーのイベント後の呑み会で昆虫採集の技を披露したらしいが、酔っ払っていたせいで黒田節のようだったとのこと。
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07年7月10日 | 今日からあなたもカリビアン!? スチールドラムを作って叩こう!! | ||||||||||||
ゲスト:マーティ・フリードマン、クリス・ペプラー(進行)、近田春夫、まこと、鈴木伴英(指導)、パンタジア | |||||||||||||
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのヒットにあやかって、カリビアンを志した音楽家一同。具体的には、ドラム缶からスチールドラムを作って鳴らそうということだ。本当にドラム缶から作るのかタモリは疑いの目を向けていたが鈴木によれば本当のようで、ドラム缶のあれこれについて軽く学んだ。 実演やジングルのために鈴木のバンド、パンタジアを呼んでいた(番組中で「イエロー・バード」「バカナル・レイディ」の2曲を演奏した)関係で、まず本物のスチールドラムに触れる。ダブルギター、チェロ、クアドラフォニック、ベースと多種類だが、実際に触れたのはメロディーラインを担当するテナーパン、コード・バッキングを担当するダブルセコンド。メンバー一同、一通り試し弾きした。パンタジアのメンバーにスチールドラムの魅力を聞く場面もあったが、要領を得ない結果に。 さていよいよ製作へ。ただ、ドラム缶からだと数十時間かかるということなので、20リットルペール缶(二、三時間でできるらしい)で作ることに。まずはハンマーで缶の底を叩き、なめらかにへこませる(シンキング)。意外にも徐々に徐々に伸びてくるもので、みんな感心するが、この手の企画にありがちなダンマリの流れに。十分にへこんだら、型紙(今回は一オクターブ分)を使って音階を作る場所(演奏で叩くところ)にしるしをつけ(マーキング)、音階を作る場所以外をさらに叩いてへこませる(スムージング)。 シンキングの間には、スチールドラム発祥のトリニダード・トバゴに関するクイズも実施。叩きながらだと聞こえないので、拡声器を使って出題していた。問題は「1498年にトリニダード島を発見したのは?」(正解はコロンブス)、「トリニダードとは三位一体が語源と言われているが、トバゴの語源と言われているのは?」(煙草)、「駐日トリニダード・トバゴ大使館はどこにある?」(デリー)、「トリニダード・トバゴ発祥の世界的に有名なダンスは?」(リンボーダンス)。タモリが適当に挙手して適当なことを言ったのがたまたま正解、ということがあり、彼が優勝した。賞品はフィグ・パンチ(バナナジュース)。 スムージングの途中で鈴木にデキを評価してもらう。結果、クリス・タモリ・近田は一応(音階が)セパレートされている、マーティはなんとかセパレートされている、まことは何とはっきりとセパレートされている、という評価に。スムージングがある程度終わったところで音階の調整(チューニング)へ進む。音程はチューナーで確認しながら裏から叩いたり何だりで調整するのだが、一音合わせるのも至難の業。結局収録時間内に収まらないという結論に達し、作ったスチールドラムで「バナナボート」を演奏する夢は立ち消えになった(近田はテレビの企画なのに途中で諦める、という行為にいたく感銘を受けた様子)。代わって、パンタジアのスチールドラムでバナナボートをやってみる。ただこれも盛り上がりに欠け、最終的には「ショート・ショーツ」を演奏した。 スチールドラムってその形が当然であるかのように今まで見てきたけど、おそらくは本当にこうやって作っているんだろうなあと感心しながら見た。ただ、途中の「近隣に迷惑をかけないように」というテロップに関しては、製作のいちばんのキモは音階域の設定で、その台紙がない以上は家庭ではつくりようがないように思うのだがどうか。企画自体は基本的に黙々とつくるのが中心なのでさして面白いこともないが、お試し演奏でマーティが荒城の月を叩いたのはびっくりというかさすがというか。まことが適当に叩くことしかできずに「前衛」と言われていたのとはえらい違いだ。つうかまことはなんでトラディショナルグリップで叩くかね。ところでパンタジアの演奏でスチールドラムとドラムとが全然合ってなかったように聴こえたのは気のせいか。C。 関連リンク:日本スチールドラム振興会;パンタジア 安斎の個展が開催中とのこと。6/29〜7/16原宿LAPNET SHIP、7/18〜7/30名古屋松坂屋南館、8/3〜8/12郡山MOLTI。なお、1本目は堀部圭亮から。「身内といえども厳しい判定」だそうで。
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07年7月3日 | 冷蔵庫のロールスロイス! HOSHIZAKIを買う!! | ||||||||||||
ゲスト:眞鍋かをり、川田広樹、下平さやか(クイズ司会)、堀部圭亮(進行)、山本幸尚(解説)、野上流司、新田恵一、内藤潤 | |||||||||||||
ほとんどの家庭に普及した今もなお、白物家電の新製品は次々出てきて、消費者の心を動かし続ける。しかし堀部に言わせれば、今は白物ではなく銀物(業務用の意、こう呼ばれているのか?)の時代なんだとか。業務用は家庭用に比べて高性能で丈夫、という決定的な特徴がある。さすがに飲食店等の外食産業が主な顧客だが、王監督や貴乃花親方も利用しているというからリッパなものだ。今回はそんな業務用電器の売れ筋や最新商品をチェック。 まずは冷凍冷蔵庫から。見たのは90%以上の高湿度を保つ上、無風なので生鮮食品の保存に適した恒温高湿庫BR-63X、-25℃で冷やす4ドアの大型冷凍庫HF-120X3、電気代を60%カットした画期的な最新冷蔵庫HR-120X。電気代の大幅カットに関してはさすがに「今まで何をやっていたのか」との疑問が呈されていたが、インバーターを導入したことが大きいようだ。また、インバーターがどのようなものかを表現するために、タモリが日本初のインバーター芸人となっていた。 冷蔵庫以外の厨房機器も見ていく。製氷機ではキューブアイスメーカー、チップアイスメーカー、フレークアイスメーカーおよび三浦漁港にある3階建ての大型製氷機、リキッドディスペンサー(要はティーサーバーの類)ではみそ汁ディスペンサー(定食屋や丼物屋によくある)、また、最新商品として電解水生成装置を見た。みそ汁ディスペンサーではテレ朝に設置してほしいといった要望が出たり、電解水生成装置では強アルカリ水や強酸水を試すだけかと思いきや、眞鍋が「自分のヌルヌル」なんてエロに直結する言葉を発してひとしきり盛り上がったりした。電解水生成装置にはタモリも興味を持った様子。 商品を見る合間には、下平司会で「ホシザキ電機60周年記念クイズ」も。お手つきなしの早押し式(ていうか挙手)だ。問題は「本社工場を作る際に建てた城の目的は?」(大型機械の収納のため。タモリが正解)、「クレセント・星・ハートのうちアメリカで主流になっている形状は?」(クレセント。タモリが正解)、「ホシザキが作ったジュースの自動販売機で最もヒットしたものの愛称は?」(「街のオアシス」。堀部が正解)。5ポイントもらえるという最終問題は「野上・新田・内藤の共通点は?」。東京本社ビルの上の社員寮に住んでいる、というのが正解だったが、タモリにとっては東京本社ビルから見える景色(新幹線やら電車やらいろいろな乗り物が見える)がそそられるようで、羨ましそう。「入社できないかな…」と半ば本気で呟いていた。ところで最終問題はタモリが正解して優勝したが、とくになにもなし。 ホシザキがこんな大メーカーだったとはあまり考えてなかっただけに、いろいろと感心しながら見た。欲しいとは思わないけど、あったら楽しそうなものばかり。わくわくする。ガチョーンみたいなカメラワークはうざかったけど。ただ、商品紹介は堀部が、クイズは下平が担当という「コーナーごとに進行が代わる画期的な新システム」、いままでに例のない構成の今回だったが、あまりうまく機能してなかったような…。堀部はクイズ解答者になっていたけど、商品紹介中の下平は空気に近かったし。それ以上に印象が薄かったのが川田(初登場がピンとは…)だが、むしろそれゆえなのか、タモリは彼に妙に突っかかっていた。何かあったのか。あとクイズにおける眞鍋のトンデモ回答ぶりは異常。いかにも計算っぽい微エロ発言を含め、この番組唯一のお色気担当になりつつある感じ。彼女にエロを求めるの?と思わんでもないが、番組に出るようなタレントでは他に適任がいないから仕方ないか。C。 関連リンク:ホシザキ電機株式会社 安斎、事務所にホシザキの冷蔵庫を入れているらしい。「稼いでるなぁ」というのがタモリの感想だが、実際のところ番組のおかげでだいぶ仕事が減っているのだとか。
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