03年6月24日 | 仏像fanの集い 春のかるた園遊会 | |||||||||
ゲスト:みうらじゅん(解説)、はな(解説)、さとう珠緒、山本太郎、松尾由美子(進行) | ||||||||||
六本木ヒルズやラクーアのように若者に人気が出そうなスポットが続々できる一方で、長野善光寺の御開帳にもたくさんの人が訪れた。みうらはそのような動きを指して曰く、「仏像ブーム」と。実際にはそんなことはないだろうが、芸能界には着々と仏像好きが増えてきているようだ。そこで今回は、仏像ファン(タモリ除く)が一同に会し、みうらとはなが共同制作した仏像かるたであそぶ。 かるたの前に、それぞれの仏像好きぶりを披露。第一人者のみうらはおなじみの仏像スクラップや中国で買ったとみえる電子念仏機、朱印帳を見せた。はなは他の趣味に絡めた感じで、特別に貰った大仏クッキー型、阿修羅スタンプ、3D仏像写真集、仏像クリアファイル、帝釈天と一緒に撮った写真を披露。はなの傾倒ぶりにはタモリも「はなちゃんモデルだよねぇ?」とやや呆れ気味。山本は海外に出た際に買ってくるミニチュア仏像を見せ、さとうはまだ仏像好きになったばかりということでグッズはないが、吉祥天が好きとのこと。 さらにウォーミングアップとして、仏像になりきるゲームを。1問目は東大寺は金剛力士立像・阿形。一番近かったのはファンを差し置きタモリだった。2問目も東大寺から、毘盧遮那仏坐像。これもタモリがほぼ正解で、「あんた方、仏像ファンなの?」と完全に呆れた風。 気を取り直してかるたへ。「これ、盛り上がってるんですか?」と危ぶむみうらに、「この番組は盛り上がる必要はないんですよ」とタモリがフォローしたところでゲーム開始。絵札の文字は仏像の名前でダブりも多い。誰かが札を取るたびに、みうらかはなの絵札を書いた本人が仏像について解説する。さて、なぜか百人一首口調でたどたどしい詠み人・松尾の声にまず反応を見せたのは山本。しかし頭文字が同じ仏像違いで、はなが獲得。このあたりでようやく、みうらとはなが絵札を描いていることに気付く一同。「圧倒的に不利じゃないか」とタモリや山本は不満げ。それでも容赦なく進んでいくかるた。黙々と札を取っていくはなに対してタモリは「せめて全部聞いてから取りなさいよ」と言うのが精一杯だ。しまいにはみうらにまで「はなちゃん場とか読んでないよね」と言われる始末。それでもはなの独走は続いた。 最終結果ははな7枚、みうら4枚、さとう1枚、タモリ・山本札なしで、優勝ははな。タモリも嫌味を言ってしまうくらいの圧勝だった。賞品として、事前に紹介されていたゲームキューブソフト「お遍路さん」を貰った。もっとも、彼女はGCを持ってないらしいけど。 はながNHK第一放送にゲストに来たときに、仏像に「さま」をつけてしまうと言っていて、ホントか?とは思っていたのだが、ほんとにつけてるのね…。「帝釈天さま」と読んでた。そのはなは仏像好きを前面に出して、普段と違う世界の人になっていた感じ。みうらはみうらで、もっともらしくエマニエル夫人やボンテージなどに強引にかこつけるとか、はなに対しても容赦なく下ネタを使うところとか、ほぼ完璧な状態。惜しむらくはいとうせいこうがいなかったことだが、彼のすべきツッコミはタモリに託されてたってことなのかしらん。ゲーム自体はちょっとアンフェアな部分もあったわりに大逆転パートがなかったのが残念だが、全然殺気立ってないヌルさ、あれはあれでいいのかも。あと松尾ね! なんでかわからないけどなんか面白いね! もう1回くらい出て進行レギュラーの座をつかんでほしいところ。B。 関連リンク:お遍路さん
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03年6月17日 | パンストフェチのニューウェイヴ 秘密クラブ「ゼンタイ」に潜入 | |||||||||
ゲスト:山田五郎、浅草キッド、プリンス、アリス、くすお、女性会員2名 | ||||||||||
すっかり暖かくなり、パンスト姿の女性(それを通り越している気もするが)もぐっと増えている今日この頃、パンスト愛好家のタモリや山田にとっては喜ばしい状況だ。ただし、いまではパンスト愛好・パンストフェチから進化を遂げた全身タイツ好き、すなわちゼンタイ好きも多くいるらしい。今回は、そんなゼンタイ好きの集まる秘密クラブにお邪魔して、ゼンタイの奥深い世界を探る。ちなみに、ここで言う全身タイツは顔が見えているタイプではなく、まさに全身を覆うタイプ。 まずは愛好者の団体・PFC(パンストフェティッシュクラブ→ぴったりフィットカウンシルと進化)について。隙間なく全身に密着している、すなわちトータルエンクロージャー性や、全身を覆われることによって生ずる異生物感覚(ある種の変身願望が満たされる)、この2つがゼンタイの主な魅力であるらしい。タモリも異生物感覚には共感を覚えるようで、昔脚の綺麗な女性への対抗意識からパンストを履いた経験を披露していた。 ゼンタイは、黎明期は首を長くして顔の丸みをつくるマーシー型ゼンタイが多かったらしいが、いまはピット型ゼンタイが主流であるらしい。非常に滑らかなフォルム、縫い目を外に出さない工夫に山田らも感心。なお、PFCの会員は現在約200名、男女比はおよそ10:1。ただ、純粋なフェティシズムを追求するためジェンダーフリーになっており、男女の別はとくに関係ない模様。 会員たちのプレイも実際に見る。まずは手や頭を擦り合わせていくことから。続いて重なりあう。キスに近いがキスじゃないという微妙な感じでスリスリ。さらに下腹部を撫ぜる。乳首や股間のような場所は基本的にNGでゆったりと撫ぜ回しつつ、最後には大勢入り乱れるとのこと。BGMはエンヤなどのヒーリングミュージックを推奨。勃起はしても射精はいけないということで、「接して漏らさず」の理念があるらしい(笑)。実際にはどんな感じかを体験するために、出演者は腕だけでお互いに触ってみていたが、かなり好評。衣装が最初からゼンタイだった浅草キッドなぞメンバーに呼び込まれ一緒に折り重なって楽しんでいたし、タモリも「屋形船を借り切ってやりたい」と言っていた。 PFCの入会には自らのゼンタイフェチ論を800字程度でメールで送付し、合格することが必要であるらしいが、試験対策というわけでもなかろうけれど過去に送られてきた作文を読んでゼンタイフェチの姿を垣間見た。たとえばタイツを履いた自分の脚が自分のものではないような感覚を覚える人や、ショッカーの戦闘員がやられる姿に感動する人の例を拝見。プリンスによれば会員の多くはマゾの気があるようで、そうした欲求を満たすようなイベントもたまにあるとのこと。 ゼンタイを着たまま生活する女性を捉えたゼンタイビデオを鑑賞したあとは、ゼンタイファッションショー。くすお、アリスが女性に着てほしいゼンタイを紹介する。くすおが選んだのは赤ラメ。ラメの光沢が女性の身体の線を綺麗に表していた。アリスセレクトは豹柄。やはりラインが綺麗に出るほか、フェティッシュバーでの接客にも対応して手にチャックがついている。豹の子はタモリの膝の上に乗ったりなんかして、タモリもすっかり御満悦。 玉袋も新たな芸風を志向してゼンタイを身にまとったが、前が見えないようで、結局山田に遊ばれる程度にしか意味がなかった感じ。 PFCの独特の世界にただただ圧倒されるような回。いいところに目をつけてる。もちろんゼンタイって着たことないけど、ナイロンを擦り合わせる感触ってのは確かに気持ちいいかもしれない。実際、会員は延々誰かをさわさわしてるし。そういう中に放り込むゲストとしては山田五郎・浅草キッドというのはベストに近い布陣だったのでは。できれば女の子がひとりほしかったところだが。PFCに入ろうとは思わないが、わぁすごいなあと感心しきり。こういうちょっと淫靡な知られざる世界(わたしが知らないだけか?)をもっといろいろと取り上げてほしいところ。保存版。B。 関連リンク:タイツワールド(プリンス氏);ゼンタイ(通販);Tight fit LIFE(PFCのえらい人、マーシー・アナーキー氏。入会案内も)
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03年6月10日 | 正しい珍獣の育て方 | |||||||||
ゲスト:神戸みゆき、森下千里、なぎら健壱(進行)、鶴岡"ルゴッサ"稔久(解説)、野村潤一郎(解説) | ||||||||||
アイフルのCMをきっかけにチワワの売り上げが突如5割増しになったように、ペットブームは衰えることを知らない。ペットといえば犬か猫か、といった議論が噴出するのが常だが、いまや時代は珍獣らしい。今回はありきたりのペットでは満足できない人のためのペットとして飼える珍獣ガイド。なお、タイトルとは裏腹に飼い方ガイドにはなっていない。 最初に紹介されるのはエリネウス・エスピー(いわゆるハリネズミ、25,000円)。触るために軍手を渡されるが、扱いに慣れているはずの野村も触れず。結局ルゴッサが針を通さない手袋を取り出して触っていたが、人に慣れると丸まらないらしい。ただ、基本的には観賞用とのこと。次にキャビア・ポルセルス(ヌードモルモット、28,000円)。実は中島ちゃんも飼っており、そんなに飼うのも難しくないようだ。 キャリスリックス・ジャッカス(コモンマーモセット、450,000円)には実際に餌をやってみることになったが、神戸も森下もパニックで絶叫。カカツア・サングイネア(アカビタイムジオウム、230,000円)はオウムなので言葉を覚えるということで、タモリが「おまえはアホか」を覚えさせようとしていた。オウムは賢いので飼いやすいとのこと。続くナスア・ナスア(ハナジロハナグマ、150,000円)はずいぶんと落ち着きのない動きを見せていた。実際、見ていられるときだけ放してやって、普段は檻に入れておかないといけないらしい。子供の頃から飼って飼いならすのが良いらしい。 ここから水の珍獣シリーズ。フーソ・フーソ×アシペンサー・ルゼヌス(ベッセルチョウザメ、5,000円)はキャビアのために改良されたものらしく、安いことは安いのだが、ものによっては数メートルまで成長する模様。そもそも飼育も難しいらしく、上級者向け、と。カンチャナブリパッファ(フグのなかま、1,950円)は飼いやすいが、気が強いため単独か5匹以上での飼育が基本。バンデリア・シローサ(カンディル、3,600円)は非常に獰猛で、水圧を感知して動物の内臓を食ってしまう鯰。膣にも食いついてくるそうで、アマゾンではピラニアより恐れられているらしい。 再度陸に戻り、ポトス・フラヴス(キンカジュー、250,000円)。噛みにいく(普通に噛むのか甘噛みかはよくわからないが)習性があって玄人向け。最後に、世界に一匹とも言われる珍しい動物を。カラシウス・アウラトゥス(なぎらはオーラタスと言っていたが、ラテン語なのでアウラトゥス)である。実は金魚なのだが、大きさが半端ではない。なんでも夜店で手に入れてから11年育てているらしい。「動物飼うってこういうこと(長く飼う)なんだなって思いますよ」と、野村のちょっといい発言で締め。結局タモリらの興味は犬猫のようなごく一般的な動物であるようだけど。 すっかり番組に慣れた感の神戸は登場シーンもまるで芸人のようで、タモリに「どこで覚えたんだ」と言われるほど。森下もその向こうを張って、初登場ながら積極的な絡み方で好印象。しれっとなぎらにハリネズミを軍手で触らせようとするルゴッサはその機転もさることながら、実にまっとうな解説でいい味だった。といっても、今回はなぎらのヘロヘロぶりに尽きるのでは。学名のコールが多すぎるとはいえあからさまにカンペを見すぎ(それも台本?)。次の学名が気になるあまり今出ている動物の原産地を間違えたりボロボロだった。それはそれで面白いのだけど。すらすら言ってもつまらないしな。ただ、いちばん耳に残ったのは野村が発した「えもんかけ」なんてことばだけど。いつの時代の人間だよ! 企画はある程度時流に乗ってて、いまやる意味もそれなりにあるものだったのでは、と。きちんと大事なことも言ってたし。C。 タモリ、「言われてみれば確かに聞こえそうな」と弱気な発言。安齋、個展をやるらしいがテロップを出してもらえず、その場でADのカンペに案内を書く羽目に。5/29〜6/15、LAPNET SHIPにて。
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03年6月3日 | 究極のオーディオ道 コンセント試聴会 | |||||||||
ゲスト:石田靖(進行)、山瀬まみ、明和電機、井上良治(解説) | ||||||||||
プリメインアンプ、スピーカー、プレイヤーによって再生する曲の感じが大きく変わるのは当然のことだが、いまやマニアの間ではコンセントが音に影響を及ぼすことも常識になっているらしい。そこで今回はコンセントに着目し、コンセントの影響を実際に試聴してみる。 はじめに個々人の音楽再生環境についてヒアリング。タモリがトランジスタ式ながら自作アンプを使っている一方で、石田や山瀬はミニコンポ。聴ければいいという認識があるようで、タモリとの間にはちょっとした溝が…。また、井上の言う「いいオーディオセットで聴くと音像・位相が浮かび上がってくる」ということも石田には理解できないようで、試聴を前に若干の暗雲が立ち込めた。 とりあえずコンセント以外の重要要素として、ケーブル・CDそのものの2つについて学ぶ。ケーブルについては低音・高音が同時には表現できないので、低音に強いアンプなら高音に優れたケーブルを、というように組み合わせるのが良いらしい。実際に標準的なケーブルと低音を強調させるケーブルでEuropean Jazz Trio feat. Art Farmer「Surrey with the fringe on top」を試聴。石田や山瀬も違いがわかる結果となった。CDはモノは同じでも製造工場が異なるというSalena Jones「Sings for lovers」から「Who's sorry now」を。CDトレイが勝手に閉じてしまうアクシデントに見舞われたが、通常盤より20ビットリマスター盤のほうがはっきり聞こえるようになった、という違いはわかった模様。 さて、いよいよコンセントの試聴会。そもそも抜き差しの感触からして違うらしいが、これはブレードの違いによるものであるとのこと。Carmen Lundy「Better days」を基準のタコ足配線で聴いたのち、コンセント試聴へ。試聴したコンセントは明工社「ME8502(\3,720)」、フルテック「FP-2R(\12,800)」、サウンドアティックス「RAC-1318(\3,600)」、ワッタゲイト「381(\29,500)」、オヤイデ「SWO-DX(\6,800)」。明工社ものはタモリも微妙な差としか認められないような差ではあるが、全体的にはっきりした音に。フルテックものは高音の伸びが増した。サウンドアティックスものは耳障りな音のない、やわらかい感じに。ワッタゲイトものは高音が響くがうるさくない仕上がり。タモリにも「質感が高い」と言わしめた。オヤイデからは全体的な力強さが表れた。 以上コンセント試聴をしたわけだが、結局この番組、ステレオではなくモノラル番組ということで、たいした効果が視聴者には得られなかったんではないか、という強烈なオチで終了。 実際、現場で感じられたほどの差はテレビからは聞こえてこなかったと思う。せいぜい半分くらいだろうか? ああいうのはやはり現場にいてこそ、とは思うけれど、タモリも言っていたように「まあこういう世界もあるんだな、と思ってもらえば」ということなんだろう。オーディオは半端にわかるのでだいたい言ってることもわからんでもなかったが、全く知らない人が見たらどうなのかしらん。企画はひたすら聴き比べなので、そこに笑いはあまりない。必死に絡もうとするが「お前は例えるな」と手ひどく言われる石田くらいか。ロケ地が自分が使ってる マランツ社のショールームということで、ちょっと憧れ。リスニングルームいきたーい。スピーカーの聴き比べしたーい。C。 なお、試聴に使っていた曲・ミュージシャンにつきましてはハウフルススタッフの方にたいへんなご協力をいただきました。ここに感謝いたします。 関連リンク:明工社;フルテック;サウンドアティックス;ワッタゲイト;オヤイデ 安齋、春から始まったJ-WAVEのラジオの宣伝を。
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03年5月27日 | 低予算番組対応型の特効さんになろう!! | |||||||||
ゲスト:MEGUMI、山野ゆり、松尾貴史(進行)、杉木優子(解説)、岡田くん | ||||||||||
「マトリックス
リローデッド」と「マトリックス
レボリューションズ」で制作費があわせて360億円(3億ドル?)とも噂されているように、近頃の特撮・VFX・CGは金がかかる一方である。しかしそんな中で、身近な材料を使って低予算で特殊効果を得る工房が(この番組のために特別に)オープンした。今回はこの工房で、さまざまな特殊効果の実験を行う。 手始めに作成したのは「エイリアンが孵化する前の発光する卵」。工房に迎え入れる立場であるはずのキッチュもやったことのない(笑)実験だが、実際に光るとみんな興奮。タモリも笑顔で拍手するほどだ。これはピクルスの中の水分・塩分に電気を通すことでジュール熱が発生することによるんだとか。この特殊効果を使った例も「恐怖のエイリアン」なる短編映画で示された。続いて「『遊星からの物体X』の液状生物」。洗濯のりのポリビニールアルコールがホウ砂と反応して高分子化合物になることでできる物体にみんな喜んで戯れた。つくられた短編は「流星からの物体XX」。 「ファンタジー映画のような幻想的なタイトルバック」は、偏光板の性質と旋光性によるもの。「おー!」「すごーい!」とこれも感動の渦。短編は「光の国から来た少年」。「稲妻のような青白い閃光」はそれまでの実験の中で最も危険なものであった。原理自体は水素と酸素の結合だが、強制結合になるので一種の爆発が起き、閃光が発生するというものだった。つくった短編は「SF SPARK CAR」(中身はバックトゥザフューチャー)。 最後に試すのは大火災の煙。煙に備えて全員ゴーグル・マスク装着で臨む。杉木が一同を不安にさせるような言葉をしれっと言ったりするが、これもそれなりの成果を得て終了。できた短編は「FIRE FIGHTERS」。以上、かかった金額は卵600円、液状生物364円、火山の噴火(オンエアカット)1,853円、タイトルバック2,040円、閃光1,560円、煙244円と計6,661円で、6種類ものVFX効果が得られた。なお、オンエアされたVFXのつくりかたはこちら。ただし、「危険なので特効さん以外はマネしないでください」との但し書きが毎回出てたけど。 杉木が現れて「お美しい」と言うタモリに対し「整形ですけどね」と真顔で冗談を言うキッチュさいこう。かなり失礼だけどさいこう。スローモーションの小ネタを入れたり何だりと、タモリとキッチュの相性はやっぱりいいわ(贔屓目かもしれないけれど)。いつもしょうもない企画で孤軍奮闘させられるキッチュも今回は比較的企画に恵まれたほうと思われ嬉しいところ。あとは最後の実験でゴーグル・マスクを装着したうえでなぜか足をクロスさせプラカードを持つMEGUMIが滑稽でよかった。アイドル(それ以前にアイドルかどうかがびみょうだが)としてその格好はいいのかしらん。実験自体は冷静に見るとごく普通の化学実験ばかりだが、見せ方が上手かったのでそれなりに盛り上がった。悪くないと思う。B。
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03年5月20日 | 雑な受精の悲劇! ブサイク顔は頭蓋骨もブサイクか!? | |||||||||
ゲスト:勝村政信、矢沢心、ほんこん、アリtoキリギリス、小室好一(解説) | ||||||||||
近年のプチ整形・整形ブームはそれが当たり前になりつつあるくらいで、自らの見目を良くしようとする人は後を絶たない。いっぽうで、ほんこんやアリキリ石塚のように一般にブサイクと呼ばれるような人もおり、タモリに「受精が雑だ、お前らは骨も雑だ」などと言われている。それに関係して今回は、ふたりの骨格を科学的に検証。ふたりがほんとうにブサイクなのかを探る。 さっそくふたりの頭蓋骨と、男前代表として勝村の頭蓋骨をレントゲン撮影。正面・下方・側面から検証する。基準となる勝村は左のえらがやや出ているが概ね美形という評価。また、美醜のポイントとしては頬骨が出ていないか・えらが張っていないか・顎が引っ込んでいないか(たぶん出すぎてもよくないが)といったあたりに気をつければよいらしい。それを踏まえて見るほんこんの頭蓋骨は、貼る時点で小室が笑みを湛えてしまうようなもので、レントゲンではっきりわかるくらい頬骨が出ていた。石塚のものも顎が少々引っ込んでおり、バランスが悪くなっていた模様。頭蓋骨が美醜に影響する割合はおよそ5割というから、このあたりで既に差が出たか?勝村のものと比較するとお話にならないが、ふたりを比べた場合は、小室の評価によれば、側面から見た場合はほんこんの方が若干美しいんだとか。また、正面からだと石塚(石坂なんて間違えられ方をしていたが)。 次にほんこんの肉付きについて検証。粘土で作った顔のサンプルをいじりながら美しい顔を探る。頬の肉を取って、瞼を二重にすると良いらしい。石塚は、顔のバランスという観点で。顔のバランスをはかる黄金分割比の中から、目の比率に着目。左目:目の間:右目=1:1:1になるとよいらしいが、石塚の場合は若干目が開いている。これに基づいて、石塚の顔をベースに理想の顔を描いてみる。実際に石塚の顔に布をかぶせ、その上から描くという荒っぽいやりかただが、やっている側は面白がって盛り上がった。 最後に、実際に整形を行った場合の結果をシミュレート。タモリがてきとう?に石塚に描いた絵とは違って、ちゃんと写真で見せた。結果としては、ふたりとも違和感はあるがすっきりした顔立ちになった。 美的感覚が少々おかしい自分としては蔵野も石塚も別にブサイクと思ったことはないんだけど…というか勝村って男前か? タモリも冗談で言ってたけど一番必要なのは矢沢だったりしない?などと言ってると企画が成立しないのでとりあえず措いて。今回みたいに科学の無駄遣いをするあたりは番組ならではだが、なにぶん主観が入りがちな美の問題であるからして、科学的に検証しても最後の詰めでの説得力に欠ける部分が多かったように思える。小室もたいして面白くなかったし(素人に多くを求めてはいけません)。どうせやるなら思いっきり胡散臭く高須氏を使ってもよかったんでは。相変わらずいじられまくりの石塚だが、痛々しくてそろそろ見るのが辛くなってきた。なんとかしていただきたい。ところでほんこんって片仮名じゃなくて平仮名だったっけ? D。 安齋、遅刻のため欠席。いつもは終わる頃に「ぅぃーっす」と現れるが、今回は最後まで現れなかった。
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03年5月13日 | 1000回記念Tシャツを作ろう 1001回だけど… | ||||||||||||
ゲスト:安齋肇、渡辺祐、みうらじゅん、糸井重里、井筒和幸 | |||||||||||||
前回でタモリ倶楽部も1000回を迎えた。それを記念して、安齋がTシャツ作りを提案。旧知の番組関係者に声をかけて豪華制作スタッフが揃った。安齋が起案・デザイン、渡辺がコピー、みうらがイラスト、糸井がスーパーバイザー(兼コピー)、井筒が試着。しかし、今回は1001回。安齋にとっては予定外だったらしい(彼の場合は本当に予定外っぽい)が、仕方なく1001回記念のTシャツを作ることになった。 最初は1000回記念を想定していたということで、安齋はみうらにもそれ用のイラストを頼んでいたようだが、それは1000回にちなんで千手観音をモチーフにした「千擦観音坐像」。顔はタモリで、手が外に向いている千手観音と違って内に向いている。内に向いているというか、巨大な陰茎をセンズリしている絵になっている。ただ、完全に下に走っているので見せるものでもない、という意見が。さらにコピーも1000回用のものが用意されていて、安齋が電話口で言った「いいかげんに1000回!」がそのまま持ってこられた。もっとも今回は1001回ということで、新しいものをつくることになった。 「1001」に関係するものといえば、とりあえず星野仙一。千夜一夜物語なども出てくるが、まずは野球に関しては全く無知であるみうらに「オレの星野仙一」を描いてもらうことにした。できあがったものはもちろん本人とは似ても似つかぬオッサン(みうらの人物画定番の左目尻の黒子はしっかりある)だが、糸井に「このシャツなら着てもいい」と言わしめる味のある作品となっていた。 今度は「1」に関係するイチローを描いてもらう。「オレのイチロー」はバットの持ち方がぐだぐだだが、星野ほど似ていないわけではない。悪乗りした一同は、組み合わせで「森田仙一」を描いてもらうことにした。できあがったものはみうらの勘違いで「森田イチロー」になってしまったが、それはそれで味のあるものに。星野仙一とともに採用になった。 井筒がタモリ倶楽部について「エロ事師的イメージ」と言ったことから、「エロロエ」と書くと1001にちょっと近くなる、という発想を交えつつ、「EROTIQUE TAMORI CLUB 1001」なるコピーを添え、隅には番組の「楽」ロゴを入れていよいよTシャツ作成へ。版をつくってから、シルクスクリーンでTシャツに刷る。森田イチローは青で、星野仙一は赤で刷ることになった。1枚目が刷られた瞬間、沸きあがる一同。数枚刷ったところでスタッフに任せ、最後はタモリ・糸井・井筒が星野Tを、安齋・みうら・渡辺が森田Tを着て、さらにイチローTも入れて記念撮影を行った。 結局やるのね、1000回記念企画(1001回だけど)。別な企画で2回祝うあたり、ひっぱるのが得意なスタッフの面目躍如といったところですか。企画は実にまっとうなもので、出演者が出演者なのでそれなりに笑えて、好企画。顔触れを思えばもっとどかどか来るべきだとは思うのだけれど、まあいいか。OPで安齋が電話で渡辺とみうらに連絡をとるシーンがあるのだが、思いっきりハウフルス(今回ロケ地)内で撮ってるヌルさがいい。あとはみうらのオレのシリーズに依るところが大きいかなあ、と。本編では一度も「オレのシリーズ」と言ってなかったけど、あれは間違いなくオレのシリーズでしょう。それにしてもほんとうに1000枚刷ったんだろうか。わたしにも1枚ください。B。 当然ながら、出演者全員で見る。2本目はスタッフ(編集)のよしだ裕二からの投稿。
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03年5月6日 | QUIZ! 業務用居酒屋グッズのお値段 | |||||||||
ゲスト:伊集院光、篠井英介、高橋克実、乾貴美子(進行)、二階堂努 | ||||||||||
今回は放送1,000回らしい。それを祝って軽く祝杯を…というときに見つかったのが「酒処
高橋かつみ」。大将の高橋と女将の乾が切り盛りする居酒屋だ。今回はここで記念の呑み会を、と思ったらば一口飲んだだけで呑み会はあっさり終了。続いて食事を、ということになったのだが、ここのシステムが特殊なのだ。業務用厨房用品の値段を当てる(ぴったり会うことはないので、一番近い人が正解)ことで、ようやくつまみが食べられる、というものなのである。要は今回は、業務用居酒屋グッズのクイズ。 まずは「赤ちょうちん」の値段。タモリ・伊集院・篠井各人の予想は割れ、篠井が枝豆をゲット。続いて「生ジュース絞り器」。これは伊集院がグレープフルーツサワーをもらった。3問目からは高橋も参加して進む。「壁掛けメニュー」については一旦各人の予想が出揃ったが、品名書き代だけで一品700円というヒントにより、一同修正。伊集院が正解し、お新香を獲得。4問目は「船盛り用皿」。高めに見積もった各人の予想とは裏腹に、けっこう安め。一応タモリが正解して、刺し盛をもらった。「電動鱗取り機」は正解時はいつもニアピンの伊集院が正解。イサキの塩焼きを獲得。 問題ではないが、他の居酒屋グッズもカタログ的に途中で紹介。「酒燗機」やカウンターの「ネタケース」、「暖簾」の価格が紹介された。 引き続き問題へ。6問目はプラ製の「ポールアンカー」だったが、ここでは篠井がイカゲソ焼きを獲得した。「焼鳥専用の電気式焼物器」は、二階堂の「かなり高かった」という情報で100万円の大台超えを予想する者もいたが実際はそんなこともなく、高橋が焼鳥盛り合わせをゲット。以上を総合した結果、優勝は伊集院に。賞品はタオル蒸し器。 あてずっぽうのでたらめとか「ほら見ろ」というわりに当たってないところとか、タモリらしさが随所に出てきたという点を思えば、放送1000回がこんな形になるというのもいいのかもしれない。このまま記念企画があの呑み会だけならたいしたもんだ。もっとも、クイズ自体はいまいちではあった。もう少し設定がしっかりしてくれたらば。乾が設定どおりちゃんと結婚指輪してるじゃんと思ったら、結婚したんじゃん! ああ、もう下ネタものの進行はしてくれないのかしらん。しばらく結婚ショックは尾を引きそう(半分くらい嘘)。で、何で篠井ですか? や、ダメとは思わないけど、すごく素直そうで番組の空気にはちょっと異色に映ったので。C。
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