ハウス食品
深夜のCM界の雄。深夜はスポットCMを流しまくっていて、深夜にテレビを見るとNHKでもない限りここかコルゲンコーワ(興和)のCMは見ることになるだろう。一度見るとたて続けに見ることになるという特徴がある。ククレ。バーモント。とんがりコーン。オーザック。エトセトラ、エトセトラ。もっとも、ローカル局はその限りではない。わたしの実家も田舎独特の静止画CMが多かった。

 

ハウフルス
タモリ倶楽部を語るうえで外すことのできない番組制作会社。バラエティー番組制作の分野ではかなり有名。代表取締役の菅原正豊は業界にその名を轟かす大物。ハウフルスといえば温泉マークのような親しみやすいロゴだ。実際オフィスのすぐそばに温泉があるらしい。00年、ついにオフィシャルサイトオープン。

 

深夜番組の悲しさよ、基本的に出演するのは男性ばかり、ってことが多い。多すぎ。わたしは面白けりゃそれでよいがそれで満足しない人間もいるんだろうな。そこで飾りのように可愛らしい?女性ゲストの登場と相成ります。その姿はさながら華のよう。しかし、番組を通して見ているとただそこにいるだけ、というギャラ泥棒に近い存在になることもしばしば。遠慮なのか絡めないのか、全く自分から絡んでこようとしないんだもの。そんななら呼ばなくてもいいのにとは思うが、どちらかというと制作側、出演者側のモチベーションの関係で呼んでるような気がする。暗い現場よりはたとえ飾りであっても華やいだ明るい現場のほうがいいもんね。言いすぎ?フェミニスト団体の抗議がないことを祈る。

 

バラエティー
…まあ、一応バラエティー番組だな。「バラエティー番組の定義は?」と聞かれても困るが。「バラエティが正しいの、それともバラエティーが正しいの?」と聞かれても困るが。

 

パロディ
ゴールデンタイムの人気バラエティー番組(それも他局の)を堂々とパロディ企画として放送するのには頭が下がる。しかもタイトルだけ拝借ではなく内容も徹底的にパロっている(あまり使いたくない動詞)のが素敵。見たことのある番組を扱っていると手を叩いて笑えること請け合い。ネタにされた側の反応が知りたいものだ。朝日系のバラエティーをネタにしないのは何故?個人的には「人気者でいこう!」の格付けチェックあたり、そろそろ使われそうな気がするが。なお、「パロディ」か「パロディー」か、というのは勘弁。

 

BS朝日
2000年12月1日に本放送が開始されたBSデジタル放送。高画質・データ放送などさまざまな売りがある。朝日系も参加している。チャンネル番号は5。本社は渋谷区。視聴するのに最低必要なのはBSデジタルチューナーとBSパラボラアンテナ、あとテレビ。アンテナは現行のものでも可(ものによっては受信不可な場合も)。将来的にはPPV番組もあるかもしれないが、当面は無料放送。さて、各局が抱えているであろう問題の一つに、放送するソフトの圧倒的な不足感があると思う。地上波と同様終日放送に近い状況で放送されるから、いきなり全てが独自番組、というふうにできるはずがない。そこでだ。過去のタモリ倶楽部を是非オンエアしてほしい、と。局の方針は主にファミリー向け番組を送る、というものらしいけど…もし過去のタモリ倶楽部放送が実現するのなら、BS放送受信者が間違いなく一人増えることだろう。

 

BGM・SE
スタッフが一番気合を入れているのではないかとさえ思われるのがBGM(Back Ground Music)とSE(Sound Effect)。ジングルだけに限らず「Short Shorts」の毎回変わる効果音だとか随所のBGMは、必ずといっていいほどその回の内容と関係がある。その意味を全て解するには豊富な音楽知識に加えてハウフルス的駄洒落センスが要求される。

例)ゲームもの・ルール説明でよく流れる由紀さおり・安田祥子の「夜明けのスキャット」。「♪ルールールルルー」。下線をひくまでもないほどわかりやすい例。

 

Bikini
タモリ倶楽部に若いピチピチした女の子および健康的なお色気を提供してくれていた番組。もしくはタモリ倶楽部出演者予備軍の宝庫。グラビアアイドルの多くが経験する道。アルテミッシュNIGHT、平成女学園、ミニスカポリスなど似た番組は多いが、番組への人材輩出の度合ではBikiniがいちばんか。ただ、ここに挙げた番組はすべて他局!

 

ビデオ大賞
年度が終わりに近づくと催される恒例企画。年に一度、ビデオ界が緊張する時期。ってのは嘘だが恒例企画であることは間違いない。たいていタモリ以下審査員がだらだらと何かを食べながらビデオを見る、という光景を視聴者は2週間にわたって見せられることになる。ビデオの内容はちゃんと視聴者にも見せてくれるからいいんだけど。マニアックなビデオが多いので楽しい。その昔、某アダルトビデオが「タモリ倶楽部のビデオ大賞ならきっと入賞だ!」って評価をされていたのを読んだこともあるし、地味に浸透していることが推測される。しかしここしばらくは放送されていない。

 

ひろし(HIROSHI)
空耳アワーOPで、右隅に見える名前。「そらみみ〜」と言っている男声の持ち主が彼。一時休止に入る前は彼の声だけが流れていた。彼の正体については諸説紛々あり、いつもナレーションを担当している武田広氏であるというものや「ひろし」という当時いた番組ADであるというものが主要なものだが後者が正しい模様。実際、空耳アワーでタモリが話題にしているようだし、「後でちゃんとしたのを作ろうと思って間に合わせで適当に作った」ということをタモリが言っていたような気がするので、後者の方がそれっぽい。

 

ブイ
ビデオ、すなわちVIDEOの頭文字だろう。空耳の出来を左右する。ネタそのものがしょうもないものでもこの魔力で傑作になったことも多い。たまに豪華ゲストが出演。ちなみにVTRとはよく耳にする言葉で個人的にも好きな言葉だが、よくよく考えるとVideo Tape Recoderの略。「VTRを見る」っていう使い方は厳密には間違っているようで、それに気付いて以来使いづらくなった。VTR。

 

BRIAN HYLAND
空耳アワーのエンディングテーマを歌っている人。洋楽を聴かない人間には意外だが、わりと有名みたい。タイトルだけは知っている「ビキニ・スタイルのお嬢さん」もこの人の歌だった。音源のブックレットによるとニューヨーク出身の青春ポップシンガー(恥ずかしい肩書)。1960年に「ビキニ・スタイル〜」でデビュー。

 

フルハウス
アメリカお得意のシチュエーションコメディー。教育テレビ放送中。日本でも根強い人気があり熱狂的ファンが…って違う!ハウフルスの旧名。「ハウフルス」になる前はこの名前だった。変えたのは、やはり菅原氏であるらしい。ハウフルスの紹介コーナーのファイル名「fullhouse」は、ここからとっている。

 

文化人
番組で文化人というと、おそらくは文筆業などを正業としていてテレビ出演はあくまで副業である、といった人間が相当するだろう。一般的な定義はどのようなものか適当な資料が存在しないが、例えば佐高信が筆刀両断しているいわゆる「文化人」は作家やら政治家やらなので、主に文筆・言論界で活躍している人間がそれにあたるというのはひとつの有力な解釈だろう。

 

BABY FACE
ベイビーフェイスといっても大ヒットを連発するプロデューサーのことではない。空耳アワーのエンディングにちらっと流れる曲のことだ。歌唱はBRIAN HYLAND。音源のブックレットによるとオリジナルは1926年に作られている。さまざまな人に歌い継がれ、そのたびヒットしてきたらしい。ただこのブライアン・ハイランド版は日本「だけ」でヒットしたとか。また、国内では田中星児が日本語でカバーしていることが確認されている。歌詞は以下の通り(無断転載)。番組でオンエアされているのは一番最後の部分のみ。

[BABY FACE] (Akst-Davis)

Baby face
You've got the cutest little
Baby face
There's not another
That could take your place
Baby face

*My poor heart is jumpin'
You sure have started somethin'
Baby face
I'm up in heaven
When I'm in your fond embrace
I didn't need a shove
'Cause I just fell in love
With your pretty baby (face)

Baby face
You've got the cutest little
Baby face
There's not another one
Could take your place
Baby face , yeah yeah yeah yeah

* Repeat
(Pretty baby) Pretty baby face

 

ベン・ベン・マリア
ジプシー・キングスの、ある意味名曲。彼らにとって名曲じゃないにしても空耳ファンにとっては名曲中の名曲、不滅の古典。空耳ファンでこの曲を知らない人は、モグリと言われても仕方ないほどの基礎知識。空耳部分の歌詞は「NO TE VAYAS VUELVES YA TU NO ME DEJAS TU NO ME DEGAS」。これが、あんなふうにきこえるんだもんねぇ。不思議なもんだ。

 

放送時間
バラバラ。放送時間ばかりでなく放送曜日もバラバラ。朝日系全国ネットのはずなのにこの有様だ。これも深夜番組の悲しき宿命か。せめて、多少痛みを伴ってでも全国ほぼ遅れのないように放送できないものか。関西でも、ナイトスクープの後でいいから是非金曜放送にしてほしいものだ。

 

ボキャブラ天国
良かれ悪かれお笑いブームの一翼を担った、タモリ倶楽部出演者予備軍の番組。関東の若手芸人の基本的なあたりは押さえられるが関西芸人にはちっとも詳しくなれない番組。制作スタッフはこれを見てタモリ倶楽部への出演者をリストアップしている…と言ってもまんざら嘘に聞こえてこないのが不思議(実際は、もちろん知る由もない)。名を変え企画を変え時間帯を変え、さまざまな姿で視聴者の前に姿を見せる。というより、「見せていた」かな。細々と生きていた関東でも終わった気配。