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小さな丸い好日(aiko) PCCA-01323 99.4.20. 99.4.30.

  1. メジャーデビューアルバム。何と比べてということもないけど、なんだか普通の作品。それはいい意味でもあり悪い意味でもあり。ここしばらくアクの強い女性ボーカルを聴いていたりCSでもR&B的ボーカルが多かったので、こういう普通っぽいのがかえって新鮮に耳に届く。しかしそれだけにとどまっているような。没個性とまではいかないまでも。どこかの店頭POPでは「意表をつくコード進行」と書いてあったけどコードはよくわからないし。でも、まあメロデーは好き。特に「ボブ」みたいなのに弱い、詞も曲もアレンジも。基本的に彼女自身が曲を作っているのだが、デビュー曲1曲だけ小森田実が作・編曲を手がけていて、それが妙に浮いている。はじめて聴いた時なんて先入観か、スマップみたいって思ってしまった。いっそ入れなくてもよかったのでは。初回版。
  2. 夏にマフラー(8曲目)

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the wings of time(沼澤尚) TOCT-24122 99.4.14. 99.4.30.

沼澤尚(ds), etc.
  1. 評価の高いドラマー、沼澤尚の初リーダー作。評価の高さを反映してか、共演ミュージシャンの豪華なことといったら!メンバーである13CATSやアガルタをはじめとして、ヘルプで叩いているシアターブルック、他にもマルコス・スザーノ、大村憲司(おそらく遺作に近いだろう)、吉田美奈子、ハイラム・ブロック、佐藤竹善、塩谷哲などなど、数えあげたらきりがない。しかも全曲新曲らしい。あまりにバラエティに富んでいるので、沼澤のリーダー作というよりは彼が叩いている曲を集めたコンピレーション盤といったほうが適切かも。さて演奏のほうは、まずソロを見せることのない彼らしく、バックでしっかりと支えている曲が多い。ソロはあったところで1小節だけ。もっとも、彼を聴くにはソロではなくグルーヴに重点を置くべきであろうからソロはさして問題ではない。プロだから当然なんだけど、組んでいる相手によって明らかに音・リズムのタイトさが違うのには感心。聴くぶんには簡単なフレーズでもいざやるとものすごく難しいであろうフレーズも見事にこなしているからすごいね。彼は手数タイプではなくグルーヴ派なので、シンプルなフレーズでいかにグルーヴを作り出すかを目指しているドラマーには参考になるのでは。また、先に挙げたように共演陣も豪華だから聴いていて楽しい。バンデイロの音がはっきりとわかったのが収穫。
  2. THE PALE MOON(14曲目)

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重戦機エルガイム BGM集 VOL.1 KICA2150 99.4.8. 99.4.30.

  1. テレビアニメーション「重戦機エルガイム」のサントラ。BGMに加え主題歌がついている。全部見たとはいえ実質1日で見てしまったため、記憶に残っているBGMはそんなに多くはないかと思いきや意外と覚えているもので、どんなイメージの場面で用いられていたかくらいは思い浮かぶ。ただ、オリジナル放映が古いがために曲の持つ雰囲気が古めなのは否めない。この話が好きなら持っていてもよいだろうが、そうでない層にアピールできる要素はあまりない。本来サントラはそういうものか。なお音楽担当は若草恵。主題歌は筒美京平。筒美京平というと豪華に思えるがこの頃のアニメソングは結構彼が手がけていたような。
  2. 進撃エルガイム(11曲目)

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冷たいアトリエの魔術師(Eliphas Levi) ELCR-10019 99.3.31. 99.4.29.

  1. セカンドミニ。なんだが…。前作よりやばくないか?言っちゃ何だが、少なくとも歌唱力は前作に比して落ちていると思われる。アンサンブルもいまひとつ。「眠りをくれる木箱」なんかはそれで合ってるのか?ってくらいずれてる。もっとも、そんなところはこのバンドについては了解済みでありそのヘンテコリン世界を覗くことに意義があると思っているからいいのだけど。今回も、バカです。変だ変だと思い続けているミックスには、慣れてしまいました。ジャケットの形態は、店頭で見ただけではわかりにくいけど透明セルの4枚重ねに歌詞カードというもので面白い。また、ドラムの鏡花のジャケ写はなんか間違ってるという雰囲気がぷんぷん漂ってくるので興味ある人は必見。いずれにせよ、まだ音源だけで聴かせられる実力はなし。ライブが見たい。初回版。
  2. 残された廃人と甦る残骸たちの情景(2曲目)

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RHYTHM AND POLICE PERFECT BOX PHCL-99801/4 99.3.31. 99.4.29.

  1. ドラマ「踊る大捜査線」の完全限定版4枚組サントラBOX。4枚のうち3枚はバラでも売っているので分けて書くことも考えたがもう1枚の付録CDの扱いが厄介になるので4枚まとめて書くことにした。1枚目と2枚目はテレビシリーズのBGM、3枚目は映画版のBGM、4枚目はレア音源、そして馴染みの曲に織田裕二の台詞を重ねたものが入ってるオマケ。付録にカエル急便やピンクサファイアのステッカーなど。とりあえず1枚、って人なら1枚目を買えば問題ないだろう。作品を作ってるF.F.S.S.なるユニットは3人いるようだが中心は何といってもドラマのクレジットにも出てきた松本晃彦だ。個人的に身近な例では織田裕二「STAY HERE」のプロデュースなどだが、そこで舌を巻いた能力は健在。キーボード畑の人ということでギターなんかはあまり使わず打ちこみを中心_しているけど見事。何より見事なのはサントラにLove Somebodyのオリジナルバージョン(所謂歌入り)を入れてないところにあるのでは(笑)。オリジナルがないといっても主題歌の宿命ということで数多くのアレンジバージョンは入ってる。飽きるけど仕方ないね。オンエアから2年も経ってから聴いてるので何ともいえないが、一時期クラブで大流行りしたんじゃないかなあと思われる。
  2. C.X.(オリジナルは1枚目3曲目、別バージョンで2枚目3・9・11曲目、3枚目7曲目)

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カルチャー(ROUAGE) PHCL-5115 99.3.16. 98.3.23.

  1. 一部に大幅なリミックス、リメイクを施した2枚組ベスト盤。もっとも出すなら第一期ルアージュが終了した時期だと思うのだが…。ファン投票によって選ばれた23曲(他1曲シークレットトラック)のうちおよそ半分がリミックスバージョン、ボーカルなしのオーケストラバージョン、ライブバージョンなどで収録されている。リミックス版は原曲との違いがはっきりわかるのでたのしい。原曲を超えているとは思えないけど。シングルは全て収録。全部そうかはわからないが少なくとも「endless loop」はシングル版で収めていて、そんなところは嬉しい。イントロの8分休符が大好きだったので。でも個人的にはどうせ出すならもっとアルバム未収録曲を入れてほしかったところ。
  2. endless loop(1枚目16曲目)

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HICCUPS(こなかりゆ) GDHR0001 99.3.12. 99.3.23.

  1. 彼女の初の音源。OOPS!を購入してないのは店頭になかったからとかスタンプカードの関係とか種々の理由による。音がとってもシンプルで宅録の香りすら漂う。リラックスした雰囲気の中で録ったことがうかがえる。アメリカのほうでは有名なミュージシャンとセッションしているらしいが不勉強がたたってわからない。別に最新技術による録音をうたってるわけではないし、3、4年前の作品だし、そもそもインディーズ盤だし、でもそんな状況でも音が生っぽくていい感じなのはきっとミックスがいいのだろう。きもちいい。アレンジも良好。マレフィスの時に感じたような、こんなアルバムが似合う部屋に住みたいと思わせる。声、というより歌い方に特徴がある人だなぁ。
  2. 37才のbaby(3曲目)

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Glissando(東野純直) TOCT-24060 99.2.23. 99.3.17.

  1. オリジナルとしては6枚目、か。前作のちょうど1年後に出してたのか。前作の流れを踏襲したピアノトリオで臨んだアルバム。今回は打ち込みすらほとんどなく、より生楽器の割合が大きい形になっている。前作とトリオのメンバーは違うが、今作の中では一貫して同じなのでコンビネーションは上々。トリオだけでできる曲が大半だからライブでもほぼ同じバージョンで聴くことができるだろうと思われる。移籍して三作目にして演奏スタイルも骨太な唄い方もしっかりと確立された感じ。
  2. 何処にいるんだろう(10曲目)

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THE.LOST.INNOCENT(FANATIC◇CRISIS) FLCF3744 99.2.23. 99.3.17.

  1. ベースの音が前作以上に小さくなったのは残念だがアルバム全体のまとまりは非常によくなったセカンド。曲順もよく練ってる。もっとも、シングルが出払ったあとのインストが終わってからは少々だるい。そこまでは一気に聴かせてくれるだけに惜しい。でも曲作りの力は格段に増した印象。それだけに長丁場(15曲70分)も比較的すっきり聴ける。相変わらず特徴のあるギター。アンサンブルが特徴的だよな。そして生っぽくないドラム。シンセドラムか?どうも変な音。「火の鳥」のイントロのきらびやかなシンセは何度聴いても気持ちいい。素敵。これはメンバーの演奏じゃなさげだけど。
  2. 龍宮(9曲目)

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BTTB(坂本龍一) WPC6-10010 99.2.23. 99.3.17.

  1. 98年11月にフロッピーディスクなどがついて発売された作品のCDのみの通常盤。ボーナストラック2曲収録。ボーナストラックの毛色がやっぱり違う…。教授初(!)のピアノソロアルバムということだが、途中どう聴いてもピアノじゃないだろ、って音も混ざってくる。それはいったいなんなのやら。プログラミング?ほんとうにピアノだけでこんな音を出しているのか?ソロ、とも思えない部分も多し。ダビングしてるだろ。アルバム全体の曲調はゆったりめなので、じっとして真剣に聴いてると少々眠くなる。しかもメロディーらしきメロディーもないまま終わってしまう曲もあったりして拍子抜けになることも。そんな中、ボーナストラックとなっている「東風」がなぜか抜群によい。聴きなれてるだけかな。圧倒的。YMOファンあたりは、この曲だけでも聴いてみるべきかも。
  2. 東風(16曲目)

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無罪モラトリアム(椎名林檎) TOCT-24065 99.2.23. 99.3.17.

  1. 衝撃的、と思われるデビュー作。こんなに売れると思わなかったので予約してしまった(大学生協はメジャーは大量入荷するがマイナーはさっぱり入荷しないのだ)。結果的には予約の必要などなかったわけだが。ピクチャーCDやブックレットの縦書き、漢字使いまくりといった体裁から他とは違う香りが漂ってくるが実際はそれ以上に強烈な作品。前半で泣きの部分が3度めぐってくる(個人所感)。聴けば聴くほど「ここでキスして。」が浮いてる気がする。いっそ外してしまってもよかったのでは。あの曲は既に自分の中では休憩時間となってしまってる。ここでキスして。だけでこのアルバムを買ってしまった人がどういう感想を抱くのか非常に興味深い、それだけの衝撃を伴うアルバム。いやほんと、絶句ものです。歌の世界はほぼノンフィクションと語っているだけに余計生々しく迫ってくる。これで二つも下の人とは…。初回版。
  2. 正しい街(1曲目)

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ピッツバーグ(ユースケ・サンタマリア) KSC2 263 99.2.19. 99.3.17.

  1. 4曲入りミニアルバム。といってもきょうび4曲入りのマキシを発表する人もいるからこのへんの境界はあいまい。とにかく、彼の場合はミニアルバムということになっている。ソロデビューシングルと同様伊藤銀次がプロデュース、詞や曲も彼とユースケの共作。本人は真面目なんだろうがなんだか笑えてしまう。ヨーデルといっておきながらヨーデルなんて一部しか入ってないしワルツといっておきながら三拍子なんてほんの一部しかないし。グレイプバインあたりを彷彿とさせるギターがきこえてきたので「おっ」と耳をすましてみたところでユースケの声がきこえるなり力が抜けてしまうし。歌詞カードに歌詞も載らずなんだと思ったらひたすら喋ってるし。笑い、脱力といった癒しを求めている人におすすめ。初回版。
  2. まさかね(3曲目)

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POP AND DECADENCE(Moon Child) AVCD11697 99.2.2. 99.3.17.

  1. 結果的にラストアルバムになった3枚目。長丁場ながら飽きることのない作りは見事。シングル曲も上手く配置されていて中だるみがない。卒業研究締切前によく聴いた一枚なので思い出深い。全体的にシングル曲の出来のほうがかなりいいという感は否めないが、アルバム全体の水準が高いので聴くに堪える。個人的に気に入りだった第一作をこえる逸品。これだけできるなら、まだまだ一部には充分すぎるくらいの支持を受けられるのにもったいない。例によって小インストの「INTERLUDE」が秀逸。
  2. マリーのコーヒーカップ(7曲目)

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Seven Places(西司) AZCD-0001 99.1.28.(到着日) 99.3.4.

  1. もう、4年ぶりになるのか。久しぶりのオリジナルソロアルバム。インターネットを使った通販限定(FCにも開放されてるのかも)というごくごく閉鎖的な空間から発表されたアルバム。音程が微妙に上下する独特の唄いまわしは一切変わってないので安心。アルバムの流れはPaintingsを踏襲した感じなので、アカペラ曲に近い曲はあっても純粋なひとりアカペラはなし。悪くはないんだが、かといって前作から進歩したとも言いにくい。強いていうなら全曲の編曲も手がけ、演奏の大部分もひとりでやるようになったことか。しかしそれは進歩というよりは予算の関係と思われる。ファンに懐古的なものを引き起こさせても新しい層を開拓するには至らないかも(販売方法自体そうだが)。それでも、ファンは満足でしょう。戻ってきたというそれだけでも充分。ただ、金髪と「セブンプレイスィズ」って日本語表記はやめてくれ。
  2. 優しくWAKE ME UP(2曲目)

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PORGY AND BESS(指揮:Lorin Maazel 演奏:Cleveland Orchestra & Chorus) 414 559-2 99.1.9. 99.1.16.

収録:PORGY AND BESS
  1. ジャズスタンダードの宝庫としても有名な「ポーギーとベス」の全曲版。もともとはオペラ。全3幕、3時間にも及ぶ大作だがなじみの曲が多く飽きることがない。そりゃ幾パターンかCDを持ってればなじみも増えるわ。演奏のほうは、無難なのでは。この曲を知ってからというもの、ちゃんとしたバージョンを聴くのは初めてなのでなんともいえない。とりあえず、この曲と出会ったのが大学でブラスをやったいちばんの収穫と思われるし全曲版が手に入っただけで嬉しい気分。3枚組。古いCDらしく、西ドイツ製と書いてある。輸入盤。
  2. Bess, you is my woman now(2枚目5曲目)

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セシルのブルース(小島麻由美) PCCA-00780 99.1.9. 99.1.16.

  1. デビュー作。これが出た頃のCM、「さよならセシル」のCMのインパクトが抜け切らない。しかもスペースシャワーTVの年頭CMでのたどたどしい「あけましておめでとうございます」にメロメロ。作品自体は才気溢れる一枚。ブレスなどの息づかいに色気が充満。最近はこういう感じが好きみたい。聴いていて連想したミュージシャン、ロビー和田とニューホークス、セロニアス・モンク、セルジュ・ゲンズブール、さねよしいさ子、などなど。3年半も前の作品とは思えない。5拍子曲がやけに自然なのが凄い。驚嘆。10曲で30分ないというコンパクトなつくりも魅力。
  2. 蜜蜂(7曲目)

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SINCE(Blüe) VPCC86026 98.12.1. 98.12.24.

  1. メジャーのフルアルバム。ボーカルとベースが詞を書いてギターとドラムが曲を書くというやや変則的なパターン。曲中の鍵を握るのがどのパートよりもサポートで入っているキーボードというのはどういうこっちゃ!?そんなんでいいのか?なんだか、バンド然としていない感じで落ち着かない。普通のポップスを聴かされている感じ。ボーカルもメジャーとしてみると物足りない。でも歌メロは洗練されているからメロディー好きにはおすすめ。個人的には、一撃必殺のHAYATOのフレーズが聴けるのでそれだけで満足といえば満足なんだよねえ。
  2. FLORA(8曲目)

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カルトGSコレクション〜旧約聖書 SRCL4014 98.11.25. 98.11.28.

  1. カルトGSコレクションはいろいろなメーカーから出ていたもののソニーからはなかなか出ることがなく、必然的にソニー所属であったアダムスなどは音源がCD化されることがなかった。それに歯がゆい思いをしていたごく一部のファンのための待望の一枚。自主制作盤が入らなかったのは残念だが資料的価値は十分に高い。何より2年以上憧れていたアダムスの曲を聴けただけで満足。カルトの中でもガレージ的要素はかなり薄いので海外ではあまり珍重されないだろうがいいのだ。アダムスのほかにもザ・バロネッツ、ブルー・シャルム(ここも幻の存在)、ヴィレッジ・シンガーズを収める。それにしてもやっぱりバカな歌ばかりです。
  2. 恋人たちの森(11曲目)

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Lhasa(La'cryma Christi) POCH-1741 98.11.24. 98.11.28.

  1. 待ってましたのセカンド。前作とは趣向が変わり、アジアの雰囲気が漂う。前半にyours、後半にoursと副題らしきものをつけ、志向を見せている。特に後半にマニアックな香りが漂い、シングルでファンになった人がこれを聴いてどう思うか興味深いところ。HIROの曲がやはり重要な位置を占めているのがよくわかる。非常にスケールのでかい曲を書くね。でも一番書いているSHUSEの曲でも、「PSYCHO STALKER」とか、もちろん好み。5人で作った前作と違いストリングスが入ったり同期物が入ったりしているせいか、ベースの音量がやや小さい曲があるのは残念。初回版。
  2. Zambara(10曲目)

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SOUP(ROUAGE) PHCL-5090 98.11.10. 98.11.14.

  1. 前作で一応第一期のルアージュは終了、ここから第二期という4枚目。区切りを意識しなくても、あ、ひと皮むけた、という印象を受ける。打ち込みがうまい具合に増えてきていたり、曲自体今までにないタイプのものがあったり。RIKAとRAYZIの役割分担もいっそうはっきりしてきた気がするし。RIKAがベースも弾くようになったのが大きいのか。ただ、これらの楽曲と昔の曲をライブでどうブレンドしていくか、そのへんが難しそう。
  2. プロトタイプな凍えた雨と、痂だらけの羊達(8曲目)

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The Pip Pops(THE PIP POPS) VPCC-80507 98.11.3. 98.11.14.

  1. ついに発見した新ユニットのアルバム。といっても発売からは既に1年以上経っている。元モモクロビックの女性二人と西で構成されているため、西は必然的にベースにまわることが多く、西目当ての自分にはちょっと物足りない。でも、自分で作っている曲にはちゃんと「らしさ」があってほっとする。3人いるから、もちろん多重録音も控えめで生のコーラスが聴ける。「TAXI」なんか、見事だね。
  2. 坂道(11曲目)

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エニグマ変奏曲指揮:鈴木孝佳 演奏:タッド・ウィンドシンフォニー) BOCD-7121 98.10.15. 98.11.14.

収録:エルサレム讃歌(A.リード)、リンカーンシャーの花束(P.A.グレインジャー)、歌劇「グリエルモ・ラトクリフ」より間奏曲(P.マスカーニ)、エニグマ変奏曲(E.エルガー)、他。
  1. エルサレム讃歌に出ることになって、参考演奏を求めて買った一枚。リード作品集のようなものも芸がないと思い聞いたこともないバンドのCDを買った。結局エルサレム讃歌ばかり聴いてしまっているので何とも言えないが、収録曲はおとくなほうだと思う。Perc.がないにもかかわらず好きな「〜間奏曲」も入ってるし。ただ、聴いた感じではアクは強いほう。さらっとしすぎて味気ないよりはましか。
  2. エルサレム讃歌(2曲目)

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SEX MACHINEGUN(sex MACHINEGUNS) TOCT-10469 98.10.15. 98.10.31.

  1. メジャーデビューアルバム。気合いの入った一枚。スタジオ録音だというのにライブさながらにシャウトが入ったりなんだり。はあ、そこまでやりますかといった感じ。何といっても歌詞が印象的で、メロディーやベースやドラムよりまず歌詞が耳に飛び込んでくるという珍しいタイプ。しかも覚えやすい。ノレる。そのうえ「愛で震えろ!!」なんてコピーみたいなのが載ってるんだもんねえ。すごいねえ。初回版。
  2. ファミレス・ボンバー(7曲目)

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24時(サニーデイ・サービス) MDCL-1332 98.10.11. 98.10.14.

  1. 類稀なる才能を誇るサニーデイ・サービスの5枚目。ボーナスディスクという扱いの8cmCDを入れると82分にもなろうかという大作。98年のアルバムを回顧するにあたりまず挙げられることになるであろう佳曲の山。フォーク、ガレージなどの雰囲気を持ちながらにして古さをまるで感じないというのには脱帽。かつて「さよなら!街の恋人たち」のイントロを聴くだけで幸せになる、と書いたことがあるがこの曲、とんでもないことになっていて、アコギのソロがまんま「Summertime」(Gershwin)のメロディーだった。そんな挿入のしかた、普通できないって。やっぱり曽我部はすごいよ。もうメロメロ。
  2. さよなら!街の恋人たち(1曲目)

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