紅葉の談山神社

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大化の改新発祥地の大和多武峰(やまととうのみね)談山神社(たんざんじんじゃ)の、十三重の塔(重要文化財)が、今年修理され美しい桧皮(ひわだ)の輝きが蘇ったとのニュースを聞きました。
談山神社は、娘が小さかった頃に習字の奉書会や書初め会がある度、付き添いで毎年行っていました。
車椅子では上まで行けないのですが、遠目でもいいから見てみたいとのことで、久しぶりに行って来ました。

境内見取り図

 境内の見取り図の中央の鳥居をくぐって、段々を登っていくのですが、車椅子では登れないので、向かって左の入り口から入りました。
けまりの庭のところからも十三重の塔は見えましたが、折角来たのだからmizumamaの車椅子で十三重の塔のところまで行けないかと思い段々を一段づつ上げ始めたら、数人の方が近寄ってこられて「お手伝いします。」との嬉しい申し出がありました。

入山拝観料は大人500円
障害者手帳があれば、半額の250円

(2007/11)
   
多武峰(とうのみね)の紅葉
 
濃く色づいた紅葉は、朱色の塔や拝殿や本殿をより一層浮だたせ競い合っているようでした。
12月上旬までもみじ祭りをやっているのと、今年は修復が終わったのとで、いつも以上にたくさんの参拝者の方たちでにぎわっています。

(2007/11)

   
十三重の塔(1)

 父・藤原鎌足の追福のために、長男・定慧と次男・不比等に よって678年に建立されました。
現存の塔は、享禄5年 (1532)の再建で、木造十三重塔としては、世界唯一のものです。
唐の清涼山宝池院の塔 を模して建てられたと伝えられています。
高さは約17メー トルあり、屋根は伝統的な檜皮葺きです。
神仏混淆時代の名残であると同時に、談山神社のシンボル的な存在です。

(2007/11)
   
総社拝殿
 
朱塗舞台造の拝殿内部は、「千畳敷伽羅の間」と呼ばれ、中央の天井に伽羅の 香木が用いてあることで有名です。
永正17年(1520)に創建されました。

(2007/11)

   
神廟排所

 ここはまだ修理が終わってないので、屋根の上にはコケが生えていました。
この写真で見えるスロープで車いすで登って行きました。
途中2か所、段々がありましたが、数人の方に手伝っていただき、十三重の塔のところまで車椅子で登れました。

(2005/10)
   
 
十三重の塔(2)

 十三重の塔のてっぺんを、望遠で撮りました。
こんなふうになっているのを、初めて知りました。

(2007/11)
   

十三重の塔(3)

 修理前の桧皮(ひわだ)は傷みが限度を超えて、雨漏りしないように銅版をふいてありました。
以前の苔だらけで朽ちたような十三重の塔しか見たことがありませんでした。
細かい造りに感動です。

(2007/11)
   
西宝庫と水飲み場
 
本殿入口の手前の写真です。
ここは車椅子では行けないので、mizumamaは下で待ってもらい、私一人で見ました。

(2007/11)

   
本殿内

 藤原鎌足公をお祀りする本殿は、もと聖霊院、大織冠社、多武峰社とも称し、 三間社隅木入春日造のけんらん豪華な様式で知られています。社殿全体は極彩色 模様や、花鳥などの彫刻によって装飾されています。大宝元年(701)の創建 で、現存は嘉永3年(1850)に建て替えられたものです。
日光東照宮造営の際のお手本となったことでも有名です。

(2007/11)
   
本殿の灯篭
 
 本殿の灯篭の向こうは、紅葉がきれいでした。

(2007/11)