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ついに東京ドームへ!

去年の年の瀬のことです。
キルト雑誌新年号で、「東京国際キルトフェステバル」のお知らせを見て、「この東京ドームであるキルトショー、1年前にどうしても行きたいってbooちゃん飛行機で行ってたんやでぇ〜。私もいつか行きたいと思っても、この寒い時期じゃあ無理やなあ。。。」
と玄ちゃんに言ったら、「そんなに行きたいとこなら、1月体調崩さなかったら連れて行くやん!行けるときに行っとかな来年まったく行ける状態でなくなってしもうたら、mizumamaに恨まれたら怖いし。。。」
てなことで、急遽東京ドーム行きが決定しました。

今回は玄ちゃんの提案で、車中泊で行くことに。
実はこれまでホテルに何度か宿泊したとき、毎回夜中か朝になると頭痛を吐き気に悩まされてました。
どうやらホテルの空調が乾燥しすぎるせいかとも思うところもあり、それにハンディキャップルームに泊まったとしても、かなり移動も困難というかまったく一人で何もできないストレスもあり、お風呂も家のようにはいかなくて玄ちゃんに入れてもらうのも狭いお風呂では大変でした。
半年前から車のバッテリーから呼吸器の電源も取れるようになったこともあり、移動中はエンジンキーさえかけてれば呼吸器の使用には問題がないしで、車中泊で行ってみることにしました。
かなり急行軍に見えそうですが、早く家に帰ってくつろげる方が、身体にもいいかもと思いました。
でももし泊まった方がいいと思ったら、行ってからホテルを探そうと思いました。

その計画を立てた日の夕方です。
booちゃんのご主人から携帯メールがあり、1月の東京ドームのキルト展の「私のキルトストリート」で、遺作のキルトが1月23日から25日までの3日間展示されることが決まったとのこと。
偶然にも何日に行こうかと思ってた時だったので、23日に行くことに決まりました。

いよいよ東京ドームへ行く日です。
22日の夜10時に車で家を出て、名阪国道の三重県に差し掛かったところで雪が降り出しました。
「これじゃあ雨女どころか雪女になりそうやん!」ってアホなことを言ってたけど雪はすぐ止み、私は夢の中へ。
玄ちゃんは夜の高速道路を、黙々と運転です。
渋滞に巻き込まれないうちにと考えて時間調整をしたので、朝8時のかなり早い時間に東京ドームへ着きました。

東京は前日降った雪が残っていて、歩道は凍ってるみたいでしたが、雪は止んでいました。
開場までの2時間近く、路上に止めた車の中で爆睡してたら車の窓をコンコンとされて、寝ぼけ眼で見ると工事のガードマンさん。
「あのー、工事が始まるので、ここをどけてもらえませんか?」だって。。。
時計を見ると10時少し前。
慌ててドーム駐車場に車を停めていざ会場へ!
と思ったらすごい人人人の列が階段の下まで続いてました。
でも車椅子じゃ階段の長い列に並べないからどうしようかと思ったら、会場整理のスタッフの方が走ってこられて「どうぞこちらへ」と誘導して頂き、並んでおられる方たちには申し訳なかったけど、待つことも迷うこともなく中に入る事が出来ました。

しかしです、ドームは野球場なのでバリアフリーにはなってなくて、エレベーターは荷物搬入用を使い、身障トイレは2階に1箇所。
移動の度にスタッフの方に頼まなくてはならないので思った以上に不便でした。
でもスタッフの方は笑顔で対応して頂き感謝です。
移動途中で待ち合わせてた長野から来た広子さんに出会うことも出来て、一緒に誘導してもらいました。

中に入ったらほんとにすごい人人人。
どこから集まって来るのか恐るべきキルター軍団パワー!
私も負けじと電動車椅子で突撃です。
まずは外周にある「わたしのキルトストリート」の中からbooちゃんのキルトを見つけることから。

ありましたありました、メダリオン!
真っ赤な「元気ハツラツ!」の看板の下に!
なんかbooちゃんらしいとこに展示されてるなあっと、在りし日のbooちゃんを思い出してたら、「mizumamaですよね。」ってお声があり振り向いたら、3年前横浜キルトウィークのときお会いしたそめっちさん。
あの時は一度にたくさんの方とお会いしたのではっきりお顔を覚えていなかったけど、私を覚えてくださってて嬉しかったです。
ご一緒されてたクリオネさんは初対面でした。
で少し経ってから、待ち合わせてたつぎはぎマダムと千葉のヒロチャンに東京のマインさん。
もうもう話に花が咲いちゃって、なんだかbooちゃんも一緒に豪快に笑ってるような気がしました。
その間にも、大阪から来られてたbooちゃんのお友達の方たちからも声をかけて頂き、1時間があっという間に経っていました。

玄ちゃんはその時までずっと付き添ってくれてたんですが、タバコを吸いに行くと言うのでヒロチャンと受賞作品を見て回ることに。
ゆっくり近づいてみたいけど車椅子じゃあキルター軍団の隙間から見えるのは、上のほうがやっとでお名前のプレートなんか皆目見えましぇーーーん。
でもでもちょっとだけ見えたキルトの一つ一つの素晴らしいこと、ため息出ました。
こんなのが作れたらなあなんてヒロチャンと現実との相違を感じてた時です。

あーーー、お腹が急に痛くなってきたあああ〜
すぐにトイレへとはいかなくて、携帯で玄ちゃんにSOSして、そこから会場スタッフの方を捕まえトイレの階までの誘導を頼むことに。
どうやら冷えでお腹が痛くなったみたいで、お腹と腰にもミニカイロを4個貼っつけ、なんとか腹痛は治まってホッとしましたわ。
しかしなんですわ、身体にくっつけたミニカイロは15個也。。。

ヒロチャンとは別れて広子さんと一緒にお弁当にしようとしたら、なんとお弁当は買っても食べるとこはドームの観客席。。。
これじゃあ車椅子で入れないやん!
あちこち食べる場所探してもなくてと思ったときは、すでに私の息苦しさや頭痛もピークになりそうで。。。
仕方なく空腹の玄ちゃんに付き添ってもらい、ドームの医務室で電源借りて呼吸器休憩すること2時間。
元気なmizumama復活した時はもう2時過ぎでした。

やっとお弁当を2階席の最後列の入り口の通路の隅っこで慌ただしく食べたのは2時過ぎていて、玄ちゃん可哀想やったかもです。
それから玄ちゃんは観客席でゆっくりしてもらって、広子さんと再度会場へ。
ショップでのお買い物は控えるつもりだったけど、やはり目の前でお安いもんがあったらもうにんまり顔に。。。
車椅子後ろにぶらさげてるキルトの大きなバックは、買った度入れてもらってたらあっという間に収納不能に。。。
またまた買いまくったmizumamaでした。
でもでもお買い物ばかりじゃあないですよ。
ショップではミシンテクのレクチャーも受けて、それからまだ見てなかった受賞作品も見て、ドームを電動車椅子で爆走しました。

しかし草乃しずかさんの日本刺繍と日本のキルト作家新作展はすごい込み具合で、いくらなんでも電動車椅子で割り込むにも躊躇するし、客席で待ってる玄ちゃんから「もうええ加減に帰らなしんどなるでぇ〜」のお言葉を携帯で言われ、後ろ髪を引かれながらみんなとも別れて会場を後にしたのはすでに5時。
なんと7時間もドームにいたとは。。。駐車料金は4500円也。
電動車椅子のバッテリーは1つは使いきり、予備バッテリーも残り少なくなって点滅の警告ランプがついてました。

それからの帰り道は、今回は珍しく方向音痴の玄ちゃんが迷うことなく、首都高から東名高速道、東名阪高速道、名阪国道を走り、途中数回休憩をして無事奈良に着いたのは日付け変更線を1時間過ぎていました。
私は移動中は呼吸器をしながらうつらうつらしてたけど、急行軍で運転した玄ちゃんご苦労様です。
こうしていろんなとこへ連れて行ってもらえる私って、ほんまに幸せもんやと思います。
車中泊で行くことはかなり冒険でしたが、帰ってから朝ゆっくりできるので案外良かったように思います。
「キルトこれからも楽しんでたら、またどこでもつれてってやる」って玄ちゃんは言ってくれてますし、これからも楽しんでいろんなことチャレンジしたいと思います。
さて、次の目標は。。。

(2006/1/26)

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