初めての私のトラウマ体験 |
このところのムシムシした気候のせいか、身体がすっきりしない毎日です。
ひとりごとも、すっかり間が空いてしまい、ご心配おかけしてます。
暑くなると夜も寝にくくて、首筋に汗をかいて目が覚めるってこと、よくあります。
あんまり夢を見ない私ですが、そんなときに限って変な夢を見ているんです。
そのまれに見る夢は、何故か私のトラウマ体験。
それも、見る夢ベスト1は、幼稚園に入る前の3才児の時の体験です。
私の祖父(父方)は東京に住んでいて、私が3才のとき亡くなりました。
お葬式は東京であったため、当時は寝台車も新幹線もない時代ですので、島根から各駅停車の汽車に乗って、国鉄の山陰本線、東海道本線を2日かけて東京へ両親と私は行きました。
お葬式の記憶はありませんが、何故か火葬場の煙突の煙だけ覚えています。
私のはっきりした記憶は、お葬式が終わって、せっかく東京に来たのだからとのことで、父の弟の叔父さん一家が東京見物に、叔父さんの自家用車で連れて行ってもらいました。
その当時、東京タワーは建設中で、途中まで上ったのを覚えています。
次に、どこでだったか定かではありませんが、モノレールに乗りました。
上野動物園も行きましたが、いっぱい動物を見たと思うのに、おもい出すのは何故かキリンの首。
たぶん、小さかったのでキリンの頭が見えず、首お化けに見えたみたいです。
そして次に銀座の不二家のレストランに、行きました。
そこでの出来事は、今でも私は鮮明に夢に出てくるのです。
生まれて初めての都会のレストランで食べたのはホットケーキです。
そのホットケーキが、今でも私のトラウマになろうとは、たぶん親もこのことは今でも知らないと思います。
ホットケーキには、ナイフとフォークがついてきて、蜜とバターもついてました。
それまで田舎では、ホットケーキを食べたこともなかったから、たぶん都会しかなかったんでしょうね。
私はナイフとフォークをはじめてみて、どうしていいか分からなかったのに、その時イトコ達と一緒に子どもだけで席に座っていたので、親に聞くことも出来ませんでした。
そこで、向かいがわに座った一つ違いのイトコのすることを見て、初めてのナイフとフォークを使いました。
やっとホットケーキを切って、口に入れたとたんに、イトコの大きな声が。。。。。
「この子、ナイフ口の中入れてる!」って、笑い出しました。
やっとの思いでホットケーキを口に入れたのですが、右に持ったナイフのまま、口に持っていったのです。
すごく楽しくてはしゃいでた東京見物が、ホットケーキで見事に。。。。
周りの人の話し声や笑い声が、みんな自分を笑っているように思えたみたいです。
それからの私は、田舎者のコンプレックスでナイフとフォークに、異常に反応してしまう子どもになりました。
今でも、その時の出来事が夢にひょこっと出てくるから、やはりこれは私の隠されたトラウマなんでしょうね。
そんな私の子育てでは、晩御飯にナイフとフォークはもちろんよく登場するのは、いうまでもありませんよね。
大きくなるまで、トラウマと言える出来事はけっこうありましたが、ナイフとフォークはやはり私のはじめてのトラウマ体験です。
それにしても、口にナイフを入れたとこでいつも目が覚める私って、いつまで引きずってるつもりなんやろうなあ。。
皆さんにも、しょうもない出来事を引きずってるってことないですか?
(2002/7/5)