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夢がかなったキルト展(その1)
 
「綿恋くらぶ」&「華輪の会」ジョイントキルト展

 11月29日〜12月1日、<キルトに故郷への想いをこめて>のテーマで、奈良市で活躍されている女性ネットワーク「華輪の会」さんと島根県仁多町で30代から70代の方で活躍されてる「綿恋くらぶ」さんのジョイント作品展がありました。
今回のジョイントキルト展は、多くのみなさんの力で実現されました。

右側の写真は、会場の「奈良市生涯学習センター」です。
このセンターの、1階ギャラリーで行われました。

「綿恋くらぶHP」 「神話とロマンの里 仁多町のHP」 も、是非ご覧下さいね。

   

綿恋くらぶとの出会い

 今年の春、島根県の自然豊かな奥出雲の仁多町で活躍されている「綿恋くらぶ」のHPに出会いました。
そこで子どもの頃毎日見ていた、オレンジ色のでっかい太陽が海に沈む夕日の「日本海」の共同作品のキルトの素晴らしさに目を奪われました。
私は、島根県の日本海の見える漁村で育ちましたが、今は海のない奈良県に住んでいて、身体が不自由になって故郷からしばらく足が遠のいています。
それからの私は、懐かしい故郷を思い出させてくれる「綿恋くらぶ」のみなさんと、ネットで仲良くさせてもらっています。

 この夏「綿恋くらぶ」の10周年作品展が、島根の松江市で盛大に行われました。
是非行きたかったのですが、期間はお盆の最中で帰省ラッシュではどうしても移動に時間がかかり、暑い中だと体力的にも無理なので行けませんでした。
綿恋くらぶのHPの掲示板で、みんなの絶賛のカキコを読んでいると残念でたまらなくて、「私の住む関西で作品展があったらなあ。」と書き込みしました。
このことが綿恋くらぶのひまわりさんから県の関係者の方に伝わり、島根県・奈良県のボランティアの皆さんに動いて頂き、奈良市で活動される女性ネットワーク「華輪(かりん)の会」の皆さんが快く協力を申し出て頂き、私の住む奈良で開催されることになりました。

 私の故郷の海の風景の「日本海」キルトは、本来なら県の常設なので持ち出し禁止だそうですが、常設展示場の島根県女性センター「あすてらす」さんが後援までしてくださり、県外での公開が初めてされました。
そして、島根県仁多町も最大の協力をしてくださいました。
このような一ヶ月という短時間の準備期間にもかかわらず、多くの方のご尽力で作品展が開催されました。

 私はこの作品展の経過のお話を、ひまわりさんから聞いたときは、信じられなくて夢を見ているようでした。
きっかけになった私にも是非展示をとの話もきました。
急なため新作のキルトもドールも作れなくて、それに作品は全国に送っていて私の手元には以前の作ったものしか残ってないので躊躇しましたが、せっかくのお申し出なので、キルトやドールを友情出展することになりました。


11月28日(木) 前日の準備

 前日の28日の午後、その日が初めての顔合わせで緊張して、会場になる奈良市生涯学習センターへ連れて行って貰いました。
思った以上に素敵な会館で、入ったとこは吹き抜けになっていて、くつろげる空間になっていました。
綿恋くらぶの方はまだ到着されてなく、華輪の会の方が待っておられました。
 華輪の会の方たちはネットはされている方はいなくて、綿恋くらぶさんとお電話でお話しされてるだけと聞いてました。
もちろんお会いしたこともなく、どのような活動をされてる会かも聞いてなかったので、どのように話し始めたらいいかドキドキしました。

 入っていくと私を見て向こうから「mizumamaさんですね。」とニコニコして声をかけて頂いたのは、会長さんの町田さんでした。
最初私は、かりんの会の名称は、花梨の実からつけられたとばかり思っていましたが、「私たちの会は「華麗なる輪」からとって「華輪の会」と言うんですよ。どうです?名前通りの私らですやろ?」との気さくな会長さんからのユーモアあふれるお話しに、初対面からすぐうちとけることが出来ました。

 華輪の会の方たちは、奈良市生涯学習センターで受講を終了した方たちが集まって、一つにこだわらず色んなことを年間計画を作り活動されている会だとのことでした。
会長の町田さんは、高齢の方とは思えないくらい、お話しも軽快で赤いセーターがとってもお似合いの方です。
和気あいあいに会員の皆さんと談笑していたところへ、綿恋くらぶのひまわりさんとのりこさんが到着です。
会った瞬間から以前から知ってるような不思議な気分になりました。

 挨拶もそこそこに、早速会場準備です。
持ってきていただいたキルトは大作ばかりなのと、大きなギャラリーは可動式のパネルで仕切らなければならなく、どうしたら皆さんに効果的にお見せできるか、全員で試行錯誤しながらの作業でした。
思った以上に時間がかかり手間取って予定をはるかに超えて5時を過ぎてしまいました。
私は何も手伝うことが出来ず、ただ見てただけで申し訳なかったわけですが、準備中は大作のキルトに目を奪われていました。

 展示されるのは、「綿恋くらぶ」のみなさんの共同キルト作品が全部で11点、個人キルト作品が14点、草木染めです。
それと「華輪の会」さんのキルトや服の作品5点、それに私のキルトやドールなどの作品12点です。
会場に展示された作品は、後で写真入りでお見せしますね。

 華輪の会さんは作品展に向けて、福を呼ぶ手作りのふくろうを来場者の皆さんへのお土産に作ってくださっていました。
2羽のふくろうの袋の中には、「奈良の大仏さん」のわらべ歌の歌詞も入っていました。
私は聞いたことがないと言うと、会員の方が歌ってくださいました。
奈良に住んで24年、まだまだ知らないこといっぱいです。
そのお土産は、鉢植えの木にいっぱい吊るされ、紅葉した葉っぱで飾られて、受付の横に置かれました。
会員の方が布や玄米や籾を持ち寄り400袋も作られたそうです。

 その日は、綿恋のお二人と夕食をご一緒して、ホテル近くまで送っていきました。
しかし何を勘違いしたか、暗くなっていたのでホテルに入る路地の一本手前で案内してしまいました。
すぐ気づいて玄ちゃんは慌てふためきました。
初日から大変ご迷惑をかけて申し訳なかったです。
次の日からのジョイント展で体調を崩して迷惑をかけたらいけないので、その日はいつもより早く夜9時には就寝しました。(つづく)

(2002/12/8)

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