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横浜珍道中記(その1)


 ついに横浜キルトウィーク2002へ行って来ました。
すぐひとりごとに書きたかったのですが、さすがに往復の1200キロの旅は疲れてしまったのと、ジョイント展があったりで1ヶ月も経ってしまいました。少しづつ載せていきますから読んで下さい。

   7月の神戸キルトウィークで調子付いた私は、神戸から帰ってすぐに玄ちゃんに「横浜へも行けたらなあ。」と言うと、「そんなに行きたいんやったら、近くのホテルが混んだらアカンから早う予約したら。。。」と言われました。
内心9月安曇野への旅行も決まってたから、身体がついていけるかどうか迷ったけど、せっかく玄ちゃんが機嫌よく言ってくれてるし、これはお言葉に甘えて行かなくてはと思いました。
もし直前に調子悪くなったらその時はその時、キャンセルしたらとの思いで、すぐ割安のネット予約をしました。

 体調を考えて今回は、行き帰りを1日づつ入れると2泊3日は必要なので、11月14〜16日行くことにしました。
じゃ、笑いと感動の横浜珍道中を日にちを追って書きますね。


11月14日(木)

 この日は朝から晴天で、たぶん途中は車が混むのでと言う玄ちゃんのお達しで、朝6時に家を出ました。
西名阪道、名阪国道、東名阪道をスムーズに進んでいき、名古屋首都高速道に入ったとこで、ガソリンランプが付きはじめました。
私は、ガソリンランプが気になってましたが、玄ちゃん曰く「ランプ付いてからまだ100キロは大丈夫や。。。」
そんなやりとりをしてるとき、東名高速道への分岐にさしかかりました。
料金所を抜けふと表示を見ると、アレレ??京都方面の矢印やん!
慌てて玄ちゃんに言うと、幸いにもまだ分岐をほんのちょっと行ったとこで、路肩に寄りバックをして静岡方面に入りました。
後続の車が混んでなくて良かったけど、もしパトカーでもいたらと思うと、冷や汗もんです。

 少し走っていくとガソリン給油所があるドライブインの表示があり、入ると思いきや入らない。。
「何で?」って聞くと、玄ちゃんは「ガソリンタンクは空になってから入れたほうが、ガソリンの燃費がようなるんや。」とのこと。
だけど走ってるのは高速道路、途中で車が動かなくなったら笑うに笑われへんから、もう私は気になって気になって外の景色どころじゃなくなってきました。
しかし当の玄ちゃんは、私の言うことなんか聞いてもくれず、「心配性やなあ。ストレスたまって病気になるでぇ〜。。。」
「もうなってるやん!」という私に「気持ちは大きくもたなアカンで〜」それとこれはちゃうやんか。もう〜

 やっとガソリンタンクのサービスエリアの表示が見えて、まずはトイレ休憩をと外へ出たら、玄ちゃんがコーヒー飲みたいとのことでレストランへ。
時間は9時。モーニングのバイキングをやっていました。
朝家を出かけに、昨日の炊き込みご飯のでっかいおにぎりを3個も平らげてる玄ちゃんですが、バイキングやと300円足すだけで食べれるから得やとのことで、またもや朝ご飯を。
なんだか、またこの旅行で太りそうな気配なので、一応「ほどほどにね。」と言ったのですが、耳にタコでまたまたてんこ盛りです。
もちろん私は、朝おにぎり小さいのを1個食べてるから飲み物だけに。
1時間休憩しガソリンを満タンに入れて出発。

 しばらく行くと、正面に高い山が見えてきました。
日本一の富士山がくっきりと見えるではありませんか。
以前3回ほど新幹線で通りかかった時に、雲がかかって一度もはっきり見たことがありませんでした。
これはデジカメに納めなくてはとのことで、日本平ドライブインで休憩しました。
初めて見る壮大な富士山に、玄ちゃんも私もただただ感動して見入っていました。
日本一の山というだけに、ドンと構えてるその様は、やはり凄いものを感じます。

 また車で走ってると、今度はもっと大きく富士山が見えてきました。
玄ちゃんはまた富士川ドライブインに入って、写真を撮りました。
玄ちゃんコーナーの写真を見て下さいね。

 そうこうしてるうちに、東名横浜町田インターです。
インターを出て、地図を片手に順調に来れたなあと言いながら、「横浜みなとみらい」なるところを目指していると、なんか変。
そうなんです。どういうわけか横須賀の矢印が。。。
「横須賀はみなとみらいと反対方向やで。」と私が言うと、「ほな、左に曲がろう。」と丁度差し掛かった分岐点で、急に方向を変え一般道に出た玄ちゃんです。
ナビゲーターmizumamaは、もう急に道を変えられて、地図のどこらへんやらわからへん。。。
それなら、一般道に出たほうがおまわりさんにでも聞けるしと言い、玄ちゃんは自動車道を出てしまいました。
私はもう完全にお手上げです。
はたして「みなとみらい」に行き着けるか不安ばかりがこみあげてきました。

 しかし玄ちゃんは、「すべての道はどっかに続く、大丈夫だ〜♪」なんて変な歌を呑気に歌っています。
でも交差点が赤信号になり、前に止まったタクシーの運転手さんに慌てて下りて道を聞いた玄ちゃん。
運転手さんは、ただ「あっち。」と左方向に指差してくれただけです。
まあ交差点だし仕方ないから、そのあっち方向にしばらく行き、今度は道端で作業着を着て荷物を下ろしているおじさんに尋ねました。
「この次の信号を右行って、左行って、右行って、少しまっすぐ行って、ガードをくぐって。。。。」
言われたように行ってみると前方に「桜木町駅」の表示のバスが。
そうです。行く方向にある駅の名前なんです。
「良かったなあ。行けそうやわ。」というや否や、バスの表示がクルクル回り別の表示に。。。。
またまた、私の頭はパニックです。
しかし玄ちゃんが、「あのなあ。バスの表示が変わったと言うことは、ここが桜木町駅やん。」確かにですわ。

 そうして、無事桜木町駅へついたのですが、どう見ても海が見えない。
キョロキョロ見渡したら、前方に大きな観覧車がありました。
玄ちゃんに、「泊まるホテルからあの観覧車が見えるはずやで。」と言うと、その方向に行きかけたので慌てて、「ちゃうちゃう、あの観覧車は、湾をはさんで向こう岸のはずやわ。」
「それならどこ行くんや。しっかりしてや〜。」そう言われたかて私もわからへん。
数台のタクシーが同じ方向にいくのを見た玄ちゃんは、「きっとあれについて行けば行き着くと思うで。」

 タクシーについていくと国際展示場横浜パシフィックの矢印が見えてきました。
だがしかしです。
宿泊するスイカを切って立てた形のホテルは見えるのに、ゴチャゴチャして玄関がわからない。
駐車場は見えるから、しゃあないそこのおじさんに聞こうと思い入り口に差し掛かったら、ブルーのカッコいい制服が見えました。
ひょっとしたらここかな?と思い、車から「インターコンチネンタルホテルはここでしょうか?」と出来るだけ標準語で言うと、にこやかにそうだとのこと。

 やっと辿り着けました。
奈良を出て9時間半。道に迷った時間がかなり入ってますが、それにしてもクタクタです。
途中2時間は補助呼吸器も使っていたのだけど、かなり息切れ状態なので、部屋に行きmichikoさん夫婦が来られるまで休みました。
2時間休んで起きると、外は薄暗くなってきていました。
ホテルの部屋は15階で夜景がパノラマのように1枚ガラスから見えて、最高の眺めです。
窓の左側には、横浜コスモワールドのでっかい大観覧車やジェットコースターがあり、たくさんの人が楽しんでる姿が見え、観覧車の席はなんと60席もありました。赤レンガ倉庫も見えます。
右側に見える横浜ランドマークタワーは、圧倒されるくらいの高い建物で、寺院と古墳の多い奈良に住んでる者にとっては、別世界の未来都市そのものです。
水上では、遊覧船も行き来していました。
素敵な夜景を独り占めした気分です。

 玄ちゃんがコーヒーでも飲もうと、2階の喫茶室に連れて行ってくれました。
丁度その時、フロントでチェックインするmichikoさん夫婦の姿が見えました。
michikoさんは24時間在宅酸素療養をしている方で、9月に安曇野でも一緒に過ごした仲で、もうすっかり顔馴染です。
横浜に住んでおられて、今回も一緒にゆっくりキルトショーを見てお食事をしたいと、同じホテルに宿泊されました。

 6時、ホテルのイタリアンのレストランで夜景を楽しみながらフルコースを食べて、またまた意気投合しておしゃべりしながら珍しい料理にお腹いっぱいになりました。
michikoさんは、ご主人をあんまりしゃべらないから退屈するでしょ?なんて言われるのですが、なんのその、始終ニコニコして楽しくおしゃべりされていました。
珍しいイカスミのフランスパンは美味しかったけど、どうも噛み切れなくて、歯の悪い私は食べにくくて残念でした。
最後に出たデザートは、とても美味しかったです。

 食事が終わって、8時のミニオフ会へ向け、また部屋に戻り休息をしました。 電話でcharieさんが来られたとのことで、2階ロビーへ行きました。
charieさんは看護師サイトで出会った方ですが、横浜に住んでおられて看護師ではなくOLの方です。
お会いするのはもちろん初めてです。
商社で働くバリバリのキャリアウーマンと聞いてたのだけど、私の想像と違いどこにでもおられるような華奢な可愛い方で意外でした。
ネットで出会ったそのHPの方たちともお会いしたかったのですが、あいにく平日なのでお仕事の都合がつかなかったり、小さいお子さんがおられたりで、みんなから代表で会ったことを報告するとのことでした。

 初めてお会いした感じがしなくてもう話が弾んで弾んで、1時間位とのことでしたが、お仕事で外国に行った時の話題やお互いがHPで知り合ったメル友の方の話題で、気がつくと2時間も過ぎていました。
玄ちゃんはそばのソファーで、気づくと退屈そう。。。
ちょうどホテルの隣のクイーンスクエア横浜で巨大クリスマスツリーの光のショーがあるので、一緒に見ませんかとのお誘いで、急いで玄ちゃんにジャケットを取ってきてもらい、見に行きました。

 その光のショーも、玄ちゃんコーナーでスライドショーでお見せしてますので見てください。
パイプオルガンの演奏に合わせて光がみごとに点滅する様子は素晴らしい光景で、デート中のカップルもたくさんおられました。
その日は木曜なのでいつもより人も少ないそうでしたが、土日は多くの人だそうです。
一足早いクリスマスで、すっかり横浜の魅力を満喫させてもらいました。
charieさんと別れて部屋に戻り、窓の外の夜景を見ながら、10時半にベットに入りました。(その2へつづく)

(2002/12/6)
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