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ついに日本一の山制覇

 ついに日本一の山に登頂しました。
こんなこといったら不思議に思われる方がほとんどでしょうが、12月15日は朝から気温15度で晴れていました。
朝から友達のキルトショップまで連れて行ってもらい、帰ったら玄ちゃんに家の大掃除をしてもらおうと思っていたのですが、こんな陽気だから今日あたり登山でもということで、いつものように玄ちゃんの独断で車は大阪港へ向かって走り出しました。

 ここまで書いたら、どこへ行ったかおわかりの方もおられることと思います。 天保山は、標高わずか4.53メートルと日本一低い山です。
江戸時代末期の天保年間(1830〜1844)、港づくりに伴う安治川河口の川ざらえ事業によって生じた土砂を積み上げてできた人工の砂山(当時高さ約20メートル、周囲約200メートル)で、当時の山肌には、松やサクラの木が植えられ、江戸期の大坂町人の憩いの場でもあったとされるとか。
明治44年に三角点が設置されましたが、その後の山土の削り取りや地盤沈下により、日本で一番小さな山に。
それでは写真をお見せしながら、アホないちびり夫婦の日曜日をご覧下さいね。


この矢印は、天保山山頂の方向への道しるべです。
反対側には、車椅子でも登れるようにゆるやかなスロープがあります。

天保山公園内にある明治天皇観鑑之所です。
向こうに見えるのは、海の上を走ってる阪神湾岸線自動車道です。
 
日本一低い山天保山の案内です。
ちゃんと国土庁の地図にも載っていて、二等三角点ももちろんあります。


山頂についに到着しました。
これが証拠写真です。
車椅子の前輪タイヤで踏んでるのが、山頂の三角点の印です。

登山を終えたら、山小屋へ向かいました。
山小屋がある食いしんぼ横丁の入り口です。なにやら薄暗く、ここは私が幼かった頃の臭いがしてきて昔を思い出しそうな、不思議な空間です。頭上では、ゴトゴト電車の走る音が聞こえてきます。

人ごみの中やっと辿り着いた山小屋。
ここは、天保山山岳会がされていて、のども渇いたのでひとやすみです。
何故か入り口はのれんをくぐらないで、横から入ります。中は、テーブル3つ、椅子が10席しかありませんでした。
 
山小屋の壁のメニューは、コーヒー、大阪名物ミックスジュースのみ。
いちびりセットの札を見つけたのでそれを頼むと、出てきたのがコーヒーとあんこの和菓子でした。
なんと奇妙な取り合わせでした。


ついに登山証明書を頂きました。
自己申告のノートに名前を記入し、10円を払うと発行してくれます。
今年の認定通し番号は7141と7142でした。思ったよりたくさんの人が登頂してるんですねえ。
 

なんと横丁には、赤いポストに木の電信柱に裸電球。パタンパタンのドアがありました。
しかし、郵便局にたこ焼きの旗があるのはなぜかなあ。


横丁にはお稲荷さんの神社もありました。
奥ばったところでは、狐さんどころか、なにやらカップルがいちゃついてる。。。
おいおい、ここは神聖なとこですぞ。


めっちゃ昔の歯医者さん。
そう言えば私が子供の時行ってた歯医者さんも、こんなんでしたわ。
中からは、あのキーンと嫌な音も聞こえて来そうです。

散髪屋さんも、一昔前のトレードマークの赤と青のクルクルですが、最近のとはちょっと雰囲気が違います。
そう言えば、昔は子どもは女の子も散髪屋さんで切ってもろうてたわ。。


 

向こう横丁のタバコ屋さん。
実は私は元タバコ屋の看板娘(?)。
よく売れたのは40円の「しんせい」に50円の「いこい」。80円の「ハイライト」が新発売された頃、そう言えば小学生でした。


猫神様と鮫神様の銅像を建立し、親しみを込めて「食いしんぼえびす」の愛称で呼んでいるそうです。
足の裏をさわると「ニャニャニャニャニャ〜〜ン♪」と歌いだします。

 
こんな看板がよくありましたねえ。
実家の壁にもカゴメソースがありました。
横丁の映画館では、日活青春映画も見られます。「石原裕次郎」「吉永小百合」青春ですねえ。

天保山ハーバービレッジのクリスマスの飾りです。
この飾りの下では、ファーストフード売り場になっていて、たくさんのテーブルと椅子があり賑わっていました。

大観覧車は、車椅子のまま乗れるように、紫色で2席ありました。
乗り込むときお客さんへのアナウンスがあり、少しの間停止してスロープで入れました。
橋げたの向こうは、USJです。まだ行っていませんが、かなり広そうです。


大観覧車から望んだ、天保山公園です。
お間違いになってはいけませんが一番高いとこは頂上ではありません。
無料の渡し船が公園のそばにあり、USJの近くまで乗せてくれます。

 
大観覧車から、USJの反対方向を見ました。かなり向こうに生駒山も見えます。
この下はもちろん埋立地。
それにしても、ようこれだけ海が埋め立てられたわ。地盤沈下やはたまた地震が起きたらと思うと怖くなりました。

海遊館へも、玄ちゃんに誘われて入りました。ご丁重にガードマンさんが付き添ってくれて車椅子の誘導をしてくれました。
身障手帳割引で付き添いまでも半額なのに、何だか悪いような気もしましたが、無事迷わなく楽しみました。
 さて、駆け足の天保山周辺の案内はどうでしたか?
遭難もせず登山も出来て登山証明書も貰い、大観覧車も乗り、おうどんを食べ、海遊館へも行きました。
そうそう海遊館では、12月はジンベイザメのいる大水槽で、サンタクロースも袋をかついで泳いでいて手を振ってもらいました。
そんなこんなで、今回もめちゃくちゃ楽しませてもらいました。

(2002/12/17)
 
 私たちばかりずいぶん楽しませてもらい、この師走の忙しい時期に大変悪いような気がしましたので、玄ちゃんからいちびりプレゼント企画を、玄ちゃんの22日の誕生日まで5日間応募した所、23人の方からのエントリーがありました。

おなじみ玄ちゃんあみだくじで厳正な抽選をしたところ、次の方が当選しました。

いちびりキーホルダーは、AJIさん、Marsaさん、マリーさんです。
ストラップは、雅子さん、広島のひろりんさんです。

それにしても、玄ちゃんのいちびりもかなりですわ。
あみだくじも、もちろん変な歌を歌いながら、すっかり子どもにかえってましたわ。
今年も最後まで楽しませてもらえて、どうもありがとう♪

(2002/12/23)



天保山山岳会特製のいちびりキーホルダーです。
一つ一つ、山岳会事務局長が手作りされてるとか、
山小屋にあったキーホルダー全部買い占めた玄ちゃんでした。
事務局長さんは、あの日の晩夜なべする羽目になったみたいです。

PS/
多くの方から、アホないちびり夫婦の登頂記を読んだ感想のメールをいただきありがとう。
雰囲気はおわかりいただいたようですが、数人の方から「いちびり」の意味がわからないとのご指摘がありました。

「いちびり」考えてみたら、これって関西弁なんですねえ。
一言で説明するとなると、どう言えばいいか。。。よう考えてみると何とか説明を思いつきました。

関西ではなんと言っても、「笑いをとる」ことが人気者なんです。
そんな人のことが「いちびり」なんですわ。
まあ、世の中明るくなるし笑いは免疫力アップの元、ただしくれぐれも他人をこき下ろしてはあきまへん。
そんなこんなで、「ボケ」と「ツッコミ」に日々精進するわけです。
少しはわかったかなあ?

と書いたところ、力丸君からの「いちびり」の補足です。
「遊び心」「面白がる」って風に考えてください。天保山4.5mの山やのに<山岳救助隊>があると言うのも「いちびり精神」です。また、出欠を取るときに「欠席の人手を挙げて、あっ誰も居らん、ほなら全員出席や〜」と言うのも「いちびり精神」です。

さすが、博学の力丸君。、皆様これで「いちびり」の意味わかったことと思います。
ではでは、次はどんなことが起こるか楽しみにしてくださいね。


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