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夢がかなったキルト展(その2)

11月29日(金) ジョイント展初日

 ジョイント展は朝9時から夜7時までです。
頑張って9時に行こうとしたのに、私が出かける準備に時間がかかったのと、車が渋滞したのとで、着いたのが10時になってしまいました。
初日から遅れて着いて、ほんとに申し訳なかったです。

 会場に着くと、綿恋くらぶのお二人と華輪の会の方たちは、もう入場者の方の案内をされていました。
ちょうどその時、メル友のTOMOさんがお仕事へ行く前に来られて見終わって帰られるときでした。
その後で、私が会場に着くちょっと前に来られた奈良に住む高齢の方が、私の故郷の近くの方だったようで、「日本海」キルトを見てふるさとそのものだと言われ、涙を流し感動されたことを、ひまわりさんから聞きました。
 夕日が海に沈む日本海の様子は、子どもの時は何気なく見て育たわけですが、こうして奈良に住んでみるとよけい思い出します。
たぶんその方も、私のようにふるさとに帰りにくくなって、よけいにキルトを見て感動し思い出が走馬灯のように甦ってきたと思いました。
遅れて行ったので、その方にお会い出来なかったことが、すごく残念でした。

 メル友のいっちゃんやぴっぴさんにもお会いできました。
以前同じ職場だった方や、キルトサークルで一緒にやっていた方たちも、知り合いと一緒に来て頂いて、久しぶりにお会いでき話しが弾んだところへ、毎日新聞社の記者の方が取材に来られました。
実は前日奈良に住むメル友の方からメールを頂いてて、取材に来られるらしいとのことを聞いていました。
何だかすごいことになりそうです。
記者の方が、なんだか私ばかり話し掛けられるので、障がいのあることを全面に書いて欲しくないし、このキルト展のきっかけを作って頂いた、綿恋くらぶと華輪の会さんのことたくさん書いて下さいと言ったのですが、記者の方に思いがちゃんと伝わったかがちょっと心配になった私でした。
 そして「日本海キルト」の前で、綿恋くらぶ代表のひまわりさんと華輪の会会長さんの町田さんと私とで、写真を撮られました。
3人ともちょっと緊張していたので、玄ちゃんが記者の方の後ろからピースマークを作って笑わそうとしていました。
その時、会場の照明が薄くなった玄ちゃんの額に反射してピカリ!
「あっ、玄ちゃんのおでこが光ってる!」思わず3人とも爆笑してしまい、記者さんからはすごくいい表情ですと言われてしまいました。

 今回の作品展は、華輪の会さんがチラシを作り、個人的に配られたり駅でも配られたりされたそうでした。
そのチラシを見て来ていただいた方もたくさんおられました。
学習センターの受講に来られてる方たちも、帰りがけに展示を見ていただき、「感動しました。是非知り合いにも言いますね。」との声もたくさんかけていただきました。
中には、「島根県ってどこら辺ですか?」「島根県は四国にあるんですか?」なんて言われたりもしました。
 関西では、山の陰と言う名前から来る陰気臭いイメージがあるのか、かなりの僻地と思われているようです。
JRの山陰本線は電化されてなく単線ですし、電車でなくまだディーゼル機関車が走っていて、確かに交通の便が悪いです。
ひまわりさんの会話の中に、度々「汽車」という言葉を聞いて、私が田舎から大阪に出てきた30年以上前に、電車のことを汽車と言って笑われてしまったことを思い出しました。
しかし、まだまだ観光化されずに自然がいっぱい残っている島根の良さを、この作品展で知って欲しいなあと思いました。

 次々といろんな方にお会いして、私はやや息切れ状態です。
友達の差し入れのお寿司を食べて、皆さんには申し訳ないけど、少しだけ別室で休ませてもらいました。
1時間横になって補助呼吸器もつけて休んだのですが、どうも頭痛が取れそうもないので、みんなより先に帰ることにしました。
次の日は、私の体調を心配してくれたみんなから、社長出勤をするようにとのお達しがあったので、お言葉に甘えることにしました。


私が感じた会場での感想

 会場で展示された作品を見た方たちの様子と、私が感じたことです。
一つ一つ書いていきたいと思いますが、うまく感動が伝わるかが、ちょっと心配です。
ピンぼけですが、↓の画像と照らして読んでいただけたら嬉しいです。
見終わった後、ほとんどの方がアンケートに感想を書いて頂きました。
アンケート用紙を入れる時、「素晴らしい!」「ふるさとを思い出しました。」「来てよかった。」と言っていただきました。

 どの方も、まず入った所ですぐ目に入る「日本海」を見て立ち止まり、じっくり見られます。
↓の写真では小さくてはっきり見えませんが、夕日が沈む日本海をよく表されています。
水平線に沈む夕日は、オレンジ色で大きくて、それが沈みかけた時、海に瞬間吸い込まれていきます。
キルトの海の中には、カレイなどたくさんのお魚も泳いでいて、きれいな故郷の海日本海を隅々まで故郷を見てもらいたい想いが伝わってきます。
来られた方には、山陰出身の方が数人おられました。
「このキルトは私の故郷そのものです。」と言ってもらえて、とても嬉しくなりました。
山陰の日本海をまだ知らない人でも、いつかは行ってみたいと言って下さる方も大勢おられました。

 「船道山登山」のキルトのところでは、みなさんが40年前のたけのこの皮の干したのを編んで登山道を作ったこと、岩のゴツゴツ感を出すのに裂布を編んで立体感が、キルトに入れられてるのを見て驚きの声が上がっていました。
布団カバーのネットを使った滝の水にも驚きで、布一つを一つを見ても、古くからの素材が使われてて、よけい懐かしさも温かさも伝わり、大自然の中の感動も伝わってきます。
布を最後まで使い切るために始まった、キルトの原点が再認識されました。
つい次から次へと買ってしまい、溜まった布を積み重ねてる私は、反省することしかりです。


 「四季のシリーズ」のキルトも、一つ一つから子どもの笑い声が聞こえています。
このキルトは、仁多町の保育所の所長さんからの希望で、メンバーのみんなで知恵を出し合って楽しんで作られ、春夏秋冬飾られているそうです。
玄ちゃんは、特に夏のキルトが気に入ったようです。
日本ワースト1の汚名の大和川も、昔は蛍も飛び交って、キルトの風景だったとのことです。
自然豊かな環境で育っている仁多町の子ども達。素敵な環境です。
今回の展示で、いつもの場所にキルトがないことが子ども達に申し訳ない気がしました。

 次の「鬼の舌震」は、入り口から奥正面にデンと構えてて壮大な風景を見せてくれました。
来場のほとんどの方が、タオルをガーゼ状にほどいて工夫した水しぶきを見て、ゴウゴウと滝の水の音が聞こえてきますとの感想も寄せておられました。
よく見ると、タオルも粗品で貰うようなタオルの端の紺の字までも、うまい具合に使われています。
岩の布も、メンバーが草木染めされた布を使っておられました。
鬼の舌震のあるところは、松本清張の「砂の器」で有名になった、亀嵩の近くで映画のロケもされた名所です。
実際に見てみたいなあと思いました。

 ダムで沈んだ村の風景の「想い出」も、昔どこにでもあったのどかな農村の風景です。
家の屋根、軒先の干し柿、干した布団、農作業してるお百姓さん、のんびり眺めてる老夫婦、畑で遊んでる子ども達。
そんな風景が、なくなっていくのも残念に思いました。
一つ一つの細かいとこまで気を配られた作品は、よけいに心までホンワカしてきます。

 「spring has come」のキルトは、厳しい冬を乗り越えて、待ち遠しい春がやってくるウキウキした気分にさせてくれます。
モグラが土から顔を出すのもユニークで、そのモグラもキルトの中から飛び出していて生きてるようです。
どこからか、春の歌声も聞こえて来そうです。

 「今林の中で」のキルトは、大人の来場者はもちろん子どもさんにも大人気で、大きな木に止まってる、クワガタムシ、カブトムシ、ハチたちが木の幹に群がっているのを見て、親子で楽しそうに鑑賞されていました。
木の上の虫たちの目の位置からの構図を意識し、作品は長方形という固定観念を捨て木の形を優先してあり、葉ぱを浮かせて付けたり、昆虫を立体的に作ったりと遊び心いっぱいで、作成中がとても楽しかったという、ひまわりさんの説明にも納得です。
玄ちゃんは、このキルトは見てると楽しくなってくると、特に気に入ったようです。

 綿恋くらぶさんたちが手がけておられる、草木染めの布のコーナーも、たくさんの方がじっくり見ておられました。
数年前からはタイの方と知り合いになり手に入れたタイコットンを、自然の草木を使って染められています。
草木を採る時期や量などで出来上がりの色はさまざまだとか、同じ物を使っても同じ色は出ないそうです。
どの布も素朴で落ち着いた色合いで、私も是非絵手紙風キルトに綿恋くらぶの草木染めを使って、挑戦してみたいと思いました。

 綿恋メンバーさんの個人作品も、たくさん展示されていました。
どれも身近な布を大事に使っているのがわかる作品で、特に綿恋最年長のおばあさんの作品は、大事にしておられた着物地をふんだんに使っておられました。

 華輪の会の方の作品、東大寺大仏開眼1250年の記念キルトは、奈良を象徴されるような作品で故郷を感じました。
私も作品を12点出させて頂きました。
このような作品展の展示は初めてで、それも素人の自己満足な物ばかりなので、ちょっと恥ずかし思いでした。
ひまわりさんから是非絵手紙も見せてあげて欲しいとのことで、急遽コーナーに絵手紙のファイルを置きました。
「下手でいい。下手がいい。」の言葉で始めた思いつきの絵手紙なので赤面ものでしたが、多くの方に見て頂いて、元気が出てくると言ってもらえたのは嬉しかったです。



綿恋くらぶWelcomeボード
夏の10周年作品展の会場で、みんなを迎えたWelcomeボードも、今回の作品展で奈良のみんなを迎えてくれました。
綿恋くらぶの字は、和布で丁寧にアップリケされています。
英字は、毛糸を使って描かれています。
台の木も、仁多の自然の中から持ってきていただきました。
ボード一つをとっても、妥協しない綿恋くらぶの皆さんの意気込みがわかります。




日本海
初めてこのキルトを見たとき、私が育った風景が甦りました。
H11年に島根県女性総合センター「あすてらす」オープンの時、県の依頼で島根県内の女性グループで共同制作され、常設されてるキルトです。
旅行中に日本海の美しさに魅せられて大田市に住むようになられた画家の原画を元に制作され、綿恋くらぶの方も中の1枚を共同で作成されました。綿恋くらぶの作品は向かって右から2枚目だそうです。
島根の女性たちの情熱の結晶のキルトは、今回県の許可を頂き県外では初めての公開だそうです。
 
四季「夏」「春」
各サイズ.:120×105 
保育所では、綿恋くらぶの仁多の自然を題材にした作品が、四季を通じて飾られているそうです。
春、たんぽぽの綿毛がフワ―と飛んでいく様子に新しい出会いが始まる子供達へ、健やかに成長するようにとの思いが伝わってきます。
夏、ホタル狩りをしている子ども達の声が聞こえてきそうです。それを赤ちゃんをおんぶしているお母さんが暖かく見守てる様子が作品に表れています。



四季「冬」「秋」
サイズ.:110×90(冬) 120×105(秋) 
秋、落ち葉のいっぱい積もった雑木林でどんぐり拾いをする子供達が主役です。
稲刈りも終わり、赤とんぼが飛ぶ仁多の田園風景です。
落ち葉や風に揺れるススキ、子ども達の歓声が聞こえてきます。
冬、「想い出」の舞台となっ地区の子供達は、小学校まで4q近い雪の道を上級生に助けられ登校してたそうです。
その時の上級生が下級生を思いやる話が、優しさや勇気が美談になって残っているそうです。



今林の中で
 
 サイズ.:140×200
ふるさとオリジナル第3作目。
みずみずしい山の香りに包まれて、ひょと木の上を見上げた時「虫たちが樹液の出るところに集まり和んでいる。」そんな場面を思い出させてくれます。
カブト虫・くわがた・ハチたちの饗宴です。
構成のユニークさで、石見銀山のブラハウスの「銀の針」賞でアイディア賞を受賞しただけあって、ユニークな発想で作られています。
木の下でカブト虫を採ろうと虫編みをかまえている子供達の内緒話が聞こえそうです。


船通山登山  
サイズ.:140×200
ふるさとオリジナル第4作目のこの作品は、カタクリの花咲く春、島根・鳥取県境にある船通山 (せんつうざん)の登山道だそうです。大自然と、それを満喫して作り上げられています。
岩のゴツゴツ感を出すために「こもがせ」と呼ばれるこもを編む器具で、裂いた布を編み、道の部分は同じ手法で40年前のたけのこの皮を編んだものが使われていて、滝の水は布団カバーのネットを使われていて、その発想に驚きました。
 
鬼の舌震 
サイズ.:285×158  
綿恋くらぶ10周年の記念作品のキルトのこの作品は、仁多町の自然を象徴する「鬼の舌震」で、巨岩とその間を流れる激流の水しぶきは、タオルを裂いて使って工夫されて、まるで音をたてて流れてるのが聞こえてくる、スケールの大きな作品でした。
岩の部分は自分達で染めたタイコットンの風合いを生かして、水の部分は布の種類で感じを変えられています。
奥の山は木の形に切った布を重ね、空はおばあさんの貴重な藍染め布を票白して使われたそうで
す。

想い出  
サイズ.:215×150
ふるさとオリジナルの第一作目の、コンクール受賞作です。
ダム建設の工事が始まり、この風景もキルトの中だけの世界になったそうです。
家の軒先のつ干し柿は「じゅうごだま」の実をストッキングでくるんで作られ、屋根はドンゴロスを使うことで茅葺の感じが出ていました。
仁多牛の産地なので、左上には牛の親子がいました。農作業されてるところや畑で遊んでる子ども達、見ていると、懐かしい思いになりました。
 

spring has come

ふるさとオリジナル第2作目の作品。
中国山地のふもとにある仁多は冬は寒さで厳しいところで、春が待ち遠しいそうです。
そんな気持ちを込め「大自然への愛」を謳った作品です。左下の茶色のモグラが地上に顔を出したら春がきます。
下の方のモノトーンの部分が冬の厳しさをあらわしています。


ひまわりのタペストリーsatiyoさん作
カテドラルウィンドウtamaちゃん作 
sumikoさんの元気だ!
海の嵐
おばあさん作 
龍のタペストリーsinobuさん作 
おやこ熨斗
tamaちゃん作
ねこのお月見kimikoさん作 
1枚づつ写真に納めたつもりだったのに、帰って気づくと、まとめての画像しかなく残念です。

くまのメダリオンキルト
サイズ:192×192
中央にぬいぐるみっぽく作ったくまちゃんは、右手で握手ができます。
メダリオンキルト風にデザインで、すごく温かい色で工夫もされた作品です。
ハーツ&ハンズキルトフェスティバルに出品された、作られたのはfumikoさんです。





インディアナパズルの
タペストリー(右)
 
サイズ:110×120 
norikoさんの作品です。

ボタンのついたヘクサゴン(左) 
サイズ:90×110

yasukoさんの作品です。


 

サンプラーキルト(中央)
秋のかえるのタペストリー(右)
おばあさん作 60×80 
イソップ童話「かえると牛」をモチーフに。
土台はとても古い藍染め布です。
サルかに合戦(左)
おばあさん作 60×80 柿の木の芽が出てきたところです。「早く芽を出せ柿の種・・・・」

シャドウトラプントの花かご
サイズ:155×155
花かごとチューリップのシャドウトラプントで、綿ローンをトップ生地に使って、よりを戻してフカフカさせたアクリル毛糸を
ローン生地とキルト綿の間に通して色を出してあり、<ハーツ&ハンズキルトフェスティバルへ出品された
fumikoさんの作品です。
 
和布を使ったタペストリー
綿恋くらぶ最年長のおばあさんの作品です。真ん中は、風呂敷の染め抜きの紋を使い、ドランカーズパスのパターンでまとめられています。
そのパターンに使われたベージュの色も、草木染めで染められたそうです。
メンバーの中では、一番作品も多く作られておられるそうです。


草木染め
タイコットンでされた草木染めは、自然の素材をじゅうぶんに活用されて作られています。
こんな色が欲しいので染めるというより、この草木で染料をとったら今回はこんな色に染まったという感覚で草木染めを楽しんでおられます。


ふくろうの木
華輪の会さんたちが、作品展に来ていただいた方たちへ、たくさんの福が来ることを願ってふくろうのお手玉のお土産を作って、ふくろうの木を作っていただきました。
来ていただいた方たちは、みんなとっても喜んでいました。
袋の中には、「奈良の大仏さん」のわらべ歌の歌詞も入っていました。

華輪の会コーナー
右上の東大寺大仏開眼1250年の記念タペ。キルトのベストとワンピース。和布を使ったタペストリーは古都奈良を想わせてくれる作品でした。
 
mizumamaコーナー
小物ばかりですが、キルト5点やドール5点、ちりめんのお雛様、イカの干物などをを展示しました。
恥ずかしいけど、ひまわりさんに勧められて、途中から絵手紙も皆さんに見てもらいました。



皆さまから
素敵なお花で会場を飾って頂き、それに、たくさんのお茶菓子やケーキ、お寿司など差し入れして頂きました。
どうもありがとうございました。
頂いた数々をみんな写真に納めてませんでしたのでお見せで来ませんが、お陰様で、心もお腹もいっぱいになりました。
 

 
 初日のひとりごとで、かなりの長さになってしまいました。
まだまだ書ききれない思いですが初日はこの辺で、次の日にいこうと思います。(その3につづく)


(2002/12/10)

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