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ついに行けた 露天風呂温泉!

 
二年前位まで、玄ちゃん父さんの休日には、吉野の温泉巡りを楽しんでいました。
特に露天風呂のある上北山温泉にはよく行きました。お湯にあたりやすい体質なので、露天風呂は私にとって、とても魅力的です。
 人間不思議なもので、一人でお風呂に行けなくなると、前以上に露天風呂に行きたくなります。しかし、現実には無理なので諦めるしかなく、考えないようにしていました。
 そんな時、新聞に折り込んである《奈良リビング》のミニコミ紙に《バリアフリーに配慮した貸切露天風呂》の活字が目に入りました。
行きたい気持ちと、無理言えないなという気持ち半々で、数日考えて思い切って玄ちゃん父さんに言うと、「来年の旅行に行けるか様子を見るために行ってみようか。」とのことで、記事に書いてある旅館に電話予約し、9月27日に日帰りで行くことになった。

 私としては、奈良県から外に出るのは久々なので、もうハラハラドキドキです。
行き先は、三重県榊原温泉の《湯元 榊原館》です。
西名阪自動車道法隆寺インターより、名阪国道、伊勢自動車道を通り久居インターでおりて、榊原温泉郷へ。
 予約していた《湯元榊原館》は、思ったより大きな旅館で、館内は段差がなくフカフカの絨毯が敷き詰めてありました。
部屋に通され、まず昼食です。久しぶりに味わう豪華版の料理に舌鼓をうちました。
少し休んで、楽しみにしていた温泉に。
 入り口はスロープになっていて、車椅子のまま入れ、脱衣場にはトイレもあり、おおきな椅子と浴室専用の車椅子もあり、それに乗り換えて浴室へ。
中は、総ヒノキで、いたるところに手すりも付けられ、床も浴室の中まで滑らないように木の木目を利用して造られていました。
浴槽のふちも座りながら入るのに十分な広さになっていました。
 それに青空の下、6階から見渡せる山並みは、もう最高!
湯の華がさき、少しヌルヌルめのお湯は、体の芯までぬくもり肌もツルツルに。
いつもなら長くても5分が限度なのに、15分も中に入っていました。
 玄ちゃん父さんに「こんなに広いお風呂占領して、お殿様とお姫様になったみたい。」と言うと「ジジババのな・・・。」って言い返されました。
 「やっぱり温泉は、露天風呂に限るね。また来たいな。」と言うと「今度は一泊でゆっくりしよう。」と言ってくれ、また楽しみが増えました。
でも、車の往復はやはりこたえました。もう首と腰と体全体痛くて悲鳴をあげています。
最後に二言!
玄ちゃん父さん ありがとう!
ドラえもんの《どこでもドア》欲しいよー!
(2000/9/30) 

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