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ひとりごと

更新日   2000年12月6日

15年前のクリスマスのお話

 
これは15年前に創作した、半分フィクションのクリスマスのお話です

〈はつかだいこん だ〜いすき〉
 ぼく、みきおくん。 
この間、保育所の花壇で種まいたんだ。
そしたら、赤い小さなかぶができたんだ。
 名前は、はつかだいこん。
 はつかだいこんは、20日で できるんだ。
できたはつかだいこんを、給食の先生が お料理してくれたんだ。
 はつかだいこんって どんな味かな?
 モグモグモグ・・・・。
とっても あったかくって甘くてあっさりした味なんだよ。
 ぼく はつかだいこんだいすき。
だから、サンタクロースのおじさんに お手紙書いたんだ。

「さんたさんおみやげは、はつかだいこん10こと、それれたねもたのみます。みきおくんのおねがいれす。」
 みきおくんが、 夜寝ている間に、サンタクロースさんへのお手紙は、空をとんで、北極のサンタさんの家へ行きました。
 サンタさんは、みきおくんのお手紙を読んで、「困ったな、はつかだいこんってなんだろう?わしも 食べてみたいな。」と言いました。
 サンタのおじさんは、魔法ではつかだいこんを出しました。
 そして食べてみました。 なんと甘くて美味しいんでしょう。
サンタさんも、はつかだいこんが だいすきになりました。
 そこですぐ サンタのおじさんは、はつかだいこん10個とはつかだいこんの種をさがしました。
はつかだいこん10個は すぐみつかりました。 でも 種はみつかりません。
サンタのおじさんは 困ってしまいました。
サンタのおじさんは、種がなかったらみきおくんが どんなにがっかりするかとおもいました。
「そうだ。 代わりにみきおくんに 楽しくておもしろい本をあげよう。 そうすればきっとよろこぶぞ。」と、思いました。
 いよいよクリスマスがやってきました。
サンタのおじさんは、プレゼントを持ってみきおくんの家へへやってきました。
サンタのおじさんは、みきおくんがよく寝ているのをみると、プレゼントをそっとこの間おとうさんが買ってくれた机の上へ置きました。
 次の日の朝、みきおくんは目を覚ますと机の上のプレゼントをみつけました。
中を開けてみました。
「わーい!はつかだいこん10こだ。 それに、ほしかったかいじゅうのほんときしゃのほんと2さつもあるよ。」
見て下さい。 みきおくんのうれしそうな顔。
その夜、みきおくんはおかあさんに はつかだいこんでサラダを作ってもらいました。
そして、家族5人で食べました。
ぼく、はつかだいこんだ〜いすき。

 みきおくんは、小学6年生になってもサンタさんの来るのを待ち望んでいて、学校でみんなに馬鹿にされました。でも、「ぼくのとこには、絶対来る。」と言いました。
中学生になってからは、サンタは来なくなりましたが、彼女ができました。
就職も内定したし、今年のクリスマスイブは「夜、車貸してよ。」って・・・。
あと何年かしたら、今度はサンタさんになったみきおくんが登場することでしょうね。
(2000/12/6)

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