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教育を変える?

 
 22日に、教育改革国民会議の最終報告が出されました。
「教育を変える」として学校教育についてのいくつかの提案をされています。この提案で、子どもや学校をどうしようとしているのか、新聞を読んで危険を感じました。
 
 今の子ども達が起こす問題行動や引きこもりや事件は、本当に胸が痛みます。
教育の問題に危機感をもっている人は私ばかりではないように思います。
不合理な校則で子どもをしばりつけ、発達を無視した世界にもまれにみる超スピードの授業をやってきて、「学びたい」「知りたい」という気持ちをふみにじり、不登校や学力の低下など深刻な事態を生み出したようにも思います。
 しかしこの「報告」には、「強制」された内容が多く見られます。
公表された委員の発言に「一定の家庭教育がされていない子どもには小学校の就学を待ってもらう」「本来の学校は人間を飼い慣らす機能を持っていた。このことを国民に覚悟してもらう」「人間にはいくら教えても解らない人と解る人がいる」「特別な子どもは別の枠組みで教育するか、拒否出来ることが必要」だと言い、「習熟度別学習」「中高一貫教育を全体の半分にする」「大学の飛び級」「奉仕活動の義務化」などを言っています。
 最近NHKの「証言10代」という番組の中で、中学生が討論しているのを見ました。
その中で一人の中学生が「内申を良くするために始めたボランティアは自分本位の福祉で、これで社会に出たらどこか狂っちゃいます。本来の学校は、人生を楽しくするためにあると思う」と言っていました。

 こんなにも自分の意見をはっきり言う子どもがいることに、ちょっと安堵感を感じました。
 人生経験を多く積んだ筈の委員の皆さんより、先の中学生の方が私には説得力があるように思います。
 
 確かに今のままで学校がいいとは思いません。
地域や保護者、子どもが学校作りに参加することから出発して、経験を積み重ねていくことが大切ではと切に思いました。
 子どもだって、強制されるより自分の意志で行動できて目標が達し認められたら、きっと心が晴れやかになるでしょうね。
 オリンピックで金メダルを取った高橋選手の小出監督が「誉めて育てる」っということを書いた本がベストセラーになっていますね。
 委員の皆さんにぜひ読んで参考にして貰いたいものです。

 今回の《ひとりごと》はずいぶん辛口になりましたが、新聞を読んで書かずにはいられませんでした。
受験シーズンの今、頑張っている多くの子ども達に明るい21世紀を願っています。
(2000/12/25)

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