ひとりごと
この間、本棚の隅にある「家族新聞」の版下を見つけました。
休刊して、もう11年になります。
長男が3才のとき、3番目の次男が生まれ家族が5人になっていました。
当時、子供達は3才、2才、10ヶ月で昼は保育所に預けて、共働きをしていました。
毎日が忙しく、朝6時に起きて夜8時に子供を寝かせるまで、時間に追われ「早くしなさい!」と、子供を追いたてていました。
そんなとき、長男の私をじっと見る目に《こんな毎日でいいんだろうか?》と思い始めました。
考えた末『家族新聞』を作って、子育てを見つめなおそうと思い、それに、我家の家族の歴史を残せるとの思いで始めました。
長男にだけ話すと、名前を『なかよし新聞』と名付けてくれました。
毎日のあわただしい家族の動きや、一人一人の子供の成長が新聞を書くことで、しんどさから、楽しみや新たな発見に変わりました。
すこしづつ家族が新聞を生活のなかに意識するようになると、「逆上がりできるようになったことのせて!」「保育所で、絵をほめられたののせて!」「新聞、今度はぼくが考える。」など、私が版下用紙を広げると、編集会議が出来るようになりました。
ただし、玄ちゃん父さんは高見の見物でしたが・・・・。
長男が小学五年生なったとき、「『MNタイムズ』にしよう。『なかよし新聞』では、幼稚園みたいだもん!」と言うので、みんなのイニシャルが偶然にもMNなので、名称変更しました。
その家族新聞も、長男が13才のとき思春期にさしかかり「プライバシーの侵害だ!」と言われ、しかたなく休刊しました。
10年間続けました。
毎年の新年特集号は年賀状代わりだったので、しばらくの間「楽しみにしてたのにもうださないの?」との便りがとどきました。
それから11年、少しずつ私の記憶からも薄れていました。
久しぶりに見る版下用紙はセピア色になり、歴史を感じさせます。
一人ニンマリして読んでいると、また再発行したい思いになりました。
このホームページと一緒で自己満足かもしれないけど、《いつか孫ができたら・・・・・!》
ひそかに思っています。
そのためには、今の私の状態を維持するために、適当に動き、適当に休み、アンテナをみがいておこうと思います。
また、楽しみが一つ増えました。
(2000/10/17)