- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第二十章 悲劇  作者:勇者のぼうし

リンク達が眠って一時間位過ぎただろうか。
リンクの耳に、クリンの声が聞こえた。
「リンク様!大変です!仮面を被った人がこっちに!」
「なんだって!?」
リンクは飛び起きた。
「みんな!起きろ!グルガが来たぞ!」
「なにぃ!あんのやろぉ妹をさらいやがって!ぶっ殺してやる!」
「激しく同意!」
「おっと、雑魚が来たよ。今回は竜にならなくていいや。」
グルガの手が光り、剣が現れた。
「さて、こいつらを血祭りにあげてやろうかな。
まずはリンクからだよ。」
「うるさい!かかって来い!」
「ふっ。そんな事言っちゃっていいのかなぁ。やぁ!」
ガキィン!
ビューン
リンクとグルガは浮いた!
「どりゃっ!」
ふっ
グルガは消えた。
と思ったら、リンクの後ろに!
リンクは地面に叩きつけられてしまった。
「くそっ。負ける・・・」
「死ねー!」
「わぁぁぁぁ!」
「リンク!」
ルーラ達が叫ぶ。
そしてリンクが目を開ける。
その時・・・・・
グレルックが苦しそうな顔でリンクにかぶさっている!
「グレルック・・・まさか・・・」
「・・・・リンク・・・・死・・・ぬな・・・・」
「グレルックーー!」
グレルックは・・・死んだ。
「スルクゲ!スルクゲ!スル・・・」
リンクにはもう魔力がなかった!
グレルックはもう生き返らない。
リンクの目から涙が流れた。
そして石になった!
ラウスが言う。
「涙が石になった・・・という事はやはりそうか。
グフーが復活したみたいだ。」
「グフー!?あの風の魔神の・・・」
ミドが死にかけた時もミドの涙が石になった。
「お喋りはそこまでだ!」
その時だった!
グレルックの亡骸が消え、光の球が出てきた。
「くそ・・・・」
リンクが拳を握った。その時!
周りが見えないほどの光がリンクを包み込んだ!
リンクは手から剣を出し、グルガに斬りかかった!
がきぃん!
「グルガ・・・貴様だけは、許さない!」
「何ぃ!」
「俺は・・・負けない!」
ずばっ!
「かはっ・・」
グルムが倒れた!
「くそ・・・・今度はそうはいかないからな・・・」
ひゅん!
グルガは消えた。
リンク達は泣いた。
夜通し泣いた。
もう誰も失いたくない・・・リンクはそう言い、もう一度眠った。

第二十章 完


第二十章 悲劇
 2005年12月15日  作者:勇者のぼうし