- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第十一章 見張りのいない砦(前編) 作者:勇者のぼうし

リンク達は砦に入った。
しかし見張りはいなかった。
見張りの屍がバラバラになって転がっているだけ。
四人は恐怖を覚えた。

しばらく行くと人影が見えてきた。ナボールだ。
「お姉ちゃん!」
やはり姉妹だった。
と思った時だった。
「まてっ!」
グルガだった。
「グルガ!来やがったな!今度こそこの俺がぶっ飛ばしてやるからな!」
「ふっそれはどうかな?」
「なにっ?」

「ぶわぁぁぁぁぁぁぁぁん」
奇妙な音と共に黒い剣がグルガの手にあった。
ライトセ〇バーのようだった。
リンクは剣を抜き構えた。
「でやぁぁぁ!」
「ふっふっふ」

ふわぁぁーん
グルガが軽々とリンクの剣の上に乗った。
(そうだ!)
リンクは剣を引き戻し、グルガが落ちた。
「どりゃーーーーーーーー!」
ズバッ
「くそぉ!なかなかやるなぁ!覚えとけ!」
グルガは消えた。
そして宝箱がいつもの様に現れた。
中には本が入っていた。
中にはこのような事が書いてあった。
「この呪文を魔法の力使い唱えれば武器や道具が合成出来るだろう。
そして戻す呪文も書いておいた。俺はもう疲れた。
そろそろ俺も老いぼれだ。これで書き終」
途中で文が途切れている。
多分、作者は書き終わる前に死んでしまったのだろう。
しかも斬殺だ。
本にはしっかりと血が染み付いている。
リンクはその呪文を唱えてみた。
「ラ・スプレッジ・ドスール!」
すると、ディンの炎とブーメランが合体した。
ブーメランが燃えている。
もう一度呪文を唱えた。
「ラ・スプレッジ・ドスール!」
すると氷の矢とフックショットがくっついた。
フックショットの先端が凍っている。
そしてリンク達は砦を探索し始めた。

続く


第十一章 見張りのいない砦(前編)
 2005年10月29日  作者:勇者のぼうし