第13章 フォルテの秘密 作者:ゆう
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『フォルテは…』
「フォルテは?」
『フォルテは、この体の持ち主じゃないんだ…』
「!?」 (ドういう事ですか!?)
「なんでぃすか?!どうしたんでぃすか!?」
すかさず、今までの旅の事をナビィが説明する。
『フォルテは、召還者になった日に、体を変えた。自分で作った体に…。』
「なんで、そんなことするんだ?」
『フォルテは、普通の体だと、負担がかかるからって言ってたな…』
リンクは、納得する。
たしかに、負担がかかる。
『フォルテは、昔、「私の体はある場所に隠してある」とか言ってた。 それに、
「仮の体に入っても、召還を沢山したらもとの体に戻らないと、魂がもたない」
とも言ってた。』
リンクは、胸が痛くなる。いつもフォルテに、頼っていたんだ、と…。
「シュバ、フォルテの体を探すぞ。」
『おう!』
「その必要は、ないよ…。」
リンクは、上を見上げる。 すると、やはり居た。
「ダーク…」
「ふふん、フォルテの体は、ここだよ!こいつに勝てたら、返してやるよ!」
パチンと指を鳴らすダークリンク。
すると…
「シュウゥゥゥゥゥゥ…リィンク…倒ス…」
地面から、這い出してきたのは、巨大な三首の大蛇だった。
「さぁ、どうやって倒す?
あっ!シュバが居ると、すぐ終わっちゃうから、シュバは、ダメェ!」
『!!ふざけ…』
「大丈夫だ。任せろ…フォルテを頼む…」
「そこの、ヴァルヴァジアなら、いいけど〜!」
「リンク様、事情は聞きましたぁ!!ボクも手伝わせて下さい!」
その時だった。
ルルの母親のあのヴァルヴァジアが、心に話しかけてきた。
(ーリンクー…ルルに向かって、こう叫んで下さい…
『目覚めよ!竜の賢者ルル!!』と…)
リンクは、心の中で、分かったと返事をする。
「目覚めよ!竜の賢者ルル!!」
「!?」
ルルの体が光ったと思うと、大きく、立派な竜になっていた。
と思うやいなや、ルルは三首大蛇に、火を吹きかける。
「あっちゃー!!こいつ、火の攻撃にメッチャ弱いんだよね!」
そう言い残し、ダークリンクは消え、大蛇は、焼け死に、
最後に残ったのは、フォルテの体と灰だけだった。
「これで、どうすんだ??」
『フォルテの仮体の上に重ねろ!』
リンクが重ねると、フォルテの透けていた体が、もとに戻った。
「うっう〜ん…あっ…リンク…なんだ…今、Beautlfulな花畑に居たのに…」
『バカやろう…それは、三途の川ってんだよ…』
「あれ?…シュバ…泣いてる?」
『バカやろう!誰が泣くもんか!目にゴミが入ったんだよ!』
ルルは、いつの間にか本の大きさに戻っていた。
「また、旅を続けよう!リリィ、記憶は、たしか墓地だったよな?」
(ハい!行きましょう!皆さん!)
リンクたちは、次の記憶の在処まで走り出した!
フォルテも、隠し事を全部出して、本当の仲間になった!(?)
第13章 フォルテの秘密
2005年4月17日 作者:ゆう
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