(ナかなか、みつからないです…。)
「焦らないで良いよ!ゆっくり落ち着いて!」
ルト姫を安全な、湖博士の研究所に預けて、
エポナを見つけてから探し始めたのだが、
かれこれ一時間はこんな会話をしただろう。
リリィが、記憶を見つけられないのだ。
(ブっはーダメです。リンクさま…。)
「そっかー…どうしようかな…。」
ーリンク…私の声が、聞こえますか?ー
「ゼルダ…。」
ーサキお義姉さまに会って…
そして、あなたの時とエポナの時を進めて貰うのです。
そして、時の扉を開けて貰いなさい。さすれば、道は開かれるでしょうー
「オッケー。分かったよ…ゼルダ…。」「行こう。みんな。」
「待って!遠出するの?
「?うん。」
「じゃあ、待って!私も、愛馬に乗るから!」
すると、フォルテは、地面に何か、魔法陣のような物を書いた。
「ーーーーい出よ!召喚獣、シャトーシュバルブラン!」
シャトーシュバルブランとは、日本語になおすと、『白馬』という意味だ。
だが、彼女の馬は、白くなかった。強いて言うと、赤い。
角が生えていて、鬣が炎で出来ている。
これは、一角獣(ユニコーン)だろうとリンクは思った。
「久しぶり!シュバ…」
『黙れ!クソガキ!長い年月、オレ様を閉じ込めやがって…
落とし前はつけてくれるんだろうな!?』
シャトーシュバルブラン(略してシュバ)は、飼い主のフォルテに向かって炎をはいた。
服が焦げただけだったので、助かった。
それから、リンクたちは平原を走り回った。
そして、やっと…
「サキさん!」
「おお!リンクかぁ!」
サキに会うことが出来た。
サキは、リンクの話を聞いて、ずっと頷いていた。
「分かった。これから、お前を大人に…したいところだが、今は出来ない。」
「!?何でですか?!」
「私の儀式には、汚れていない木の葉と、清らかな土がいるんだ。だから…」
「コキリの森の土と木の葉を採ってきてほしい。」
「入り口のモリブリンは、あたしが倒しといた。森の中のことは…保証出来ない。」
「…わかりました。行きます!」
「よし、行ってこい!」
リンクは、走りだした。また、大人へ戻るため、ハイラルの平和を守るため!
「リンクも、よく考なきゃねぇ…この前の時、普通にここの土で、木を育てたのに…。」
「ごめんね。リンク、周りに、私を狙っている獣どもがいっぱいいたから逃がしたの…。」
サキは、弓を構えた。 そのころのリンクは、迷いの森へ来ていた。
「スタルフォスだらけだぜ…。」
「行くぞ!たぁぁぁぁぁぁぁ!」
リンクの戦いと、サキの戦いは、同時に始まった!
第七章 時の旅
2005年3月24日 作者:ゆう
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