- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第三章 牧場の怪 作者:ゆう


「サヨウナラ!サキさん!」

「うん!そっちも気をつけな!」

サキとリンクは別れを告げる。

「時間くっちゃったネ…」

ナビィが言った。その通りだった。そのせいかリンクに焦りの色が見える。

「急ぐぞ!エポナ!マロンが心配だ!」

そのころ、雲の上で今までの出来事をウルフォスの目で見ていたダークリンクがしゃべった。

「バカなガキだよ。まっオレの実体だけどな、アイツは。…ウルフォス、奴の後を追え。」

ダークリンクの命令でウルフォスは、リンクの後を追おうとした。だが…

「ふうん。さっきから、妙な気配がしていたけど、お前が見ていたのか。」

ウルフォスの後ろにサキが立っていた。ウルフォスは、サキに飛びかかった。

次の瞬間には、ウルフォスの体に矢が刺さっていた。

「さてと…。私もそろそろ動かないといけないねぇ…。」

ウルフォスに矢を放ったのは紛れもなくサキだった。
わずか、0、5秒たらずだったろう。勿論、人の目では、追いつけない早さだ。

「おい、ダークリンク聞いてるか!?時はいつでも私の味方だ。忘れんな!!」

そう言い残すとサキは愛馬ペガサスの背にまたがり、去って行った…。


その頃のリンクはと言うと…

「ロンロン牧場ぉ!もう少しだ!!屋根が見えてきた!!」

リンクは、エポナに乗ったまま牧場に突っ込んで行った!
リンクとエポナは絶句した。

「ひでぇ…。」

ロンロン牧場は、前の豊かさをなくしていた。
草も花も馬も牛も??? ー死んでいたー

「リンク…。ここ、すごくキツい…」
同感だった。ものすごい量の殺気が漂っていた…。しかも、相当キツい殺気だ。

「うっ…。クラクラしてきタ…」

「大丈夫か?オレの帽子ん中に入りな。」

そのときだった。

ーリンク…聞こえますか?ー


「!!!!」
「ゼ…ルダ…?」

ーはい。リンク…私の話しを聞いて下さい…ー

それは、間違いなくゼルダ姫だった。

ーリンク…私は今、城の地下に実を潜めています。ー
ーマロンはもはや牧場にはいません。ー

「っーーーー…。」
手遅れだった。その思いが頭のなかをよぎった。

ーリンク…あなたの影…つまりダークリンクは雲の上に城を作り、そこで、あなたのことを見ています…。おそらく、サリアやマロンはそこに捕らわれているでしょうー

「どうすれば、ダークリンクのところに行けるんだ!?ゼルダ!」

ー 記憶を集めるのです。平原の記憶を…
さすれば、平原がダーク城への入り方を教えてくれるはず…です… ー

ー 一つ目の記憶は、そこロンロン牧場の地下にあるはずです… ー
ーどうか…このハイラルに平和を取り戻して下さい…ー

「待って!ゼルダ!」

ー リンク…幸運があることを、祈っています…ー

「久しぶりなんだから…もう少し話そうよ…。」

それから何分がたっただろう…。
リンクは、やっと地下へと続く場所を見つけ、爆弾で穴をあけ入った。
地下は、暗く、ジメジメしている…

「リンク…あの前方の光ってる物は何!?」

「なんだろうな…」
リンクの額に汗がつつり、落ちる。

「リンク…すごい勢いだよ!こっちに向かって来る!!」

「言われなくても、分かってる!!」

リンクは剣を構えた!そのとき、とっさに思いついた、この牧場地下の名それは…?

ー獣の穴ー

「さあ、試合開始だ…。」

ダークリンクの一言で戦いは、始まった!!



第三章 牧場の怪
 2005年3月13日 作者:ゆう