- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第23話「BELIVE」  作者:X団首領

柳「オイ!!橋が途切れているぞッ!!」
焦る柳は、リンクたちに叫ぶ。
リンク「なんだって!?」
ホーク「おいおい!!んなこと言ったって、いまさら自力じゃあ・・・」
柳「下見てみろよ。きっとこの仕掛けの犠牲者だ・・・」
リンクたちの走るトロッコの下のマグマの上には、いくつもの人骨が浮かんでいた・・・・
リンク「どうする!?」
ホーク「途切れた先には、橋が続いている。飛び越えるしかないだろ。」
リンク「マジ!?」
柳「落ちたら、一瞬でみそ汁の具になるぜ・・・・」
そうしているうちに、トロッコは橋を失い、落下を始めた。
柳「おわ!!落ちるッ!!」
リンク「みんな、向こうの橋に飛ぶぞッ!!」
ホーク「待て!!続きの橋に誰かいる!!」
柳「何!?」
???「よう!!」
リンク「何もんだ!?」
リンクたちが見上げた先には、赤い服を着た少年が立っている。
ホーク「まさかてめえは!!」
ゾフィー「マイネイムイズ・・・ゾフィー・アークウォーカー・・・・」
リンク「え!?ゾフィーって確か!」
ゾフィー「そう・・・その確かだ・・・・」

リンク「カカリコ村の行商ばあちゃんの息子のゾフィー!?」

ズルッ・・・・・
その瞬間、ホークと柳が、トロッコからずり落ちそうになった。
ゾフィーは、あまりの爆弾発言に、30m後ろにぶっ飛んでしまう。
ホーク「リンク・・・・お前・・・・」
柳「場の空気・・・・読めよ・・・・」
リンク「あり?ありあり!?どしたのみんな!?」
ゾフィー「ちがゥわー―――――――――ッ!!!!お・れ・は、大魔族皇帝のゾフィー・アークウォーカー!!何が行商ばあちゃんだよ!?俺は百姓かよコノヤロー!」
リンク「ええっ!?ふざけんなーーーーー!!!」
ゾフィー「お前がふざけンなァ!!」
ホーク「それより貴様!!ナスカはどうした!!」
ゾフィー「うい?」
ホーク「妖精のことだよ!」
ゾフィー「あーこれね。」
ゾフィーの手のひらにあるのは、ボロボロになったナスカの姿だった。
柳「貴様!!」
リンク「くそぅ!!」
ホーク「クッ・・・・・・・・・おのれァァァッ!!!!!!」
そう叫ぶと、ホークはトロッコから向こうの橋へ飛びかかり、ゾフィーの頭上に斧を
振り下ろした。
そして、ゾフィーは、持っていたナイフで、それを受け止めた。
柳「ホーク!!」
ホーク「柳!!リンク!!こいつは俺が抑える!!トロッコの動きを下の溶岩流に合わせろ!!上手くいけば、トロッコを形成する鉄が溶解する前に向こう岸につく!!」
リンク「お前はどうする気だよ!!」
ホーク「かまうな!!いけッ!!」
そして、リンクたちの乗るトロッコが溶岩の上に落ちた。
柳「ホーク!!」
リンク「柳、トロッコを溶岩流の流に合わせるぞ!!」
柳「あ・・・・ああ・・・・」
ホーク「よし!!上手くいったな!!」
ゾフィー「なめたまねを・・・・」
ホーク「行くぞ!!」
二人は、いまにも崩れそうな橋の上で、激しくナイフと斧を交え逢う。
ゾフィー「こうして刃を交えるのは実に4年ぶりだな・・・!!」
ホーク「元来ここは、砂の仕掛けがモットーのはずだ!!まさかこのしかけ・・・・ ・・!!!!」
ゾフィー「そう。俺がし掛けた物だ。」
ホーク「キサマァ!!どこまで腐敗しまくりゃきがすむんだぁ!!」

両者の押し合いは、激しくなっていく・・・


第23話「BELIVE」
 2006年3月14日  作者:X団首領