- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第21話「砂の道 進んだ先には 地獄あり」 作者:X団首領

魔王復活の阻止をするため、ダンジョンに入るリンクたち。
リンク「神々のトライフォースの冒険の時より、だいぶ物騒なところになってきたなァ・・・」
柳「リンクがこの辺りを旅した時のように、親玉を倒した後に簡単に見つかるような構造になっているとは考えにくい。怪しいところは徹底的に調べる必要もある。」
ホーク「一理はあるが、俺たちに時間はない。ねずみの巣を探すわけじゃない。最低限で終わらせるぞ」
リンクたちが先へ進むごとに、道は複雑になっていく。
ホーク「ちょっと、止まれ!!」
ホークより先には知っていたリンクたちは、足を止めた。
リンク「なんだ?」
ホーク「・・・・・前見てみろ。」
そういわれ見下ろしていると、その先はがけで、扉も向こう側にある。
リンク「ひょ〜〜〜〜〜〜」
柳「あぶねぇ、あぶねぇ、落っこちるとこだった。」
ホーク「こーゆーとこには、下にだって罠はあるんだ。お前等みたいな前か上しか見ないような奴が一国の戦士とは、世も末だな。」
リンク「む、むかつき〜〜〜〜〜」
柳「じゃあどうやって渡るんだ?ロープを引っ掛ける場所もねぇぞ?」
ホーク「まあ、周りも見てみろ。」
そのがけの部屋の壁は、ある程度の斜面だった。
ホーク「あの斜面で行くんだ」
リンク「そうか!あの壁にフックショットを引っ掛けるんだな!?」
ホーク「アホ言え。コンだけの斜面に、フックショットで満足にことがなせるとでも思ってんのか?」
この壁の斜面は、普通の壁との違いでわずか10度前後。
フックショットを引っ掛けて移動するには、もっと平面に近くてはならない。
柳「だッたらどうすんだ。」
ホーク「こ〜すんのさ!!」
助走をつけて、走り幅跳びで、ホークは斜面に飛んだ。
リンク「どうする気だ?!」
柳「ぶつかるぞ!」
その瞬間、ホークは、斜面に足をつけたかと思うと、
傾いて落下する前に、大ダッシュで向こう側の扉にたどり着いて見せた。
ホーク「ほら、こうするのさ」
リンク「・・・・・(あんぐり)」
柳「おもれー!やるやる!」
促されたように斜面に飛びかかる柳。
柳「よし、着地成功!んじゃ行くぞ!!」
しかし、最後のとこで、足を滑らせてしまった。
柳「ありゃ!?」
ホーク「おあ!」
リンク「危ない!落ちる。」
そして・・
柳「くっ、陸戦流・真空拳!!」
柳は拳に力をため、行く方向に背を向け技を使い、その反動で、向こう岸へ飛んだ。
柳「よ・・・・よっしゃ!行けたぞ。」
ホーク「さて・・・・後はリンクか。」
リンク「でも俺はお前等ほどの体術はないぜ?」
柳「だったら回転ぎりで飛んでこい。」
リンク「出来ればこの技にも頼りたくはなかったんだが・・・・回転ぎり!」
リンクも回転ぎりジャンプで、向こう岸へたどり着いた。
ホーク「さァ、次の部屋だ。」
そして、3人が扉の向こう側に足を踏み入れた時、3人とも背筋が凍った。
何故なら、そこは、地面がなく、一直線のあなだったからだ

一同「ああああああぁぁぁぁああああぁぁあああああぁぁああああぁぁぁぁあああああぁぁぁぁああああぁ〜〜〜〜・・・・」

・・ドゴ〜〜〜ン!!
3人が落ちた先は、小さなトロッコだった。下にはマグマがある。
リンク「な・・・なんだこりゃ!?」
柳「トロッコから落ちりゃ即死って事だろうな・・・・・」
ホーク「それ以前に、3人ともこの小さなトロッコにオちてこなきゃ、マグマじゃなくても即死だったろうな。
リンク「ぉい・・・・・いうなそれを」
そして、ガタンと言う、大きな衝撃がヒビキ、トロッコが動き出す。
柳「動き出した!」
ホーク「ちょっと待てこりゃ半端なスピードじゃないぞ!!」
リンク「わぁ!!見ろよこの先!レールがムチャクチャな道になってるよ!!」
柳「うぉお!オマケに少し曲がっただけでものすげえかたむいた!!」
ホーク「ちょっとまてしかもこのトロッコは一人乗りのサイズだぞ!」
リンク「ただでさえいつ落下してもおかしくねえこのトロッコがものスゲえスピードでものスゲ絵ムチャクチャな通路をとおってるんだぞ!!」
ホーク「こんなところで魔物に襲われたりなんかしたら!!」
リンク「とにかくトロッコにしがみつけ!何があっても絶対手を離すんじゃない
ぞォォォォォォ!!!!!!!!!!!」

 


第21話「砂の道 進んだ先には 地獄あり」
 2006年1月29日  作者:X団首領