- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第20話「紋章が実る時」 作者:X団首領

柳の前に突然現れ、ゴーレムを切り裂いた少年。その少年は周辺のゴーレムを一掃し、リンクたちの元へ駆け寄った。
??「これを使え!」
少年が差し出したのは、木の実のような形をした宝石だった。
リンク「え!?これは?」
少年「ゴーレムは、元来特殊な魔法外壁で身を守っている。この「緑の紋章」を使えば、その外壁を解除し、本体に直接攻撃が可能になる!」
柳「ああ、つまり、お前じゃないと戦えないというより、お前からその紋章を貰わんと、攻撃しても効果が薄いと言うわけだったのか」
少年「そんなとこだ。俺は重力の強い国で育ったし、
 こいつ等ももともとこっちの国の魔物だしな。
 おまえらも紋章を身につけていれば、もう普通に戦えるぞ。」
リンク「ところであんた誰?」
ホーク「おお、俺は「ホーク・N・ルーク」っていうんだ」
柳「長い名前だな・・・・・」
リンク「ああ、あんたがそのホークって奴だったのか。」
柳「それより、こいつを見つけたらどうすんだよ。」
リンク「う〜〜〜・・・ん・・・・」
ホーク「ほろ?なんも知らされていないのか?俺の国からの指令状には、「ゆうしゃと合流し、三つの神殿の呪いを解け」とあるぞ。」
リンク「そうだったか・・・・・」
ホーク「その神殿の一つがこの大神殿なんだ」
柳「ヘえ・・・・・で、ハイってどうすんだ?」
ホーク「神殿の最深部には、大紋章がある。それを三つそろえて、「神征空時空城」の中に入り、い魔も中で、大魔王復活の研究を続ける、ある伯爵を倒し、魔王復活を阻止する。それが俺たちの国境を超えた使命と言う事になるな。 だが、迷い込んできた、「日本軍」や「米軍」までもが絡んでくると、事態はどちらかと言えば、深刻なほうだ。ただでさえ、ある伯爵の研究が終わる前にケリをつけなければならんのに、軍部にまで邪魔されていては、時間がいくつあっても足りやしない。」
柳「米軍がきた場合は、戦うしかないが、日本軍なら、少しは、交渉していけそうだ。」
リンク「だが、最近日本では、敵のもとに居る日本兵を敵と勘違いして、倒してしまう事件が相次いでいると聞くぞ・・・」
ホーク「それもあるが、日本軍に所属している柳が居なければ、えらいことになってたな・・・・」
柳「?」
ホーク「悪までも今は、日本と米は戦争をしているんだ。両勢力とも警戒しあっているだろう。もし、両勢力がこのハイラルの存在に気づいたらどうだ?一瞬でこの国の取り合いになって、さらに、イギリスや中国までなだれ込むことになりかねない。こちら側に、このいずれかの勢力の士官が居なければ、ハイラルは、日本、アメリカ、中国、イギリスや、下手すればソ連までも、敵に回す恐れがあるんだ。」
リンク「えぇっ!?じゃあどうすればいいのさ。」
ホーク「その方法を神殿に入る前に検討しておくんだ。柳、階級はどのくらいだ。」
柳「おお、少尉くらいだ。」
ホーク「相手が小隊なら交渉には十分な階級だな。」
リンク「・・・・・じゃあ、これできまりだな!」
ホーク「ああ。日本軍とはちあわせれば、柳に交渉してもらえばいい。
つまり、ある伯爵の研究が終了し、他国に攻め込まれるまでの間が、
このハイラルの運命の制限時間だ!!」
リンク「じゃあ、もたもたしておれんな!!!」
柳「じゃあ、いくか!!」
ホーク「よし、時間は多くはない。急ぐぞ!!」

 


第20話「紋章が実る時」
 2006年1月16日  作者:X団首領