- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第11章「水棲装甲虫・スコーピア」 作者:ターラン


ハイリア湖畔に到着した一行
リンクは何か思いつめた表情をしている

ナビィ「どうかしたの?リンク」
リンク「いや・・・なんかやらなきゃいけないことがあったような・・」

リンクが次の言葉を言う前にナビィが発言した

ナビィ「やらなきゃいけないこと!ルト姫を探すことでしょ!」
ルナイ「ここから先は水深が非常に深い、リンク
    ゾーラの服とヘビィブーツを」
リンク「あ、そうだな・・・危うく忘れるところだったよ・・・」
ルナイ「それじゃあ、行くよ!中はどんなことに
   なってるか、あたしには分からない
   ここも復興したけど賢者のいなくなった
   水の神殿はまだ復興してないからね
   魔物が住み着いてることもありうる」
ナビィ「ここからじゃまだ、魔物の気配は
    感じられないけど、万一に備えて
    細心の注意を払って行かないとね」
リンク「よし!行くぞ!必ずルト姫は探し出す!」
ルナイ「出発!!!」

ルナイの声とともに一同はハイリア湖の湖底に
潜っていった

リンク「扉が開いたままだな」
ナビィ「ますますルト姫に近づいてるね」
ルナイ「事は一刻を争う、急ぐよ!」

【水の神殿】

リンク「何年ぶりだろ・・・あのときは散々オカリナ吹かされたなぁ」
ナビィ「何懐かしがってんのよ!急がなきゃ!」
ルナイ「!!!見て!」
リンク&ナビィ「!!これは!」

その視点の先には
大きな用水路らしき水道が天井から続いていた

リンク「なんだ!これ!」
ルナイ「やっぱり・・魔物がいそうだね・・ここ」
ナビィ「以前の水の神殿にあった大きな塔のかわりに
   たくさんの水道が・・・」
ルナイ「この方向から見ると寺院につながってるね
    まったく底からひそかにこんなもの
    つなげるなんて・・一体なんのために」

???「ギギィ・・トキノユウシャカ?」

リンク「!!??」
ナビィ「魔物!」
ルナイ「さっそくお出ましだね!」
???「トキノユウシャト、ゾーラノエイユウダ
    チョウドイイ、フタリトモクッテヤル」
リンク「見たことないぞ!こんなの」

その目の前に立っていたのは
青い透明なよろいに覆われた大きなサソリだった
【水棲装甲虫・スコーピア】

リンク「またゴツそうなのが出たな、剣で斬れるだろうか・・」
ルナイ「斬る以外に方法はいくらでもあるでしょ!」
ナビィ「リンクごめん・・アイツの弱点分からない、でもナビィ頑張る!」
リンク「そうだな、まだ始まったばかりだ!
   こんなところで負けてられない!」
スコーピア「クク・・クルノカ?オレサマトタタカウノカ?」
リンク「行くぞ!!!!」
ルナイ「よし!」
ナビィ「ナビィもいっしょに!!」
スコーピア「ククク・・・ギギィ!」

次の瞬間、スコーピアは大きなハサミを
振り上げてきた

リンク「と、言っても、こんな硬そうな鎧にどう対抗を・・」
ルナイ「あたしに任せて!!」
スコーピア「ギギギーーー!!!」

スコーピアはハサミを勢いよく
振り下げてきた

リンク「ルナイ、どうする気・・・・」
ルナイ「ハイーーー!!」

ルナイの鉄拳はスコーピアのハサミを
直撃し、攻撃を空中で受け止めた

リンク「・・・・すごい・・」
スコーピア「ギギィィィィィィ!」

更にルナイの攻撃はスコーピアのハサミに
ヒビを入れたのだ

ナビィ「やっぱすごいよ!!!」
ルナイ「次はもう片方のハサミもやってやろうかい?」
リンク「この勝負いける!!!」

第12章に続く


第11章「水棲装甲虫・スコーピア」
 2005年7月10日
 作者:ターラン