二人は奥の牢屋へ行く途中、ダリーが聞いた。
ダリー「なあ、リンク。あの先輩は・・・」
リンク「もう先輩なんて言うなよ。倒すのに負担がかかるぜ。
で、なんだよ、ブラダーの事か?」
ダリー「・・・まあ。あの短時間で、どうやって倒したのだよ?」
リンク「フッよく短時間で倒したと分かったな。まあどうでもいいや。
・・・あいつには弱点があったんだ。それは、スピードさ。
よく見ればさそいだして攻撃した方が良かったんだ。
まさかあんなノロマとは思わなかったぜ。」
10分前・・・それはダリーが倒れてからの話。
リンク「クソ・・・ダリー・・・ブラダー!お前、よくも・・・オレの友達を!」
ブラダー「クックック。これで一人邪魔者は消えた。
お前も地獄に落ちて、あの世であいつに追いつきな!」
リンク「おっと。いきなりやられるわけにはいかないな。
少しは仕返ししないと・・・くらえ!」
ブラダーはかわしたが、かわすだけでも負担がかかるようだ。
リンク(ん!?なんとなくあいつのスピードが遅いような・・・!!!
そうか、分かったぞ!)
リンク「ム、よくかわしたな。じゃあ、これはどうだ!」
ブラダー「う!」
ブラダーは鉄球で防いだものの、疲れを見せている。
そのとき、リンクが剣を手からはなし、
ブラダーの後ろに素早く移動し、弓矢をかまえていた。
リンク「フッ、やっぱりな。お前はかわすだけでも負担がかかり、もはや精一杯。
その鎧が自分の素早さを下げ、スピードも落ちる。とどめだ!」
ブラダー「う、バレたか・・・フッ、さすがだ、勇者リンク・・・」
この後にダリーが起き上がったのだ。
ダリー「ふ〜ん。そんな弱点があったのか。
オレだったら、とどめさせられたかも・・・」
リンク「ダリー、牢屋が見えてきたぞ!」
リンク達の目前に、小さな牢屋が七つあった。リンク達が近づくと、
見張りはいない。それどころか、中にいるという、七賢者もいない。
リンク「な・・・お、遅かったか・・・」
ダリー「クソ〜!いったいどこにつれていかれたんだ!」
???「フフフ。お探し者はどこにいるか、知りたいかい?」
リンク&ダリー「お前は誰だ!」
???「魔琴の使い手、そしてアグニム様に使えるスペクター、ファラオ!」
リンク「スペクター?なんなんだよ。意味分かんねえよ!」
ファラオ「君達は初めて見る顔だ・・・侵入者とはめずらしい・・・
本来なら、このハイラルにいる人間達はこの城に侵入など
する勇気ある者など見たこと無いからな。」
ダリー「ごちゃごちゃうるさい!それより、早く七賢者の居場所を教えろ!」
ファラオ「そうあわてるな。しかし、われらスペクターは、 闇の戦士!
どうしても七賢者の居場所が知りたければ・・・この私を倒すことだ!」
リンク「よし!上等だ。こっちも全力で倒すまでだぜ!」
ダリー「リンク!」
リンクは剣をかまえ、ファラオは魔琴をかまえた。・・・
この相手の強さに、リンクは気付かなかったのだ。
(第7章に続く)
第6章
新たな敵
2005年5月6日 作者:ムウ
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