- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第14話 幻覚の洞窟 III 作者:桃木里枝

扉を押して見えたのは真っ暗な通路だった。
リンクはアミを見た。そして目が合う。
目が合っただけ。頷いてもいないのにリンクは何故かアミの気持ちが分かった気がした。

リンクは先頭を歩き、ナビィ、チャット、アミの順でその通路を進んだ。

  リンク・・・・・ナビィ・・・・!
  そこにおるのか・・・・・!

リンクとナビィはハッとした。
ナビィ「デクの木サマ!」
リンク「デクの木サマどこ!?」
声は2人に助けを求めるように話しかけてきた。

  ここを進んだその奥・・・ワシはお前たちに言わねばならぬこと
  がある・・・

リンク「それは何!?」

  それは・・・・・・

声は言葉を繋ごうとした。

  ・・・く!・・・ぃ!・・・・・・だ!!
  ・・・・・・・んく!ナビィ!!!

リンクとナビィを呼ぶ、デクの木に似た声とは別のその声はだんだん大きくなった。

  リンクーーー!!!!

ハッと目を開けるとアミが自分を支えていた。
アミ「大丈夫か!!?」
リンク「あ・・ああ。」
アミはその声を聞くなり安堵した。
相当必死に呼びかけたようで、汗がでていた。
リンク(・・・!また・・今までとは違う顔してる・・・。)
アミがクールなそぶりを見せていたのはやはり、何かを隠し通すためだとリンクは確信できるようになってきた。
チャット「2人とも突然倒れるんだから。
心配したのよー。」
アミ「・・・とかいう自分もかかったくせに・・・。」
アミはボソッとチャットに突っ込んだ。
チャット「アミ。今なんか言った?」
アミ「いえ何も。」
チャットの言葉もサラッと流し、アミは真剣な顔になる。
アミ「今な、お前ら幻覚にかかってたんだ。」
リンク「げん・・・・かく・・だったのか・・・。」
リンクは少し肩の力を抜く。
アミ「でももう大丈夫だ。ほら。」
アミが指を指す方向には光が見えていた。
アミ「あと少しだ。」
そう言ってアミはリンクに手を伸ばす。
リンクはその手を掴んで立ちあがった。
4人は光の方向を目指して通路を進んだ。

 


第14話 幻覚の洞窟 III
 2006年3月14日  作者:桃木里枝