- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第12話 幻覚の洞窟T 作者:桃木里枝


・・・・闇だ・・・・・
ひどく暗い闇・・・・

 

洞窟の中は薄暗く、ときどきつまづきそうになる。
5人は奥に慎重に進んでいた。
チャット「不気味なとこね。」
アミ「ああ。でも奴等にとっては格好の住処なんだろう。」
リンク「こういう場所はあといくつある?」
アミ「・・・・ここも合わせて地上に2つ。」
ナビィ「“地上に?”」
チャット「地上じゃないところにもあるってこと!?」
リンク「・・・地上じゃない・・・・・・空か!」
アミ「そう。おそらく上空に2つ。
うち1つはこの茶番をしかけたボスの居場所。」
ナビィ「じゃあ!そいつを倒せばいいんだね!」
アミ「・・・・・そういうことになるな。」
そういったアミの顔が曇った。
リンクはそれを見逃さず、微かだが、アミから殺気が発せられているのをしっかり感じていた。
マルシャ「か・・・・かーちゃん・・・・・。」
マルシャの声が小さく聞こえた。
4人はバッと振り返る。
マルシャは来た道に引き返そうとしていた。
チャット「ちょっと!あれ!!」
アミ「バカ!もう幻覚にかかったのか!!」
リンク「マルシャー!」
リンクが駆け出す。
3人もあとを追う。
が――――。
角を曲がったときだった。

ドン

アミ「つーーーーー・・・・!
なんで立ち止ま・・・って・・・・・。」
リンクは角で立ち止まった。
アミはそれにぶつかって文句を言おうとしたが、
文句を言える状況じゃなくなってしまった。
ナビィ「え!?」
チャット「どうしたのよ!みんな!!」
ナビィ「チャット・・・・・マルシャが消えてるんだよ・・・。」
チャット「だからな・・・・・え!?嘘でしょ!!」
チャットは辺りを見回した。
が、辺りにマルシャらしい姿がなかった。

ぐぅうおおおおおおおおぉぉぉぉぉ

突如この獣の叫び声のような音が聞こえた。
すると村で出てきたリザルフォスのような魔物が出てきた。
リンク「まずい・・・!どうする?アミ。」
リンクがアミを見るとアミは少し汗をかいていた。
それは冷や汗だった。
アミ「マルシャはおそらくボスのところだ。
急がないと間に合わないだろうな。」
リンク「だからこの状況をなんとか」
アミ「リンク。こういうとき取れる手段はもう1つしかないんじゃねえの?」
アミは勝気な顔をした。

アミ「強行突破だ。」


第12話 幻覚の洞窟T
 2006年2月9日  作者:桃木里枝