・・・・闇だ・・・・・
ひどく暗い闇・・・・
洞窟の中は薄暗く、ときどきつまづきそうになる。
5人は奥に慎重に進んでいた。
チャット「不気味なとこね。」
アミ「ああ。でも奴等にとっては格好の住処なんだろう。」
リンク「こういう場所はあといくつある?」
アミ「・・・・ここも合わせて地上に2つ。」
ナビィ「“地上に?”」
チャット「地上じゃないところにもあるってこと!?」
リンク「・・・地上じゃない・・・・・・空か!」
アミ「そう。おそらく上空に2つ。
うち1つはこの茶番をしかけたボスの居場所。」
ナビィ「じゃあ!そいつを倒せばいいんだね!」
アミ「・・・・・そういうことになるな。」
そういったアミの顔が曇った。
リンクはそれを見逃さず、微かだが、アミから殺気が発せられているのをしっかり感じていた。
マルシャ「か・・・・かーちゃん・・・・・。」
マルシャの声が小さく聞こえた。
4人はバッと振り返る。
マルシャは来た道に引き返そうとしていた。
チャット「ちょっと!あれ!!」
アミ「バカ!もう幻覚にかかったのか!!」
リンク「マルシャー!」
リンクが駆け出す。
3人もあとを追う。
が――――。
角を曲がったときだった。
ドン
アミ「つーーーーー・・・・!
なんで立ち止ま・・・って・・・・・。」
リンクは角で立ち止まった。
アミはそれにぶつかって文句を言おうとしたが、
文句を言える状況じゃなくなってしまった。
ナビィ「え!?」
チャット「どうしたのよ!みんな!!」
ナビィ「チャット・・・・・マルシャが消えてるんだよ・・・。」
チャット「だからな・・・・・え!?嘘でしょ!!」
チャットは辺りを見回した。
が、辺りにマルシャらしい姿がなかった。
ぐぅうおおおおおおおおぉぉぉぉぉ
突如この獣の叫び声のような音が聞こえた。
すると村で出てきたリザルフォスのような魔物が出てきた。
リンク「まずい・・・!どうする?アミ。」
リンクがアミを見るとアミは少し汗をかいていた。
それは冷や汗だった。
アミ「マルシャはおそらくボスのところだ。
急がないと間に合わないだろうな。」
リンク「だからこの状況をなんとか」
アミ「リンク。こういうとき取れる手段はもう1つしかないんじゃねえの?」
アミは勝気な顔をした。
アミ「強行突破だ。」 |