キリアは不気味な笑みを浮かべ、
すばやい動きでアミを狙い、腕をろくろ首の首のよう
に伸ばして攻撃をしてきた。
が、アミは滑らかな動きでそれをかわす。
キリア「よくわかったね・・・。
すべてはお前たちをはめるためさ。」
アミ「だからこの村の人間をここにいるマルシャ以外全員喰ったのか?」
マルシャ「えっ!?」
リンク・ナビィ・チャット「!?」
キリア「なんだと!?」
アミ「わかってるんだぞ。
この村にこいつ以外全員生きていないことぐらい。」
リンク「それって・・・」
アミ「俺達をここで殺すために、奴らはこの村の人間を利用したんだ。
俺とリンク。魔物にとって最も邪魔な俺達を殺すためにな。」
リンク「えっ・・・?俺と・・・お前?」
リンクが疑問を口にしようとしたが、その前に異様な
気配がしたので見るとキリアが姿を変え始めていた。
リンク「ちょ・・・!」
チャット「なによ!アレ!!」
ナビィ「リザルフォスだよ!」
キリアはどんどん姿を変え、やがてナビィの言うリザ
ルフォスという名の2本足で立つ恐竜のような魔物になる。
だが、通常のリザルフォスとは何かが違う。
魔物「あんな下級のやつらと一緒にすんじゃないよ!
我らは奴らとは違う!」
リンク「!危ない!!」
リンクが魔物からくる腕を伸ばしてくる攻撃に反応
し、声を出すと同時に、母親の身体が魔物に変わる様
を見てしまいたちつくしているマルシャをアミは咄嗟に庇う。
アミ「ここじゃ場が悪い!!」
リンク「逃げるぞ!」
リンクは声と共にドアを破るように開け、アミはマル
シャの腕を掴み全員が走り出す。
チャット「これからどうすんのよ!」
アミ「洞窟だ。洞窟にむかってとにかくここの魔物の
ボスを倒すしかない!」
リンク「でも、それだったら敵の思い通りになるんじゃ・・・!」
アミ「たぶんボスはかなりの頭脳派だ!
いろんなところに分散した見張りがいた!!
村にいるやつは相当下っ端だろう!
頭のいいやつが本当に信頼の置けるやつ以外に自分の
城とも言える洞窟に勝手には入れないは・・・ず・・・・・。」
アミの声が消えていく。
気がつけば周りは魔物だらけ。
しかもキリアの姿をしていたやつと同じ種類である。
アミ「くそっ!」
リンク「どうすんだよ!思いっきり囲まれてるぞ!」
絶体絶命だという状況におかれた5人。
だが―――。
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