- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第7話 森を抜けてU 作者:桃木里枝

アミ「本当に小さな村だな。
食料の調達はどうしてるんだ?」
マルシャ「調達専門の仕事があってその人達が月に一
回、隣のサン・テラで仕入れてくるんだ。」
マルシャは軽い足取りで進みながら答えた。
マルシャ「ついたよ。」
マルシャが指差した家は他の家より少しばかり大きい
家で看板には“喫茶”と書いてあった。
マルシャ「かーちゃんただいま〜!」
?「おかえり。?後ろの子達は?」
マルシャが母と呼んだ女性はマルシャの後ろのリンク達を見た。
マルシャ「宿がないから困ってたから連れて来た。」
?「まあそうだったの?わたしはマルシャの母、キリアです。」
アミ「アミ、こっちはリンク。妖精のチャットとナビィ。」
キリア「まあ、妖精さんのお客さんは珍しいわね。
マルシャ、部屋へ案内してあげなさい。」
マルシャ「は〜い。」
マルシャは母に言われ、4人を2階へ案内した。

夕飯をご馳走になった4人は部屋にいた。
アミ「おかしいと思わないか?」
リンク「へ?」
ナビィ「何が?」
アミ「こんな小さな村で洞窟もそんなに離れてない。
なのにもし、ここの洞窟に魔物がいるなら・・・。」
チャット「何?魔物はいなかったって言いたいわけ?」
アミ「ち・が・う!」
チャットの面倒なことは避けようとしているような発
言にアミはすばやくつっこんだ。
リンク「そうか!被害がでてないのがおかしいんだ!!」
アミ「その通り。」
リンクはアミが言わんとしていることが段々わかってきた。
アミ「チャットの言うとおり魔物がいなかったということも考えられるが・・・。」
リンク「まさか・・・!」
2人は話を続ける。しかしナビィとチャットにはその
話の内容がわからない。
アミ「俺はその“まさか”だと思う。」
リンク「そんな!じゃあ」
アミは唐突にリンクの口を塞いだ。
リンク「んぐっ!?」
アミ「そんなことを大声で言ったらどうなるか・・・
考えて発言しろ。ただでさえここは・・・。」
チャット「ちょっと!さっきから話がよくわかんないわよ!!はっきり言いなさいよ。」
とうとうチャットがしびれを切らして話の中に割り込んできた。
アミ「今は言えないから言わない。詳しくはまた明日・・・だ。」
アミの強い意志をもった瞳で見られチャットは感づいた。
問いただしても無駄だ――――と。
チャット「・・・わかったわよ。」
アミ「ならいい。
明日、洞窟向かおう。それでいいか?」
リンク「わかった。」
ナビィ「うん。」
チャット「いいわよそれで。」
チャットは少し不満そうな返事をした。
アミ「じゃあ今日はもう寝よう明日は朝早いからな。」
リンク「・・・。」
ナビィ「うん。おやすみ。」
チャット「おやすみ。」
アミ「おやすみ。」
リンク「・・・おやすみ。」
4人はベッドに入り、眠りについた。


第7話 森を抜けてU
 2005年10月29日  作者:桃木里枝