- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
第5話 再会―そして仲間へ 作者:桃木里枝


3人は日が上がる前に森に入った。
リンク「ふぁ・・・。」
チャット「あくびしないでよ。
こっちまで眠くなってくんでしょ!」
リンク「仕方ないだろ?出るもんは出るんだから・・・。」
アミ「たかだかあくびに何言い合ってんだか・・・。」
先を歩いていたアミは後ろの2人の会話を聞いていた。
リンク「だいたいチャットがくしゃみするから・・・」
アミ「どっから“くしゃみ”になってんだよ!その会話ぁ!!」
突っ込みたい衝動を完璧に押さえられなくなったアミ
はついには大声で盛大に突っ込む。
リンク「・・・・・。どっからだっけ?」
間をおいてチャットに振ってみたが、
チャット「知らないわよ。」
とあっさり切り捨てられてしまう。
アミ「もういい。知らん。」
疲れると顔に思いっきり出しながら、アミはペースを速めた。
リンク「!お、おい!」
リンクもあわててそのペースについて行こうとする。


どれくらい歩いただろうか。
気がつけば日もかなり上がっている。
リンク「何時間歩いたんだ〜?」
チャット「さぁ〜?」
リンク「しかも1人だけいい思いしやがって・・・。
いい加減俺の肩から降りろ〜〜!!」
チャット「いやよ。」
声を張り上げて怒鳴ったのにたった3文字で断られ、
疲れもたまってリンクはついには撃沈した。
アミ「・・・・!・・・・・。」
アミは何かを感じとり立ち止まる。
リンク「どうし・・・。」
アミ「よかったじゃねぇの。そうだろ?

    ナビィ。」
ざぁっと一筋の風が吹いた。
そしてリンクの眼の前の木の影から現れたの
は・・・。
リンク「・・・ナビィ?」
ナビィ「りん・・・く?リンクなの?」
それはリンクが探していた人物。
間違いなくナビィであった。
ナビィ「リンクぅ!」
リンク「ナビィ!!」
2人は抱きしめ合う。その様子をアミとチャットは暖
かく見守っていた。
アミ「じゃあ、俺行くわ。」
リンク「!」
ナビィ「え!?」
アミ「言っただろ?俺はゼルダ姫に頼まれた。だから・・・!」
強い輝きを放つ瞳。
やろうと決めたことを最後までやろうとする瞳だった。
チャット「私も行くわよ。」
チャットが突然言い出す。
「仕方ないから」とか言うことの多い彼女が自分から
言い出す珍しいことだった。
チャットの言葉に押されてリンクの気持ちが前に出る。
ナビィ「リンク―――」
リンク「俺も行く。」
アミの顔が少し俯く。
リンク「お前とは何か縁がありそうな気がするんだ!だから・・・!」
アミは眼を閉じる。
アミ「どんだけ危険でも保障しねぇぞ。」
リンク「わかってるさ。」
チャット「承知でついて行くに決まってるでしょ!」
ナビィ「リンクが行くならナビィも行くよ。
アミ、悪い人じゃないもの。」
皆の言葉にふうと一息ついて、
アミ「わかったよ。」 と言った。

一筋の風が・・・まるで4人を包むように暖かく吹いた。


第5話 再会―そして仲間へ
 2005年10月10日  作者:桃木里枝