- ゼルダの伝説 オリジナル小説 -
プロローグ”地に還る者 作者:猛炎古代竜

「ぐふっ・・・、くそが・・・! あいつ、コロス・・・!!」
俺を封印したアイツを・・・!!!
ぼこりと、地中から腕が現れる。しばらくするとその身体全部が這い上がってきた。
「ぅっ・・・。くそ、鼻も利かねぇ。乗り移る人間まちがったかな、こりゃ。」
しきりに辺りをふんふんと嗅ぎ回りながら、ダメだなこりゃ、と一人呟いた。
そして口に入っていた泥を吐き出すと、身体中に付いていたウジをむしり取る。
何せ、100年以上生きているこの身だ。墓場の人間に乗り移る事など不可能な事で
はない。
・・・相手が死んでいるからこそ―――意識が無い以上、乗り移りやすいというのも
多少はあるのだが。
しかし、今回の出来事は予想外だった。
「・・・まさか、あそこまで力を持った奴だったとは・・・・・・。」
自分らの計画を邪魔しにくる奴が居るとは聞いていた。・・・が、それ以外は何の連
絡も受けていないのだ。
「「ソイツを殺せ」」
そうとしか聞いていなかった。
だから・・・という思いが不意に胸をよぎる。
相手の情報が解かっていれば俺は負けなかった・・・!
それ故に憎くて、悔しくてたまらなかった。俺を封印したアイツが。
「絶対に見つけ出して、息の根を止めてやるからな・・・!!」
次は無いと思え。

折れていた足をずるずると引きずりながら歩き出した。誰一人として知らぬ、不毛の
土地へと。

―――・・・そこに、自分らのアジトはある。
 (プロローグ完。)




プロローグ”地に還る者
 2005年10月10日  作者:猛炎古代竜