オメガ「ほう・・・まだ小僧たちは見つからないのか・・・」
ダーク「申し訳ございません、もう少し時間を頂ければ・・・」
オメガ「・・・あまり時間はかけるなよ・・・俺は短気だからな」
ダーク「分かりました、では失礼します」
そのまま、ダークは平原へと向かう。
ブレイドとゼルダを連れ、まだ夜明け前の平原を歩いていた。
ブレイド「あ〜めんどくせ〜な。オメガの奴、本当に妖精使い荒いぜ・・・」
ゼルダ「・・・なんで私までついて行かないといけないの?」
ダーク「お前をオメガの所に残すのには心配だからな・・・」
ゼルダ「え・・・?」
ダーク「かっ勘違いするなよ!お前の事が心配なわけじゃないからな。
リンクもお前もいつか俺の手で葬ってるんだからな」
ブレイド「ほお、カッコつけちゃって・・・。ホントはお前、姫が・・・」
ダーク「うるさい!余計なことを言えば斬るぞ!」
ブレイド「あっそ。それは失礼」
ゼルダ「(ダーク・・・)」
ダーク「誰か来たぞ!」
リンク「あー眠いなぁ・・・」
ソード「しっかりしなさいよ、ちょっと顔を洗えば良いのに」
リンク「余計なお世話だよ!」
ソード「フフ・・・あなたって本当に兄さんに似てる」
リンク「何だよ、いきなり・・・」
ソード「いつもは喧嘩ばかりしてたけど、優しかったし、いざとなると本当に頼もしかったり・・・」
リンク「そんな・・・照れるよ・・・」
ダーク「いでよ、オメガ様の僕(しもべ)・・・」
ゼルダ「やっぱり戦うの・・・?」
ダーク「・・・言った筈だ、リンクとお前は俺が倒す!」
ゼルダ「そんな・・・」
ダーク「いでよ、オメガ様の僕(しもべ)、モリブリン!」
ブレイド「こんな時はオメガに様をつけるんだな」
ダーク「仕方がないさ・・・一文字でも掛け声を間違えると魔物は出てこない」
リンク「ソード、下がってて!」
リンクはソードを自分の背にやった。
と、同時に大量のモリブリンが現れた!
ソード「いくらリンクでもこんなに数が多ければ無理よ・・・」
ソードに力が戻ったとはいえ、まだリンクを分身させる力は無かったのだ・・・
リンクは一体一体倒していった。
だが避けきれなかった攻撃が体をかめる度に激痛が走った。
リンク「う・・・まだまだ!」
ソード「・・・このままじゃ・・・リンクが・・・」
ダーク「おやおや・・・何もせずに見ているだけかい?お嬢さん」
ダークは単独でソードの前に現れた。
ソード「!ダーク・・・あなたの仕業だったのね・・・」
ダーク「クク・・・その通り。君も元の姿に戻ってしまったようだし、少し君にも痛い目にあってもらおうか」
ソード「・・・(戦うしかない・・・)」
ダーク「・・・と思ったがやめておくよ・・・ブレイドの奴かうるさいからね・・・でも、所詮たかが妖精が一匹
役立たずなだけさ・・・ククク・・・」
そう言い残し、ダークは再びゼルダたちのところへ戻ってしまった。
ソード「私は・・・私は役立たずなんかじゃ無い!私だって・・・戦う!」
そういってソードは駆け出した。
リンク「ソード、下がってろって言っただろ!」
ソード「ディンの炎!」
ソードが叫ぶと同時に手から炎が吹きいだした!
リンク「すごい・・・魔法が使えるの?」
ソード「ええ、妖精は決まって15になれば魔法を使えるようになるの。
でも私は10歳の頃から使えたんだけどね・・・才能があったみたいなの」
リンク「・・・よし、形勢逆転だ!」
その後、一瞬でモリブリンたちを倒してしまった。
だが、ソードは魔力を使いすぎてしまったのか、倒れこんでしまった。
リンク「ソード!?大丈夫?」
ソード「ええ、少し魔力を使いすぎただけ・・・」
リンク「・・・たく、無理をするなよ」
ソード「リンクだって・・・」
二人とも「ハハハ・・・」
ダーク「ちっ・・・逃したか」
ブレイド「そうあせるなよ、次があるさ。だが、ソードには手を出すなよ・・・」
ダーク「分かっているさ・・・」
(第19章に続く)
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